1971年9月の初来日に続き,翌年10月に 2度目の来日を果たした レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin).

 本商品は,1972年10月2日 日本武道館公演を皮切りに,10月10日京都府立体育館公演まで行われた再来日公演から初日に当たる 10月2日 日本武道館演のオーディエンス録音を収録し,2016年10月にリリースされ,現在は Sold Out 状態の 『 Budokan 1972 1st Night (No Label) 』 で 「 海外倉庫にあった在庫を、今回特別輸入&ギフト・リリース。 」 として告知されたので確保したもの.
 この商品はタッチの差で Sold Out になってしい購入できなかったのですが,所有していない商品が,(商品2組購入要ではあるものの)ギフト・アイテムとして入手できるのは有難いです.

 この再来日公演は,翌年には定番となる "Misty Mountain Hop" ~ "Since I've Been Loving You" の流れや," The Song Remains The Same","The Rain Song" 等が初披露されたり,それまでアンコールで演奏されていた "Rock And Roll" が,"Immigrant Song" に代わって,セット・リストのオープニングを飾る等,色々な意味で変革期の公演であるのは事実.

 音像は若干遠目ではありますが,聴き易い高音質なオーディエンス録音といえます.
 "Whole Lotta Love” で使用される テルミン(Theremin)も何気に格好良いですし,メドレー自体も素晴らしいです.この時期,オープニングの "Rock And Roll" や,アンコールで演奏される "Immigrant Song" を聴くと,ロバート・プラントのハイ・トーン・ヴォイスは,陰りが見え始めているのが判りますが,この日は初日という事もあり,割と出ています.

 因みに,この商品で使用されたオーディエンス録音をリマスター,一部補填を施した 『 Budokan 1972 1st Night Revisited (No Label) 』 が,2021年2月にリリースされています.

 メーカー情報では
 『ZEPライブ音源の定番は再発のリクエストが絶えません。その最たる例が一か月ほど前に実現した一連の大阪929アイテムのリリースでしょう。
 思えば二回実現したZEPの来日公演はどちらの年代でも決定的な音源が存在する。71年が先の大阪だとすれば、72年は10月2日の武道館初日。正にスタンダードという言葉がぴったりと当てはまる、これぞ別格のクオリティと呼ぶに相応しいオーディエンス録音。それはまるで1972年に現在のデジタル・レコーダーを持ち込んで録音したのではないかと思えるほど。鮮度やクリアネスも抜群で、各メンバーが発した楽器の音色、前年とはガラリとサウンドを変えた新たなZEPのサウンドに固唾を飲んで聴き入る客席の空気感までも封じ込めてしまったのではと思える名録音中の名録音…それが武道館初日でしょう。
 
 掛け値なしに72年来日公演におけるベスト・レコーディングだけに、これまでも数えきれないほどのアイテムが生み出されてきたものです。「DANCING DAYS」、「NO USE GRECO」、「BUDOKAN OCT 2, 1972」そして「LED ZEPPELIN IS MY BROTHER」といった具合です。どれも元は同じオーディエンス録音、しかも大半がマスターからの収録となっていたことからどれもハイレベルな音質が魅力なアイテムとして、マニアならずとも聴ける定番タイトルが連発されていたものです。

 安心の72年武道館初日…そういっても過言ではない名録音も最近はどうしたことかレイテスト・リリースが途絶えてしまい、そのせいで71年のエターナル・アイテムたる929と比べ、一般的に見過ごされたかのような状況に近付いてしまったのです。「エディ」、「ブルーベリー・ヒル」そして929などと並ぶZEPライブの定番音源やタイトルの位置から後退しつつあった。
 もはや不遇と言っても過言ではない、そんな状況に一石を投じるべく当店がリリースしたのが「BUDOKAN 1972 1ST NIGHT」だったのです。そこでも過去の名盤に負けじとオリジナル・マスターからの収録はもちろん、さらに2016年ならではのマスタリング技術を駆使して作り上げたリマスター・バージョンとのカップリングというコンセプトがマニアから大いに評価されて早期のSold Outを記録してしまったのは記憶に新しいところ。

 リマスターと言っても、いたずらに音全体のイメージを釣り上げて派手な仕上がりに仕立てた時代錯誤的な処理とはまったく違いました。原音が持つクリアネスや鮮度を絶対的に尊重しつつ、その上で音像のオンな度合などをアップさせた仕上がり。その解釈がまたマニアから高く評価されました。内容的に目新しい部分がなくとも、元の音源の素晴らしさからSold Outとなってしまった。よって早くも再発の声が上がっていたことに応え、再リリースが実現となるのです。
 今回の再リリースに当たっては、前回の四枚組バージョンをそのまま出し直すのではなく、基本中の基本たるオリジナル音源(前回でDisc-1とDisc-2に相当)のみを収録した二枚組バージョンでの再発となります。大本の録音の素晴らしさ、それは「ZEPライブ音源の殿堂」というものがあれば間違いなく入れる素晴らしいもの。それにディスク枚数を減らしたことで、この名音源をより多くの人に触れてもらいたいという願いもあります。本当に驚くほどの録音クオリティは今もまったく色褪せていない。だからこそ、原音の良さをこれからも多くのZEPファンに知ってもらいたい!

 そして驚きの高音質だからこそ楽しめる、ZEPライブ・サウンドにおける大きな過度期の始まり。確かにプラントの声はキレが悪く、ライブの序盤はそれが顕著。それでもまだ声質自体が若い!「The Song Remains The Same」は本来こうした声とメロディで歌われていたのだ…という点が意外なほど新鮮に聴こえるもの。大抵のマニアは73年以降のライブ・バージョンに触れられることの方が多いはずで、ライブ初演となったココデの初々しい雰囲気に驚かされることでしょう。
 さらに前回リリース時と違う視点でZEPに注目してみれば、前年にはコペンハーゲンで一度だけしか演奏されなかった「Misty Mountain Hop」がこの日からレギュラー・ナンバーとして演奏されるようになったことが興味深い。当時完成したばかりだったアルバム「HOUSES OF HOLY」ではそれまで以上にジョンジーのキーボード・プレイが大きくフィーチャーされ、それまでのイメージやサウンドを大きく変えることに貢献しました。そのサウンドを予見していたのがこの曲だと言えるのではないでしょうか。こうして「Misty Mountain~」がライブにおけるレギュラー・レパートリー導入が決まったことも、ZEPのライブ・サウンドの変化の象徴のように思えるのです。

 こうして武道館初日から始まったZEPの新章を最高の音質で封じ込めた名音源…やっぱり1972年武道館初日と言えばこの最高のオーディエンス録音ですよね!

 ★オリジナル・リリースは2016年10月。400枚を売り切った超高音質オススメ・タイトル。

 ★完売して数年が経過していますが、海外倉庫にあった在庫を、今回特別輸入&ギフト・リリース。』

Budokan 1972 1st Night (No Label)
 
 Live At Budokan, Tokyo, Japan 02nd October 1972
 [UPGRADE]

  Disc 1
   01. Introduction
   02. Rock And Roll
   03. Over The Hills And Far Away
   04. Black Dog
   05. Misty Mountain Hop
   06. Since I've Been Loving You
   07. Dancing Days
   08. Bron-Yr-Aur Stomp
   09. The Song Remains The Same
   10. The Rain Song
   11. Dazed And Confused (incl. The Crunge)
   TOTAL TIME (73:37)

  Disc 2
   01. Stairway To Heaven
   02. Whole Lotta Love
   03. Heartbreaker
   04. Immigrant Song
   05. Communication Breakdown
   TOTAL TIME (52:23)

 Rock And Roll
 
 Dancing Days
 
 Whole Lotta Love
 
 Immigrant Song
 

[参考]
1971 Japan Tour
 September
  23 Budokan Hall, Tokyo, JAPAN
  24 Budokan Hall, Tokyo, JAPAN
  27 Municipal Gymnasium, Hiroshima, JAPAN
  28 Festival Hall, Osaka, JAPAN
  29 Festival Hall, Osaka, JAPAN

1972 Japan Tour
 October
  02 Budokan Hall, Tokyo, JAPAN
  03 Budokan Hall, Tokyo, JAPAN
  04 Festival Hall, Osaka, JAPAN
  05 Kokaido, Nagoya, JAPAN
  09 Festival Hall, Osaka, JAPAN
  10 Furitsu Taikukan, Kyoto, JAPAN

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#2022-03-29