1971年9月に引き続き,1972年10月に再来日を果たしたレッド・ツェッペリン.

 今回は,この 2度目の来日公演から,公演 3日目に当たる 1972年10月4日の大阪フェスティバル・ホール公演をオーディエンス収録した 『Osaka 1972 1st Night (No Label) 』 が 2月にリリースされました.

 諸般の事情で,ブログアップが遅くて申し訳ありません.m(_ _)m

 しかし相変わらずのツェッペリン人気.凄いですねぇ.
 告知翌日には,200枚が 予約完売
 「2/24 ★レッド・ツェッペリン「OSAKA 1972 1ST NIGHT」は予約完売致しました。

 個人的には,ツェッペリンは,1972年2月のニュージーランドを含めたオーストラリア・ツアーまでが好きなので,この商品を購入するか否か迷いましたが,同時期にリリースされた 『Tokyo 1972 2nd Night (No Label) 』 と同時購入する事で,世界初登場になると言われていた映像 『Tokyo 1972 2nd Night:Original 8mm Film (Special Bonus DVDR)』 が付属する事と,取り敢えず来日公演と言う事で,購入.(笑)

 同時リリースされた武道館 2日目公演を収録した 『Tokyo 1972 2nd Night (No Label) 』 と聴き比べると判りますが,圧倒的に演奏がこなれていて演奏が素晴らしい.
 でも,やはりロバート・プラントはハイ・トーン・ヴォイスが厳しいのか,声が裏返る部分があります.

 メーカー情報では
 『昨年「UNPROCESSED 109」やOG盤「LIVE」といったタイトルで72年の大阪二日目を当店が立て続けにリリースした段階から「同じような極上音質を誇る大阪初日をリリースして欲しい…」という声がマニアから寄せられていました。それと同じように昔からに ZEP二度目の来日公演における定番音源でありながら、その割にアップデートされたリリースから久しく離れていた音源となってしまっていたのです。むしろ武道館初日と並んで決定的に音質の良いオーディエンス録音マスターが存在する公演なだけに、アップデートのしようがないというのが現状かと思われます。それはもう掛け値なしに1972年のオーディエンス録音としては最高峰だと断言できる音質の良さ。それでも今回のリリースにおいて当店は改めてマスター・テープからの収録を実現させ、しかも小細工なしに音源の別格な録音状態を封じ込めました。

 セカンド・ソースと呼ばれるこの音源の素晴らしいところ、それは109音源で起きていた回転の狂いなどもなく、抜群に安定した状態で、しかも演奏全体を見事なクリアネスと驚くほどにオンな音像で捉えているところにあります。
 中でもボンゾのドラム・サウンドの生々しさは数多い ZEPライブ音源の中において、間違いなくベスト・スリーに入るであろう見事な録音状態です。それはオープニングの「Rock And Roll」を聴いただけノックアウト間違いなし。当日の会場でオーディエンスが耳にしていたであろう、日本のロックファンが大好きな ZEPのライブサウンドを現代に蘇らせてくれるのです。それに輪をかけて素晴らしい会場の臨場感。当時、ZEPだけでなく数々の洋楽アーティストの名演が披露された大阪フェスティバル・ホールの臨場感がまた見事なまでのリアルさで捉えられている点もこの音源の卓越した点でしょう。これぞ神録音。

 さらに輪をかけて素晴らしいのがこの日の演奏。セットリストの構成を大幅に変えるというアグレッシブさや新曲への真摯な姿勢も見せつつも、一方で硬さが見え隠れしていた武道館二回のコンサートを終え、ZEPが72年の来日公演でネクスト・レヴェルに到達したのがこの日なのです。先の「Rock And Roll」からして、それまでになかった躍動がはっきりと感じ取れるのです。そうなると「Over The Hills And Far Away」や「The Song Remains The Same」といった新曲群での躍動感は当たり前。「Dazed And Confused」では73年ヨーロッパで頂点を迎えるインタープレイの駆け引きが武道館よりも進化。特に「The Crunge」セクションから後で繰り広げられるペイジとボンゾのスリリングなプレイは正に73年ユーロの激しさの芽生えが見られる。
 さらに素晴らしいのが「Whole Lotta Love」の自由な展開。武道館二日目は同曲の展開が73年のようなパターンで思いのほか短いものだったのですが、ここでは再びプラントを中心としたオールディーズ・メドレーが輝きを放っているのです。いつものメドレー選曲の間に割って入るようなエルヴィス・プレスリーの「Got A Lot O' Livin To Do」をプラントが歌い始めた瞬間のスリリングさは最高!こんなところからも、大阪からの ZEPがエンジン全開となってみせたことを証明してくれているのです。73年ヨーロッパのインタープレイの応酬は確かに神懸ったものがあるのですが、一方で「Whole Lotta Love」メドレー選曲が固定化してしまい、そこの面白さを欠いてしまったのは事実。しかしそれは、ここ大阪の時点でまだ若さを保っていたプラントだから成せた技だったというのも事実でしょう。

 そんな彼だけに、衰えながらも「Stairway To Heaven」で聴かせる歌声がまた若い。やはり73年初頭のインフルエンザで決定的に喉を傷めてしまう前のプラントには、声に若々しい艶というものがあります。衰えつつも若さを保っている点が72年来日公演の魅力であることは、武道館リリースの前でも述べてきたことではありますが、何しろ音質が最高に良いので、そんなプラントの状態やネクスト・レヴェルに達したバンドの調子まで、克明に捉えられているのです。その証拠に、プラントの歌パートの後でペイジが聴かせるソロの見事な展開も聞き逃せません。73年からは「お約束感」が見え隠れし始めるこの曲も、まだまだ自由に演奏されていたのです。
 そしてアンコールでは武道館で演奏されることのなかった「Heartbreaker」が登場。後半になるとプラントの声が何度もひっくり返ってしまう点だけは情けないのですが、それでも演奏全体の勢いや彼の歌の頑張り具合からは、やはり若々しさがみなぎっています。ペイジのギター・プレイがとてもなめらかであり、それがプラントの衰えをカバーする結果になったと言っていいかもしれません。

 あっという間にSold Outを記録してしまった武道館初日と共に、1972年のオーディエンス録音ということを抜きにしても驚異的なクオリティを誇る音源が久々にリリースされます。何度も繰り返しますが非の打ち所の無い神録音。しかし「Heartbreaker」開始前で起きている、テープの劣化による音落ちをアジャストしてさらに完璧な状態へと昇格しています。もちろんそれ以外の余計な手は一切加えずに限定のプレス化。ヘッドフォンを付けてプレイバックすれば、72年10月4日の大阪フェスティバル・ホールへとタイムスリップ!』

Osaka 1972 1st Night (No Label)
 
 Live At Festival Hall, Osaka, Japan 04th October 1972

 Disc 1
  1. Intro.
  2. Rock And Roll
  3. Black Dog
  4. Over The Hills And Far Away
  5. Misty Mountain Hop
  6. Since I've Been Loving You
  7. Dancing Days
  8. Bron-Yr-Aur Stomp
  9. The Song Remains The Same
  10. The Rain Song

 Disc 2
  1. Dazed And Confused
  2. Stairway To Heaven
  3. Whole Lotta Love
  4. Heartbreaker
  5. Immigrant Song
  TOTAL TIME (69:42)

 Rock And Roll
 
 Dazed And Confused
 
 Stairway To Heaven
 
 Heartbreaker
 


[参考]
 1971 Japan Tour
  September
   23 Budokan Hall,Tokyo,JAPAN
   24 Budokan Hall,Tokyo,JAPAN
   27 Municipal Gymnasium,Hiroshima,JAPAN
   28 Festival Hall,Osaka,JAPAN
   29 Festival Hall,Osaka,JAPAN

 1972 Japan Tour
  October
   02 Budokan Hall,Tokyo,JAPAN
   03 Budokan Hall,Tokyo,JAPAN
   04 Festival Hall,Osaka,JAPAN
   05 Kokaido,Nagoya,JAPAN
   09 Festival Hall,Osaka,JAPAN
   10 Furitsu Taikukan,Kyoto,JAPAN

 フライヤー [ネット上からの頂物]
 
 当日のチケット [ネット上からの頂物]
 

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Tokyo 1972 2nd Night:Original 8mm Film