エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)の新たなタイトル 『 Rotterdam 1974 (Amity 645) 』 のリリースや,過去商品の再入荷に伴って,エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)の映像がギフト・アイテムとして登場.
その映像とは,過去 国内某衛星放送のプログラム 『 BSサタデーライブ 』 の 『 黄金の洋楽ライヴ 』 にて 2007年9月15日午後11:30~翌日午前0:45放映されたものを録画したヴィデオから収録した 『 Belgium 1971 : Japanese Broadcast(Gift DVDR) 』 で,2020年2月に商品 『 Belgium 1971 : Japanese Broadcast (No Label) 』 としてリリースされていたものです.
メインに収録されているのは,ベルギーのTV局のプログラム 『 Pop Music 』(1971年5月13日放映) 用に収録されたプロ・ショット映像で,過去に 某国内放送のプログラム 『 ヤング・ミュージック・ショー (Young Music Show) 』 で,1972年10月8日に放映されている,エマーソン・レイク・アンド・パーマーとしては有名なものです.
本プロ・ショットが収録された公演日に関しては諸説あり,メーカー情報には1971年2月6日,7日ベルギーはシェールベークのシアター 140でのパフォーマンスとありますが,1970年12月4日スイスはチューリッヒのリマーソス公演 他とも言われています.
何れにしても 1970年11月に 1st アルバム 『 Emerson, Lake & Palmer (エマーソン・レイク・アンド・パーマー) 』 をリリースした後のプロモーションを兼ねた欧州ツアー中の映像です.
続けて収録されているのが ドイツのTV局のプログラム 『 Rock Pop 』 で放映された内容で,こちらも有名なものです.
メインに収録されているベルギーのTV局が収録した映像は,過去に 『 ヤング・ミュージック・ショー (Young Music Show) 』 の録画映像がギフト・アイテムやボーナス・アイテムで出回ったこともありますが,今回のものは画質が綺麗なのは有難いですが,リマスターされた細切れ版が少し前にネット上にアップされていたような記憶が.
メーカー情報では
『歴史的名作を量産し、全世界を席巻した1971年のEL&P。その定番プロショットを極上クオリティでDVD化した1枚がギフト・リリース決定です。
そんな本作に収められているのは、実は日本のテレビ特番。2007年に某放送協会で放映された名番組“黄金の洋楽ライブ”のEL&P特集です。この番組は、定番となっているロック映像を放送するものですが、極上なクオリティと控えめながら独自な演出のセンスが素晴らしい。当店でも、名作映像・廃盤映像の数々を番組バージョンでアーカイヴして参りました。本作は、そのEL&P編なわけですが、放送の中身は「1971年2月6日+7日ブリュッセル公演」で収録された“POP MUSIC”をメインに、1977年の“ROCK POP”もカップリングしたもの。どちらもマニアにはお馴染みのプロショットですが、その極上デジタル放送版なのです。それでは、2つの映像をそれぞれ個別のご紹介していきましょう。
【1971年:ベルギーの“POP MUSIC”】
ますメインとなるのがブリュッセルのTV番組“POP MUSIC”からのプロショット。1971年を代表する有名映像です。EL&Pは間近く濃厚な活動を繰り返すグループでしたが、1971年はその極みでもあった。ここでは当時のスケジュールを振り返ってショウのポジションと共に、いかに強烈な1年だったかを実感してみましょう。
《1月1日:デビュー作発売(北米)》
《1月『タルカス』録音》
・2月4日-7日:欧州#1(3公演) ←★ココ★
・3月4日-4月9日:英国#1(25公演)←※公式『展覧会の絵』
・4月21日-6月20日:北米#1/欧州#2(43公演)
《6月14日『タルカス』発売》
・7月17日-9月1日:北米#2(30公演)
《10月『トリロジー』製作開始》
《11月『展覧会の絵』発売》
・11月12日-12月19日:北米#3/英国#2(34公演)
これがEL&Pの1971年。年始にデビュー作『EMERSON, LAKE & PALMER』が全米発売(母国では前年11月)となり、苛烈なツアーをこなしながら『タルカス』『展覧会の絵』を発表。秋には早くも『トリロジー』の製作にも着手している。当時は1年に2枚リリースすることも珍しくありませんでしたが、1971年のEL&Pはたった1年の間に歴史的な名盤4枚に関わるという、ロック史でも類を見ない濃密な時期でした。そんな中でも、この映像は序盤。2大名盤『タルカス』『展覧会の絵』の間に出演したプロショットなのです。
猛烈に輝く3人を捉えた映像は、やはり強烈。「The Barbarian」「Take A Pebble」「Knife Edge」というデビュー作の必殺3曲に「Rondo」「Nutrocker」を加えたセットはプリミティヴでありながらEL&Pの要素を濃縮。演奏はあくまで荒々しく、精度を求めずデビューしたての勢いや初期衝動に溢れ返っている。もちろん、THE NICE譲りのオルガンにナイフを突き刺し、下敷きになるパフォーマンスや、KING CRIMSONと変わらぬグレッグの美声もたっぷりと楽しめます。
そんな演奏と同じくらい「1971年」を感じさせるのが映像演出。ライヴシーンに炎や水面、サイケ模様、高速道路などのイメージ映像が差し込まれていくのです。ZEPの『狂熱のライヴ』のような大胆なものではなく、演奏シーンを邪魔しない瞬間的なものなのですが、そのセンスや素材が何とも70年代初期らしいのです。また、その中でも特に面白いのがオープニングの「The Barbarian」。メンバーが(なぜか普段着のまま)飛び起きて会場へ向かう小芝居から始まり、苛烈な細かいビートに合わせて(まったく無関係な人物の)小走りする足下が映される。シリアスなのか、コミカルなのか、まだロックのイメージが固まっていない当時が透けるのです。
【1977年:西ドイツの“ROCK POP”+PV1曲】
そんな1971年に続くのは、一気に時代が跳んで『作品第2番』時代のテレビ出演。「Tiger In A Spotlight」「Show Me The Way To Go Home」2曲のマイムなのですが、これがケッサク。「傑作」ではなく「ケッサク」なのがポイントで、「Tiger In A Spotlight」ではスタジオセットの中に生きたトラが連れてこられ、グレッグがビビリながら歌っているのです。もちろんトラは鎖に繋がれ、グレッグも全力で平静を装っている。しかし、トラが身動きする度にチラチラと視線が泳ぎ、アクションも笑顔もめちゃくちゃ硬い。しかも、途中で中断でもあったのか曲の終盤シーンでは、トラがさらにグレッグの側に近寄っており、曲が終わった時には後ずさっている……。さすがにこれはグレッグをバカすることはできない。曲名に引っかけているとは言え、TV局側も無茶な演出を考えたものです。
その2曲の後には、さらに「Fanfare For The Common Man」のクリップも収録。番組もPVもお馴染みの映像ではありますが、クオリティは極上。現代基準に照らしてみても完全オフィシャル級です。
【熱血解説や日本語字幕など、番組の独自演出付き】
そんな演奏シーンだけでもお腹いっぱいですが、本作はさらに番組独自の日本語字幕や各曲の解説テロップ、解説コーナーも美味しい。MCなどはほとんどないものの、“POP MUSIC”には3人へのインタビューがあり、その内容がすべてがビビッドに分かるわけです。
それ以上なのが解説コーナー。この番組はテーマのバンドに沿った著名人を招いて語るコーナーが設けられているのですが、EL&Pの回で案内人を務めているのはスター○ス髙嶋氏。1965年生まれの氏はリアルタイマーではないわけですが、そのプログレ愛は世間にも広く知られている。その語り口は極めて熱血。まるで元テニス選手かのように熱く熱くEL&Pを語るのです。これが本当に素晴らしい。実のところ、スターレス氏は知識面でも非常に深いわけですが、芸能一家出身だけに自分の立ち位置とキャラクターをしっかりと認識しており、あくまで情熱を前面に押し出している。
「ボクは毎朝、RoundaboutとLarks’ Tongues In Aspic Part 2をまるまる聴いてから学校へ行っていたんですよ」「下敷きにされて……オルガンは掛け布団じゃないんだから(笑)」など、ジョークにも心底愛している喜びが滲み出し、万人に直感で伝わる熱気で語る。もちろん空騒ぎしているわけではなく、バンドの歴史や魅力を語るコメントには深い知識に裏打ちされて破綻がない。画面に向かって「EL&P最高だよな!」と声をかけたくなる名司会なのです。
そんなスターレス氏が「現在ではソロ活動していますが、この3人じゃないとダメなんです」「何とかして再結成コンサートを見れないもんでしょうか」と語って幕を閉じる本作。2007年だからこその言葉ですが、今だからこそ重く胸に突き刺さる。そう、本作から流れ出るのは今ではもう叶わない夢の結晶なのです。世界最強、歴史上最高のキーボード・トリオだったEL&P。あの3人がもっとも眩しく輝いていた姿を極上プロショットで約75分楽しめる1枚。どうぞ、この機会にじっくりとご堪能ください。』
Belgium 1971 : Japanese Broadcast (Gift DVDR)
Live At Theatre 140,Brussels,Belgium 06th & 07th February 1971
Broadcast Date : 15th September 2007
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.75min.
01. Intro
[Pop Music : Belgium TV 1971]
02. The Barbarian
03. Rondo
04. Drum Solo
05. Take A Pebble (Incl. Ballad Of Blue)
06. Piano Improvisation / Take A Pebble
07. Knife Edge
08. Nutrocker
09. VJ Talks
[Rock Pop : German TV 1977]
10. Tiger In A Spotlight
11. Show Me The Way To Go Home
12. VJ Talks
13. Fanfare For The Common Man (PV)
TOTAL TIME (74:57)
収録されている映像の一部
※) オフィシャル映像なので,問題が出れば削除します.
[参考]
1971 Tour Dates
Feburary
04 Southampton Guildhall,Southampton,UK
06 Théâtre 140,Schaarbeek / Schaerbeek,BELGIUM
07 Théâtre 140,Schaarbeek / Schaerbeek,BELGIUM
March
[UK Tour Spring]
04 ABC Theatre,Stockton-on-Tees,UK
05 ABC Regal,Kingston upon Hull,UK
06 ABC Cinema,Lincoln,UK
07 Regal Cinema,Cambridge,UK
10 Capitol Theatre,Cardiff,UK
12 ABC Cinema,Plymouth,UK
14 Civic Hall,Wolverhampton,UK
17 Odeon Theatre,Cheltenham,UK
18 Big Apple,Brighton,UK
21 ABC Theatre,Blackpool,UK
22 Free Trade Hall,Manchester,UK
23 St George's Hall,Bradford,UK
24 Sheffield City Hall,Sheffield,UK
26 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
28 Lewisham Odeon,London,UK
29 Winter Gardens,Margate,UK
30 Portsmouth Guildhall,Portsmouth,UK
April
01 ABC Cinema,Wigan,UK
02 Green's Playhouse,Glasgow,UK
03 Caird Hall,Dundee,UK
06 Winter Gardens,Bournemouth,UK
07 De Montfort Hall,Leicester,UK
09 Birmingham Odeon,Birmingham,UK
[North American Tour Spring]
21 Thiel College,Greenville,PA,USA
22 Stanley Theatre,Pittsburgh,PA,USA
23 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
24 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
25 Spectrum, Philadelphia,PA,USA
27 Stanley Theatre,Pittsburgh,PA,USA
28 Fairleigh Dickinson University,Teaneck,NJ,USA
28 Fairleigh Dickinson University,Teaneck,NJ,USA
30 Fillmore East,New York City,NY,USA
May
01 Fillmore East,New York City,NY,USA
⇒ [2 Shows]
02 Painters Mill Music Fair,Owings Mills,MD,USA
⇒ [2 Shows]
05 State University Of New York at Plattsburgh,Plattsburgh,NY,USA
06 Loew's State Theater,Providence,RI,USA
07 Viking Memorial Hall,East Orange,NJ,USA
11 Guthrie Theater,Minneapolis,MN,USA
12 Milwaukee Arena,Milwaukee,WI,USA
13 Unknown Venue,Chicago,IL,USA
14 Public Auditorium,Cleveland,OH,USA
⇒ [2 Shows]
15 Rochester Community War Memorial,Rochester,NY,USA
15 Public Auditorium,Cleveland,OH,USA
16 Alexandria Roller Rink,Alexandria,VA,USA
19 Kiel Opera House,St. Louis,MO,USA
21 Wabash College,Crawfordsville,IN,USA
⇒ [2 Shows]
22 Cincinnati Gardens,Cincinnati,OH,USA
23 Memorial Gymnasium,Kent,OH,USA
24 Ohio Theatre,Columbus,OH,USA
26 Carnegie Hall,New York City,NY,USA
27 Hatch Shell,Boston,MA,USA
28 Wildwood Convention Hall,Wildwood,NJ,USA
29 Hatch Shell,Boston,MA,USA
30 Bucknell University,Lewisburg,PA,USA
June
[European Tour]
01 Stadthalle,Karlsruhe,GERMANY
02 Meistersingerhalle,Nuremberg,GERMANY
03 Konzerthaus,Vienna,AUSTRIA
04 Zirkus Krone,Munich,GERMANY
05 Mehrzweckhalle,Zofingen,SWITZERLAND
07 Wiener Konzerthaus,Vienna,AUSTRIA
09 Circus Krone,Munich,GERMANY
10 Stadthalle,Offenbach,GERMANY
11 Meistersingerhalle,Nuremberg,GERMANY
12 Concertgebouw,Amsterdam,NETHERLANDS
13 Philipshalle,Düsseldorf,GERMANY
14 Weser-Ems-Halle,Oldenburg,GERMANY
15 Stadthalle,Offenbach,GERMANY
16 Musikhalle,Hamburg,GERMANY
17 Schwarzwaldhalle,Karlsruhe,GERMANY
20 Royal Theatre Drury Lane,London,UK
July
[North American Tour Summer]
17 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
18 Berkeley Community Theatre,Berkeley,CA,USA
19 Hollywood Bowl,Los Angeles,CA,USA
23 PNE Agrodome,Vancouver,BC,CANADA
24 Paramount Theatre,Seattle,WA,USA
25 Paramount Theatre,Portland,OR,USA
30 Houston Music Hall,Houston,TX,USA
31 Municipal Auditorium,San Antonio,TX,USA
August
04 Municipal Auditorium,Atlanta,GA,USA
06 Pirates World,Dania Beach,FL,USA
07 Pirates World,Dania Beach,FL,USA
09 Hollywood Sportatorium,Miami,FL,USA
10 Virginia Beach Dome,Virginia Beach,VA,USA
12 Stanley Park Stadium,Toronto,ON,CANADA
13 Place des Nations,Montreal,QC,CANADA
14 Convention Hall,Asbury Park,NJ,USA
⇒ [2 Shows]
18 Onondaga War Memorial Auditorium,Syracuse,NY,USA
19 Peace Bridge Exhibition Center,Buffalo,NY,USA
20 Hara Arena, Dayton,OH,USA
21 Transit Auditorium,Chicago,IL,USA
22 Syria Mosque,Pittsburgh,PA,USA
24 Wonderland,London,ON,CANADA
25 Southam Hall,National Arts Centre,Ottawa,ON,CANADA
26 Boston Common, Boston,MA,USA
28 Public Auditorium,Cleveland,OH,USA
30 Bushnell Memorial Hall,Hartford,CT,USA
31 Alexandria Roller Rink,Alexandria,VA,USA
September
01 Gaelic Park,The Bronx,NY,USA
November
[North American Tour Autumn]
12 The Music Hall,Boston,MA,USA
13 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
14 Auditorium Theatre,Chicago,IL,USA
⇒ [2 Shows]
15 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
16 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
17 Eastown Theatre,Detroit,MI,USA
19 Hirsch Memorial Coliseum,Shreveport,LA,USA
20 The Warehouse,New Orleans,LA,USA
22 Municipal Auditorium,Atlanta,GA,USA
23 Georgia Coliseum,Athens,GA,USA
25 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
26 Civic Arena,Pittsburgh,PA,USA
27 State Farm Show Arena,Harrisburg,PA,USA
28 Richmond Arena,Richmond,VA,USA
29 Lyric Opera House,Baltimore,MD,USA
⇒ [2 Shows]
30 The Music Hall,Boston,MA,USA
December
[UK Tour Winter]
08 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
⇒ [2 Shows]
09 Sheffield City Hall,Sheffield,UK
⇒ [2 Shows]
10 Free Trade Hall,Manchester,UK
⇒ [2 Shows]
11 Birmingham Odeon,Birmingham,UK
⇒ [2 Shows]
12 Capitol Theatre,Cardiff,UK
⇒ [2 Shows]
13 London Pavilion,London,UK
⇒ [2 Shows]
14 London Pavilion,London,UK
⇒ [2 Shows]
15 London Pavilion,London,UK
⇒ [2 Shows]
17 Caird Hall,Dundee,UK
18 Empire Theatre,Edinburgh,UK
19 Green's Playhouse,Glasgow,UK
⇒ [2 Shows]
[関連記事]
「Sheffield 1971(Siréne-238)」
「Belgium 1971 : Japanese Broadcast (No Label/DVDR)」
「Zofingen 1971 (Virtuoso 314/315)」
「Pictures At An Exhibition Rehearsals (Gift CDR)」
「Definitive Hollywood Bowl 1971 (Virtuoso 207)」
「Carnegie Hall 1971 (Bonus CDR)」
「A Time And A Place (Special Bonus CDR)」
「Detroit 1971 (Bonus CDR)」
「Boston 1971 (Virtuoso 010/011)」
#2021-09-28 #再登場