6月下旬にリリースされた 『 Budokan 1st July 1966 : 2020 Remaster (No Label) 』 の映像を観て以来,何十年振りかで,少しだけ ザ・ビートルズ(The Beatles)に嵌まっています.
 本CDは,先日,予約購入した商品を回収しに行った際に,店頭に並んでいるのを見て,音を聴かせて貰い迷わず購入した 『 BBC Sessions 1963 - 1964 : In Spectral Stereo (No Label) 』 です.

 内容は,ザ・ビートルズ(The Beatles)が,1963年および1964年にBBCラジオに残した音源をリアル・ステレオ化にしたものなのですが,これは正直驚きました! 音の質感が全然違います.

 ザ・ビートルズ(The Beatles)を好きな方は必聴ですし,購入して損は無いはず.
 逆に Sold Out になる前に購入すべきだと思います.

 メーカー情報では
 『いやはや凄い時代になったものです。ビートルズが残したBBCラジオでのスタジオ・ライブが遂にリアル・ステレオ状態で聞けるようになってしまったのだから。
 その偉業を達成したのはもちろん今回もLord Reith。これまでビートルズ初期の音源におけるモノラルからのステレオ化や初期ステレオ録音の定位を変えたセンターミックスといった、いわばデミックス・テクノロジーを最大限に生かした衝撃作を連発。
 そのどれもが「SPECTRAL STEREO REMIX」としてプレスCDでのリリースに値するハイクオリティな仕上がりのものばかりでした。
 そんな彼が今度は「MONOLONGER」というタイトルのシリーズにて、BBCライブ音源のステレオ化に着手。今までにもBBCラジオ音源のステレオ化というのは試みられたことがあり、今から十年ほど前にもネット上に広まったことがあります。とはいっても、その頃のテクノロジーの限界もあり当時のバージョンはあくまでも疑似ステレオのレベルを出ない域でしかなく、聞いた感触も「音に広がりが出た」という程度でしかなかったのです。
 もちろんビートルズのBBCライブ音源は膨大な量に及ぶ訳で、そのすべてを手掛けるとなれば大変なことになる。そこでLord Reithはステレオ化が映えるであろう、録音状態の秀でた音源や放送回のテイクをセレクト。もちろん彼のフェイバリットだった回というのもあるでしょう。
 中でも一枚目のディスクを占める1963年7月10日と16日のBBCラジオ「POP GO THE BEATLES」用収録はどちらも正規のアルバム用のレコーディングが行われなかったレアなカバー曲のオンパレード。それでいて現存する録音の鮮度もいい。なるほどLord Reithがチョイスしたのも当然という充実ぶりでした。

 今までリリースされてきた「SPECTRAL STEREO REMIX」シリーズでLord Reithの手腕は実証されてきましたが、マニアでなくともオフィシャル「LIVE AT THE BBC」シリーズで聞きなれてきた名演奏やレア演奏の数々が鮮烈なまでのリアル・ステレオに生まれ変わった様には驚きを禁じ得ないはず。ギター類が右、ボーカルとベースがセンター、そしてドラムが左という振り分けが基本定位なのですが、本当に、あまりに自然なステレオ感は圧巻。何も知らない人が聞いたら、BBCラジオも始めからステレオ録音していたのだと勘違いしそうになってしまうほど。
 例えば7月10日のセッションから生み出されたもっとも有名なカバー曲の一つである「Lonesome Tears In My Eyes」では左チャンネルでくっきりと浮かび上がるリンゴのプレイが鮮烈で、彼がこんな風に叩いていたのか…と新たな発見に驚かされること請け合い。あるいは16日のセッションにおける「To Know Her Is To Love Her」ではジョンのメインボーカルに二人のバックコーラスというパターンの息遣いまで聞こえてきそうな生々しさ。こうした完成度の高さ、それはもはやオフィシャル・レベルだと断言いたしましょう。
 そして二枚目に収録された1964年放送用のテイクはこれまた音質に優れた録音でしたので、ステレオ化が実に映える。また63年と違いステータスを築いた自分たちの曲だけで構成されているのですが、それらも「LIVE AT THE BBC」シリーズで多く採用されており、そこで聞きなれたテイクの数々がまるで別次元なリアル・ステレオで楽しめてしまう衝撃はあまりにも大きい。

 ただし「MONOLONGER」に収録されたBBCのステレオ化テイクは二枚のディスクでも余裕があるボリュームですので、残りには同タイトルに含まれていた時期の近い音源をボーナスとして収録しています。とはいえ、ここで聞かれるステレオ音源もボーナスとしてはあまりにもゴージャスなもの。最初に登場するのはワシントンDCと並ぶ初期ビートルズ・ライブの名演との誉れ高き1963年スウェーデンのラジオ放送。こちらのステレオ化に関しては既にsologuiを名乗るマニアがステレオ化を試みており、既にギフトCD-R「SWEDEN RADIO & TV SHOW LIVE STEREO REMIX」でリリースの実績もある。
 ところがLord Reithの手になる新たなステレオ・バージョンは格の違いを見せつけてくれます。Sologuiのバージョンは不自然さの見え隠れするステレオ化だったのに対し、彼の方は実に自然なステレオ感。この時の演奏の中でも特に名演であった「Money」など、Lord Reithの手によって生まれ変わったステレオ音質から演奏の迫力も倍増。聞き応えは十分かと。
 そしてもう一つのボーナスとしてLord Reithがもっともこだわりをみせる初期スタジオ録音のリアル・ステレオ化トラックたち。「Love Me Do」や「She Loves You」といったモノラルしか音源が存在しない曲も既に「THE FIRST FOUR ALBUMS IN SPECTRAL STEREO REMIX」でステレオ化が実現していましたが、今回はそれらの曲でもボーカルがしっかりとセンターに位置した驚愕のアッパー版。さすがにリトライした成果だけのことはあり、前回のバージョンよりはっきり進化したリアル・ステレオな仕上がりはボーナスとしてもったいないのでは?と思えてしまうほど。
 それ以上に注目すべきはマニアの間で隠れた人気を誇る「Ask Me Dry」こと「Ask Me Why」のエコー控えめなシングル用モノ・ミックスまでステレオ化を実現してみせた手腕にはもう言葉もありません。ヘッドフォンでもスピーカーでも楽しめる驚愕のステレオ・ミックスが今回も炸裂です!』

BBC Sessions 1963 - 1964 : In Spectral Stereo (No Label)
 

 Disc 1
     [BBC Aeolian Hall Studio 2] (#)
   1. Sweet Little Sixteen
   2. A Taste Of Honey
   3. Nothin' Shakin' (But The Leaves On The Trees)
   4. Lonesome Tears In My Eyes
   5. Love Me Do
   6. So How Come (No One Loves Me)
   7. Memphis, Tennessee
   8. Do You Want To Know A Secret
   9. Till There Was You
  10. Matchbox
  11. Please Mr Postman
  12. The Hippy Hippy Shake
     [BBC Paris Cinema Studio] (@)
  13. I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)
  14. Crying, Waiting, Hoping
  15. Kansas City
  16. To Know Her Is To Love Her
  17. The Honeymoon Song
  18. Twist And Shout
  19. Long Tall Sally
  20. Please Please Me
  21. She Loves You
  22. You Really Got A Hold On Me
  23. I'll Get You
  24. I Got A Woman
  25. Words Of Love
  26. Glad All Over
  27. I Just Don't Understand
  28. Devil In Her Heart
  29. Slow Down
  TOTAL TIME (66:48)

 Disc 2
     [BBC Piccadilly Studio 1] (+)
   1. You Can't Do That
   2. Roll Over Beethoven
   3. Till There Was You
   4. I Wanna Be Your Man
   5. Please Mr Postman
   6. All My Loving
   7. This Boy
   8. Can't Buy Me Love
   9. From Us To You
     Extra Tracks
     [The Swedish Radio Show]
     [Sveriges Radio Channel 1] (&)
  10. Klas Burling
  11. Roll Over Beethoven
  12. You Really Got A Hold On Me
  13. She Loves You
  14. Twist And Shout
  15. Klas Burling
  16. I Saw Her Standing There
  17. From Me To You
  18. Money (That's What I Want)
     [7inch Singles]
  19. Love Me Do (Andy White Version)
  20. PS I Love You (Andy White Version)
  21. Please Please Me (Single Mix)
  22. ASK ME WHY (Single Mix)
  23. She Loves You
  24. I'll Get You
  TOTAL TIME (52:30)

 (#) : 10:30 a.m. - 03:30 p.m. Wednesday 10th July 1963
 (@) : 03:00 p.m. - 10:00 p.m. Tuesday 16th July 1963
 (+) : 06:30 p.m. - 09:00 p.m. Friday 28th February 1964
 (&) : Thursday 24th October 1963

 ※) 一応,音源は貼り付けてみますが,
    ブロックされるかも知れませんので悪しからず.
 Please Mr Postman [Disc 1, Track 11]
 
 Kansas City [Disc 1, Track 15]
 
 She Loves You [Disc 1, Track 21]
 
 Roll Over Beethoven [Disc 2, Track 2]
 
 You Really Got A Hold On Me [Disc 2, Track 12]
 

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#2020-07-21