デビュー・アルバム 『 Revelator （預言者） 』 でいきなりグラミー最優秀ブルース・アルバム賞を受賞し，世界一ギターが上手い夫婦と言われている デレク・トラックス（Derek Trucks）と スーザン・テデスキ（Susan Tedeschi）率いる テデスキ・トラックス・バンド（Tedeschi Trucks Band）．
2019年6月にも来日（6月11日：尼崎・あましんアルカイックホール，6月12日：Zepp Nagoya，6月14日・15日・16日：東京ドームシティホール）し，大成功を収めているのは割と記憶に新しいところです．
本CDは，そんな テデスキ・トラックス・バンド（Tedeschi Trucks Band）が，2020年1月15日ジョージア州はメイコンのシティ・オーディトリアム公演を皮切りに，1月29日ニュージャージー州はレッドバンクのハッケンサック・メリディアン・ヘルス・シアター公演まで行った北米ツアーの 1st レグ（都合 9公演）から 7公演目に当たる 1月25日イリノイ州はシカゴのシカゴ・シアター公演のオーディエンス録音を収録したもので Uxbridgeレーベルからリリースされた 『 Chicago Theatre 2020 2nd Night （Uxbridge 1214） 』 です．
距離感もなく，臨場感のある高音質なオーディエンス録音で，オーディエンス・ノイズも殆ど気にならないので，スーザン・テデスキのヴォーカルや，デレク・トラックスのギター等を堪能でき，フルで聴き入ることができます．
メーカー情報には 「 サウンドボード・レベル 」 とありますが，流石にオフィシャルのサウンドボードのように各パートの音の輪郭はハッキリとはしていません．しかし確かにクリアです．
メーカー情報では
『素晴らしかった来日公演から早半年。
2020年も“現代最高のライヴバンド”であり続けるTEDESCHI TRUCKS BANDの最新ライヴアルバムが登場です。
そんな本作に収められているのは「2020年１月25日シカゴ公演」。その一部始終を伝える極上オーディエンス録音です。
とにかく年がら年中ライヴをしているイメージのバンドですが、案の定2020年も精力的にツアー中。
まずは、そんな彼らの近況からショウのポジションを確かめておきましょう。
・１月15日-29日：北米#1（９公演）←★ココ★
・２月１日：ロンドン公演
・２月14日-29日；北米#2（10公演）
・６月26日-８月１日：北米#3（21公演）
これが現在までに公表されている2020年のスケジュール。
これだけ見ると少々物足りないような気もしますが、彼らは2019年中をほとんど休みなくライヴ三昧で過ごしており、そのツアー最終盤が２月の「北米#2」。その後、約４ヶ月のオフを取って夏からの再始動に備える流れになっています。
本作のシカゴ公演は、そんな2020年の幕開けでもある「北米#1」の７公演目にあたる。ごく最近バディ・ガイのショウにゲスト参加したことがニュースにもなっていますが、実は本作も同じ日。本作の現場“シカゴ劇場”とクラブ“BUDDY GUY'S LEGENDS”は車で10分ほどの距離。18:00スタートだったバディのショウに飛び入りし、19:30には自分たちのステージも行ったわけです。
そんなショウで記録された本作は、まさに絶品。
芯の力強さもダイレクト感もディテールの細やかさもサウンドボード・レベル。
距離感もなくアンサンブルの微細部までビビッドに味わえる。しかし、それだけでもから凄い。
ヘッドフォンで聴き込むと微妙なホール鳴りが艶やか。機微を隠すようなタイプではないのですが、絶妙な鳴りが丸出しの出音に絶妙な厚みを加えており、木目も細やかなために手触りにトロッとした甘味が宿っている。これがささやかなフレーズを甘露のような旨みを与え、白熱するヴォーカルやインプヴィぜーションに炙り立てるような熱気を生み出している。パッと聴くと公式ライヴアルバムのようにド迫力であり、じっくり浸るとリアルな現場感で胸の奥がじんわりと熱いものが錬成されていく……そんな美と熱気の名録音なのです。
そんなサウンドで描かれるのは、2020年も最強であり続けるライヴバンドのフルショウ。昨年は大名盤『いとしのレイラ』の完全再現ショウも話題になりましたが、本作は通常スタイルのショウ。
彼らは毎日毎晩、大幅に曲を入れ替えるバンドでもありますので、ここで整理しておきましょう。
●オリジナル（９曲）
・REVELATOR：Until You Remember／Bound For Glory／Midnight in Harlem
・MADE UP MIND：Do I Look Worried／All That I Need／The Storm
・LET ME GET BY：Don't Know What It Means
・SIGNS：Strengthen What Remains／All The World
●カバー（11曲）
・Baby Don't Do It（マーヴィン・ゲイ）／Down in the Flood（ボブ・ディラン）／Have You Ever Loved A Woman（フレディ・キング）／Keep Your Lamp Trimmed & Burning（ブラインド・ウィリー・ジョンソン）／Women Be Wise（シッピー・ウォーレス）／Forty-Four（ルーズヴェルト・サイクス）／It Hurts Me Too（タンパ・レッド）／I Walk On Guilded Splinters（Dr.ジョン）／More and More（リトル・ミルトン）／Whipping Post（THE ALLMAN BROTHERS BAND）／Space Captain（マシュー・ムーア）
……と、このようになっています。
オリジナルだけでなく、膨大なカバー・レパートリーも誇っているわけですが、この日は大盤振る舞い。半分以上がカバーでいつになくバラエティ豊かなショウとなりました。しかも、珍しい曲も盛りだくさん。
ボニー・レイットでも有名な「Women Be Wise」やハウリン・ウルフでもお馴染みの「Forty-Four」の他、「Baby Don't Do It」「Have You Ever Loved A Woman」「It Hurts Me Too」等々、有名スタンダートながらこれまでほとんど記録のないナンバーが次々披露され、オリジナルの「Strengthen What Remains」も美味しいナンバーです。
巧みで情熱的なギター、芳醇なグルーヴ、ディープなヴォーカル。そして、１公演たりとも同じショウはないという変幻自在なセットリストに、刹那の閃きが途切れないインタープレイ……ライヴは一期一会、１回１回が違うと言いますが、TEDESCHI TRUCKS BANDほど多彩でどのショウも楽しいバンドはありません。そんな彼らの最新ステージを極上サウンドでフル体験できる大傑作です。「現代最強」を更新し続ける彼らの“今”、どうぞ本作で存分にお楽しみください。』
Chicago Theatre 2020 2nd Night （Uxbridge 1214）
Live At The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA 25th January 2020
Disc 1
1. Baby Don't Do It
2. Do I Look Worried
3. All That I Need
4. Until You Remember
5. Down In The Flood
6. Don't Know What It Means
7. Have You Ever Loved A Woman
8. Bound For Glory
9. Strengthen What Remains
10. Keep Your Lamp Trimmed & Burning
11. Women Be Wise
TOTAL TIME (75:32)
Disc 2
1. Forty-Four
2. It Hurts Me Too
3. Intro
4. I Walk On Guilded Splinters
5. All The World
6. Midnight In Harlem
7. More and More
8. The Storm
9. Whipping Post
10. Space Captain
TOTAL TIME (79:33)
Keep Your Lamp Trimmed & Burning
Whipping Post
[参考]
2020 Tour Dates
January
[North American Tour 1st Leg]
15 City Auditorium,Macon,GA,USA
17 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
18 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
21 Music Hall,Kansas City,MO,USA
22 Stephens Auditorium,Ames,IA,USA
24 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
25 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
28 Hackensack Meridian Health Theatre,Red Bank,NJ,USA
29 Hackensack Meridian Health Theatre,Red Bank,NJ,USA
February
01 The SSE Arena,Wembley,London,UK
[North American Tour 2nd Leg]
14 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
15 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
18 Altria Theater,Richmond,VA,USA
19 UPMC Events Center,Moon,PA,USA
21 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
22 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
25 Mountain Arts Center,Prestonsburg,KY,USA
27 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
28 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
29 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
当日の映像
Down in the Flood / Chicago Theatre 2020.01.25
[関連記事]
「Lockn' 2019 （Gift DVDR）」
「Lockn' 2019（Uxbridge 109）」
「Levitate Music And Arts Festival 2019 （Uxbridge 1073）」
「Tokyo Dome City Hall 2019 Day 2 （Gift CDR）」
「Tokyo Dome City Hall 2019 Day 1 （Gift CDR）」
「Tokyo 2019 Final Night (Zion-147) 」
「Tokyo 2019 2nd Night （Zion-146）」
「Tokyo 2019 1st Night （Zion-145）」
「Tokyo Dome City Hall 2019 （Uxbridge 1055）」
「Amagasaki 2019 （Uxbridge 1051）」
「Lockn' 2018 （Gift DVDR）」
「Greenwich Town Party 2018 （Gift DVDR）」
「Made Up Mind In Tokyo : Second Night（Uxbridge 510）」
「Made Up Mind In Tokyo : First Night （Uxbridge 509）」
#2020-02-11
2019年6月にも来日（6月11日：尼崎・あましんアルカイックホール，6月12日：Zepp Nagoya，6月14日・15日・16日：東京ドームシティホール）し，大成功を収めているのは割と記憶に新しいところです．
本CDは，そんな テデスキ・トラックス・バンド（Tedeschi Trucks Band）が，2020年1月15日ジョージア州はメイコンのシティ・オーディトリアム公演を皮切りに，1月29日ニュージャージー州はレッドバンクのハッケンサック・メリディアン・ヘルス・シアター公演まで行った北米ツアーの 1st レグ（都合 9公演）から 7公演目に当たる 1月25日イリノイ州はシカゴのシカゴ・シアター公演のオーディエンス録音を収録したもので Uxbridgeレーベルからリリースされた 『 Chicago Theatre 2020 2nd Night （Uxbridge 1214） 』 です．
距離感もなく，臨場感のある高音質なオーディエンス録音で，オーディエンス・ノイズも殆ど気にならないので，スーザン・テデスキのヴォーカルや，デレク・トラックスのギター等を堪能でき，フルで聴き入ることができます．
メーカー情報には 「 サウンドボード・レベル 」 とありますが，流石にオフィシャルのサウンドボードのように各パートの音の輪郭はハッキリとはしていません．しかし確かにクリアです．
メーカー情報では
『素晴らしかった来日公演から早半年。
2020年も“現代最高のライヴバンド”であり続けるTEDESCHI TRUCKS BANDの最新ライヴアルバムが登場です。
そんな本作に収められているのは「2020年１月25日シカゴ公演」。その一部始終を伝える極上オーディエンス録音です。
とにかく年がら年中ライヴをしているイメージのバンドですが、案の定2020年も精力的にツアー中。
まずは、そんな彼らの近況からショウのポジションを確かめておきましょう。
・１月15日-29日：北米#1（９公演）←★ココ★
・２月１日：ロンドン公演
・２月14日-29日；北米#2（10公演）
・６月26日-８月１日：北米#3（21公演）
これが現在までに公表されている2020年のスケジュール。
これだけ見ると少々物足りないような気もしますが、彼らは2019年中をほとんど休みなくライヴ三昧で過ごしており、そのツアー最終盤が２月の「北米#2」。その後、約４ヶ月のオフを取って夏からの再始動に備える流れになっています。
本作のシカゴ公演は、そんな2020年の幕開けでもある「北米#1」の７公演目にあたる。ごく最近バディ・ガイのショウにゲスト参加したことがニュースにもなっていますが、実は本作も同じ日。本作の現場“シカゴ劇場”とクラブ“BUDDY GUY'S LEGENDS”は車で10分ほどの距離。18:00スタートだったバディのショウに飛び入りし、19:30には自分たちのステージも行ったわけです。
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芯の力強さもダイレクト感もディテールの細やかさもサウンドボード・レベル。
距離感もなくアンサンブルの微細部までビビッドに味わえる。しかし、それだけでもから凄い。
ヘッドフォンで聴き込むと微妙なホール鳴りが艶やか。機微を隠すようなタイプではないのですが、絶妙な鳴りが丸出しの出音に絶妙な厚みを加えており、木目も細やかなために手触りにトロッとした甘味が宿っている。これがささやかなフレーズを甘露のような旨みを与え、白熱するヴォーカルやインプヴィぜーションに炙り立てるような熱気を生み出している。パッと聴くと公式ライヴアルバムのようにド迫力であり、じっくり浸るとリアルな現場感で胸の奥がじんわりと熱いものが錬成されていく……そんな美と熱気の名録音なのです。
そんなサウンドで描かれるのは、2020年も最強であり続けるライヴバンドのフルショウ。昨年は大名盤『いとしのレイラ』の完全再現ショウも話題になりましたが、本作は通常スタイルのショウ。
彼らは毎日毎晩、大幅に曲を入れ替えるバンドでもありますので、ここで整理しておきましょう。
●オリジナル（９曲）
・REVELATOR：Until You Remember／Bound For Glory／Midnight in Harlem
・MADE UP MIND：Do I Look Worried／All That I Need／The Storm
・LET ME GET BY：Don't Know What It Means
・SIGNS：Strengthen What Remains／All The World
●カバー（11曲）
・Baby Don't Do It（マーヴィン・ゲイ）／Down in the Flood（ボブ・ディラン）／Have You Ever Loved A Woman（フレディ・キング）／Keep Your Lamp Trimmed & Burning（ブラインド・ウィリー・ジョンソン）／Women Be Wise（シッピー・ウォーレス）／Forty-Four（ルーズヴェルト・サイクス）／It Hurts Me Too（タンパ・レッド）／I Walk On Guilded Splinters（Dr.ジョン）／More and More（リトル・ミルトン）／Whipping Post（THE ALLMAN BROTHERS BAND）／Space Captain（マシュー・ムーア）
……と、このようになっています。
オリジナルだけでなく、膨大なカバー・レパートリーも誇っているわけですが、この日は大盤振る舞い。半分以上がカバーでいつになくバラエティ豊かなショウとなりました。しかも、珍しい曲も盛りだくさん。
ボニー・レイットでも有名な「Women Be Wise」やハウリン・ウルフでもお馴染みの「Forty-Four」の他、「Baby Don't Do It」「Have You Ever Loved A Woman」「It Hurts Me Too」等々、有名スタンダートながらこれまでほとんど記録のないナンバーが次々披露され、オリジナルの「Strengthen What Remains」も美味しいナンバーです。
巧みで情熱的なギター、芳醇なグルーヴ、ディープなヴォーカル。そして、１公演たりとも同じショウはないという変幻自在なセットリストに、刹那の閃きが途切れないインタープレイ……ライヴは一期一会、１回１回が違うと言いますが、TEDESCHI TRUCKS BANDほど多彩でどのショウも楽しいバンドはありません。そんな彼らの最新ステージを極上サウンドでフル体験できる大傑作です。「現代最強」を更新し続ける彼らの“今”、どうぞ本作で存分にお楽しみください。』
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2. Do I Look Worried
3. All That I Need
4. Until You Remember
5. Down In The Flood
6. Don't Know What It Means
7. Have You Ever Loved A Woman
8. Bound For Glory
9. Strengthen What Remains
10. Keep Your Lamp Trimmed & Burning
11. Women Be Wise
TOTAL TIME (75:32)
Disc 2
1. Forty-Four
2. It Hurts Me Too
3. Intro
4. I Walk On Guilded Splinters
5. All The World
6. Midnight In Harlem
7. More and More
8. The Storm
9. Whipping Post
10. Space Captain
TOTAL TIME (79:33)
Keep Your Lamp Trimmed & Burning
Whipping Post
[参考]
2020 Tour Dates
January
[North American Tour 1st Leg]
15 City Auditorium,Macon,GA,USA
17 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
18 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
21 Music Hall,Kansas City,MO,USA
22 Stephens Auditorium,Ames,IA,USA
24 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
25 The Chicago Theatre,Chicago,IL,USA
28 Hackensack Meridian Health Theatre,Red Bank,NJ,USA
29 Hackensack Meridian Health Theatre,Red Bank,NJ,USA
February
01 The SSE Arena,Wembley,London,UK
[North American Tour 2nd Leg]
14 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
15 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
18 Altria Theater,Richmond,VA,USA
19 UPMC Events Center,Moon,PA,USA
21 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
22 Warner Theatre,Washington,D.C.,USA
25 Mountain Arts Center,Prestonsburg,KY,USA
27 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
28 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
29 Ryman Auditorium,Nashville,TN,USA
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#2020-02-11