12月26日(水)は,自由が丘にある hyphenハイフン) にて行われた 『 m.s.t. meets 井上銘 Vol.3 』 へ.

 

 この企画は,8月5日(日)11月17日(土)に次いで今回で 3回目で,パーカッションを含めたクインテット編成では前回に次いで 2回目となるライブ.
 
 この日は平日なので,定時と同時に会社を出て いざ自由が丘へ.
 会場である hyphen には,開場予定時刻の 25分前位に到着しましたが,既に開場待ちで 10人弱の列が...
 恐るべし...(>_<)

 

 定刻の19時00分となり開場がオープン.
 階段を降りて空いている席に着席しましたが,回を追う毎に,ステージと客席の間隔がどんどん狭くなっているように感じますが,私だけなのでしょうか.(笑)

 

 ドリンクとフードを注文し,開演を待ちますが,開場~開演までの時間が30分と言うのは観る側にしたら有難いです.

 

 そして開演予定時刻の19時30分を少し遅れてメンバーがステージに登場.
 ステージに登場するなり,いきなり小山尚希さんがベースを弾きだし,そして 山内陽一朗さんのドラムと一緒にリズムを刻みます.

 
 

 徐々に他の楽器も加わって マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の "Jean Pierre"(”ジャン・ピエール”) が演奏されます.

 

 因みにこの曲は,マイルス・デイヴィスが良くアンコールで演奏した曲で,タイトルの由来はマイルスの元妻であった フランシス・テイラーの連れ子の男の子の名前のようです.

 

 簡単な挨拶とメンバー紹介の後.

 「 今の曲は A7 のワンコードをベースに盛り上げていく,セッションにぴったりの曲でした.
 「 今日はセッション曲も演りつつ,m.s.t. のオリジナル曲も入れてやりたいと思います.
 「 続けて正にこういうい編成でやるのをイメージして作ったオリジナル曲でカーニバルをお届けします.
の MC に続けて,ギターでの軽快なメイン・フレーズが似合っている "Carnival"(”カーニヴァル”)が演奏されます.
 後半はエフェクターを使用してスペーシーな音を出していました.

 

 「 こういう編成が今までなかったので新鮮! 楽しんで頂けてますか?
 お客さんから (いえー)のレスポンス.

 続けて 2nd ミニアルバム 『 緑と風 』 に収録されてはいますが,ライブでは余り演奏されていないとも言っていた曲.
 演奏前には,鍵盤ハーモニカに持ち替えたのですが,何と この鍵盤ハーモニカにはアルト・サックスのメタルのマウス・ピースが使用できるよう,形状記憶のチューブを改造が施してありました.

 

 小山尚希さん曰く 「 音は変わらないので,演奏には全然関係ない.(笑) 」との発言もありましたが,本人 「 見た目が大事. 」とも言っていました.(笑)
 そして私的にはライブでは初めて聴くバラード調の "Valse de Rouge"(”ヴァルス・ド・ルージュ”) が演奏されます.

 
 
 ここで色々なパーカッション類を持ってきている 山下あすかさんのパーカッションを紹介.実は 釘 や 鍵 がパーカッション類の中にあるのですが 「 その鍵は何? 歴代の鍵? どれかは今の家も開きますみたいな(笑) 」,「 違います.(笑)
 因みに空港では鍵を沢山持っていたので質問にあったそうですし,釘は飛行機には持ち込めないので,それはそれで色々と苦労があるようです.

 

 ここでセッション曲としても良く演奏されている,有名なオルガン奏者の ジミー・スミス(Jimmy Smith)の "The Cat"(ザ・キャット")が,パーカッションの導入部から,小山尚希さんのカウントで全員が入るパターンで演奏されました.

 

 キーボードではハモンド・オルガンぽい音を演出しており味がありました.

 

 そして 1st Set 最後は,小山尚希さんの新曲で 「 今日初めて披露する曲.先程リハで初めてバンドで音を出した.
  「 立体感が出る魅力的な編成で,この編成に合う曲を書きたいなと思って書いた曲. トリオだと物足りないし,この編成にあっている曲. 」 との MC に続いて "弧を描く"が演奏し締めくくります.

 

 演奏の前には 「 深くは語らず聞いてもらいましょう.聴いて頂ければそんな感じが..”弧を描く”.. 」との MC もありましたが,軽快なリズムで柔らかさのある曲.中間部はハードなドラムのリズムもあり,終盤部ではギターがエフェクターを使用しこの曲でもスペイシーな感じを出していました.

 

 

 2nd Set は,何時もながらの鍵盤ハーモニカとギターのデュオ編成での演奏.

 

 このデュオ編成では毎回 パット・メセニー(Pat Metheny)の名曲を演奏している訳ですが 「 この曲はデュオ編成でやる曲では無い,ギタリストの曲なので本来ならばギターがメロディを弾く曲ですが,鍵盤ハーモニカでメロディー部を弾きます.
 との MC に続き パット・メセニー(Pat Metheny)の 名曲 "Bright Size Life"("ブライト・サイズ・ライフ")が演奏されます.

 

 2曲目は,2011年に作ったアルバム 『 Time Of Doze (タイム・オブ・ドーズ)』 に収録されている "Zigzag Tag"("ジグザグ・タグ")が演奏されます.

 

 演奏前に 持山翔子さんの 「 "Tag (タグ)" ってどういう意味だっけ? 」 から始まり「 あっ! 追い掛けっこだっけ. 」 ましたが,小山尚希さんと山内陽一朗さんが 「 8年位前も同じような話をした記憶が...(笑) 」 とのやり取りが(笑)

 

 そして 「 これこそ通常の m.s.t. のライブでは選曲しない曲. 」 とも言っていましたが ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の "I Thought It Was You"("アイ・ソウト・イット・ワズ・ユー")が演奏されます.

 

 この "I Thought It Was You"" では鍵盤ハーモニカを使用し,コーラスを掛けていた関係なのか,演奏終了後に 持山翔子さんから井上銘さんに対してエフェクターの振りがありましたが,井上銘さんも細かい仕込みは行っておらず感覚的に行う場合が多い関係なのか 「 説明するのが面倒臭い(笑) 」と,対して 持山翔子さん 「 仕込んで来たと言っても嫌だもん,面倒臭いと言ってもらった方が良い.(笑) 」 との会話が. 

 

 ここで 「 バラードの新曲,12月4日にアコースティックでピアノとウッドベースの弓の初演でしたが,今回はエレクトリックでの初演.
 「 夏は少し賑やか,冬は寂しいというか静かなイメージがあって暖炉の周りで暖まるイメージで聴いて頂ければ嬉しい.
 「 "静かな夜" というタイトルに決ままりました.冬にぴったりな暖かい曲です.冬のタイトルを付けずに,"静かな夜" としたのは 他の季節でも演奏できるようにするためです.(笑) 」 
 との MC に続いて私的に初めて聴く "静かな夜" が演奏されました.

 

 この曲はゆっくりとした柔らかく穏やかで暖かい感じのする曲で,今の季節には本当に当てはまるような曲でした.
 この曲が他の季節でもピンと来るかは,他の季節に聴いてみないと正直なところ判らないですね.

 そして 2nd Set 最後は 過去の MC でもセッション用に作った曲とも言っていた "Plug In"(プラグ・イン")で締め括り,お客さんの拍手・手拍子の中そのままアンコールへ突入.

 
 
 アンコールに応え先日のライブでも演奏されたアルバムには未収録の割と新しいオリジナル曲で "Days"("デイズ")を演奏し,この日のライブを締め括りましたが,お客さんでこの日が誕生日の方がいた関係もあり "Happy Birthday" を演奏してライブ終了となりました.

 

 何時もながらの完成度の高いアンサンブル・演奏で,聴いている人を魅了しますね.

 


 [Member]
  持山 翔子 : Piano , Keyboard [m.s.t.]
  小山 尚希 : Bass [m.s.t.]
  井上 銘 : Guitar
  山下 あすか : Percussion
  山内 陽一朗 : Drums

 
 [Set List]
  1st Set
   1. Jean Pierre
   2. Carnival
   3. Valse de Rouge
   4. The Cat
   5. 弧を描く #

  2nd Set
   1. Bright Size Life
   2. Zigzag Tag
   3. I Thought It Was You
   4. 静かな夜 #
   5. Plug In
     [Encore]
   6. Days #

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