9月9日(日)は,菊名にある 桜山公園(通称:カーボン山)で行われた 『 FOREST JAZZ SunSet LIVE! 』 へ.

 
 
 このイベントは当初 7月28日(土)に予定されていたのですが,台風で中止になり,その後,実行委員も振替公演としてやりたいとの要望もあり,9月9日(日)に実施されたもの.
 今年で 8回目との事ですが,私的に行くのは今回が初めて..

 この日の出演は核となる m.s.t. のお二人(ピアノ:持山翔子さん,ベース:小山尚希さん)に加え,クラリネットの 辻本美博さん,ヴァイオリンの 望月明香さん,チェロの 伊藤修平さん,ドラムの 工藤明さん.
 因みに台風で中止にならず予定通りに実施されていた場合は,ヴァイオリンは 銘苅麻野さん,チェロは 林田順平さんでした.

 到着した時は,リハーサル中
 

 フリー・ライブで基本立見なのですが,ステージの前のみ40席限定で椅子席(:¥1,500)もあったので椅子席を事前予約していました.

 

 この椅子席は飲食持込み禁止ですが,逆に椅子に座ったままドリンクやフードを注文できるのです.

 

 と言う事で,白ワイン と フリッタータの盛り合わせ を注文

 

 定刻通りに m.s.t. のメンバーが登場.
 最初はドラムを含めたトリオ編成で,昨年10月リリースの 2nd ミニ・アルバム 『 緑と風 』 収録でタイトル・チューンの "緑と風" からスタート.

 

 丁度,木々に囲まれた客席やステージ,そして心地良い風が時々吹く中で "緑と風" が演奏されたと言うのは,曲のイメージそのもので非常に良かったです.

 ここで,ストリングで ヴァイオリンの 望月明香さん,チェロの 伊藤修平さんを呼び込み,クインテット編成で 昨年4月リリースの 1st ミニ・アルバム 『 Pianium (ピアニウム) 』 に収録されている "朝靄" を演奏.

 

 因みにアルバム 『 Pianium (ピアニウム) 』 では,m.s.t. のメンバー+ドラム以外に ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ が加わって収録.

 そして最後の一人でクラリネットの 辻本美博さんを呼び込みセクステット編成のフル・メンバー.

 

 「 クラリネットでジャズと言えば この曲! 」 との MC に続けて ルイ・プリマ(:Louis Prima)作曲で,クラリネット奏者の ベニー・グッドマン(:Benny Goodman)率いる ベニー・グッドマン・オーケストラ(:Benny Goodman Orchestra)の演奏でも有名なスタンダード "Sing Sing Sing".

 

 この "Sing Sing Sing" はジャズ好きで無くても,知っているポピュラーなメロディーなので,盛り上がります.

 続けて 辻本美博さんのオリジナルで,持山祥子さんがライブを観に行った際に素晴らしいと思った "Romance".
 この "Romance" は,クラリネットのソロとして作った曲を,この日の編成・演奏の為に m.s.t. がアレンジしたもので,FOREST JAZZ バージョンと呼んでいました.

 

 ここで,小山尚希さんが,この日の為にデザインされたポスト・カードと運営継続等の為の募金のお願いを.

 

 最後は,弦楽器の二人がステージを降り,4人編成に.
 基盤がクラシック音楽の m.s.t. が,ラ・フォル・ジュルネ 東京 出演を切っ掛けに大胆アレンジして 5月5日(土)の当日 に演奏していた ベートーベン(:Beethoven) 作曲のピアノソナタ第8番:"悲愴"(:"Pathétique") 第2楽章(:2nd Movement)で 1st Set を締め括りました.

 


 15分間のショート・ブレイク中にスタッフによってテーブル上のキャンドルに火が灯されます.

 
 
 

 ブレイク後の 2nd Set は 1st Set 同様にトリオ編成での登場.

 

 「 ピアノの 88鍵を全て使用している曲は殆ど存在していないと思うけれども,これ 1台でオケーストラをできる位の音階を持っている楽器の良さを少しでも引き出せたら良いなと思って作った曲 」 との MC に続けて 1st ミニ・アルバム 『 Pianium (ピアニウム) 』 収録のタイトル・チューン "Pianium" の演奏からスタート.

 

 ここからはフルメンバーがステージに登場.

 フルメンバーで誰もが知っているであろう 『 オズの魔法使い (The Wizard Of Oz) 』 の劇中歌で "Over The Rainbow" m.s.t. アレンジによる FOREST JAZZ バージョンで演奏.

 

 この弦と管を含めた FOREST JAZZ バージョンのアレンジは本当に素晴らしかったですね.

 そして 持山翔子さん作曲のオリジナルで 『 Pianium (ピアニウム) 』 収録の "夢".
 小山尚希さんが 「 皆さん既に感じていると思いますが,持山翔子の頭の中はこんな感じなので,もうどんがらがっやんなんです(笑)そんな持山祥子の頭の中を覗いてみましょう.(笑) 」 的な事を MC で言っていましたね.(笑)

 

 続けて 辻本美博さんのクラリネットを全面にフューチャーした,2013年9月リリースの 『Predawn
~景色と連なり~
』 収録の 持山翔子さん作の "Orange".

 

 持山翔子さんが MC で 「 この曲は 2弦とクラリネットで演奏してみたかった 」 と言っていたように,このしっとりとしたバラード調の曲は,素晴らしい演奏でした.

 

 2nd Set 最後は,1st Set 同様にジャズのスタンダード曲で ジョージ・ガーシュウィン(:George Gershwin)作曲の "I Got Rhythm".
 1st Set の "Sing Sing Sing" でも感じましたが,クラリネットが入るスタンダードは独特の良さが出ており鳥肌ものですね.

 

 アンコールに応えて m.s.t. のライブでは定番で 『 緑と風 』 収録の 小山尚希さん作曲の "羅針儀" を,唯一この日使用していなかった楽器:鍵盤ハーモニカも使用しての演奏.

 

 オリジナルに加えて,お客さんも知っているであろうジャズ スタンダード,夕暮れ時から夜にかけて,まさに 「 make the scenery tune ~ 景色に音を ~ 」 のコンセプト!
 各 Set 45分前後と短めの演奏ではあったものの,自然の中での素晴らしい時間,素晴らしいライブでした.

 

 いやぁ,気持ち良かったです.

 最後の集合写真
 


 [Member]
  持山 翔子 [m.s.t.] : Keyborad
  小山 尚希 [m.s.t.] : Bass
  辻本 美博 [Calmera / POLYPLUS] : Clarinet
  Asuka Mochizuki : Violin
  伊藤 修平 : Cello
  工藤 明 : Drums

 [Set List]
  1st Set
   1. 緑と風
   2. 朝靄
   3. Sing Sing Sing
   4. Romance
   5. 悲愴(第二楽章)
 
  2nd Set
   1. Pianium
   2. Over The Rainbow
   3. 夢
   4. Orange
   5. I Got Rhythm
     [Encore]
   6. 羅針儀

[参考]
 当初のフライヤー
 

Predawn
~景色と連なり~




 Pianium (ピアニウム)
 
 緑と風
 


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