8月5日(日)は 野毛にある ジャズ喫茶ちぐさ で,佐々木諒太 Trio のライブを聴いた後,その足で自由が丘にある hyphen(ハイフン)で行われた m.s.t. のライブへ.

 
 
 この日は,ライブ・タイトルが 『 m.s.t. meets 井上銘 』 となっているように,キーボードの 持山翔子さん,ベースの 小山尚希さんの m.s.t. お二人,サポートとしてドラムの 山内陽一郎さんに加え,ゲストとしてギターの 井上銘さんを迎えたカルテット編成.
 
 丁度,自由が丘駅前のロータリーには櫓が組まれ盆踊り大会の準備がなされていました.
 それを横目に一路会場である hyphen へ.

 

 会場へ到着したのは,開場予定時刻の30分程度前だったのですが,既に開場待ちの列で10名程度の人が...
 流石 m.s.t. ..恐るべし!

 開場時刻になり,オープンしたので階段を降り,空いている席へ.

 

 定刻を少し遅れて m.s.t. のお二人とドラムの 山内陽一朗さんがステージに登場.

 

 トリオ編成で 小山尚希さんのオリジナル "ひだまり" からスタートした 1st Set は,井上銘さんが加わり,続く "Carnival" では,井上銘さんのギターがアクセル全開となる素晴らしい演奏.

 

 今まで m.s.t. としてフロントに色々なゲスト・プレイヤーを迎えてライブを行っているものの,以外にも,ギターがゲストで入るのは,今回が初めてなのだそうです. 

 

  3曲目は 5月に行われた 『 ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018 』 用に 7拍子アレンジし用意したと過去の MC でも言っていた,ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(:Ludwig van Beethoven)の "悲愴 (第二楽章)"
 ここでは割と抑え目のギターで聴かせました.

 

 持山翔子さんが MC で 「 通常 m.s.t. としては本格的なエレクトリックのライブは余りやっていない.ギターと言えばカッティング....あと宜しく. 」 的な乗りで,次の曲で使用する鍵盤ハーモニカ等の準備の為,小山尚希さんに MC を振ります.(笑)

 

 小山尚希さん 「 このタイミングで!(笑) 銘くん驚いたでしょう.(笑) 」,井上銘さん 「 いえ,熟成されていますね.(笑) ...
 的なやり取りが.....(笑)
 今までカッティングが必要と思われる曲は意図的にセット・リストから外していたとの事です.確かにギターのカッティング的な事はギター類以外では無理でしょうね.

 

 そして ハービー・ハンコック(:Herbie Hancock)のファンキーなナンバーで "Hang Up Your Hang Ups" を演奏.
 持山翔子さんは,鍵盤ハーモニカを兼用し,ギターの 井上銘さんはワウとエコーやディレイ等,エフェクターを駆使したファンキーな演奏を披露.

 

 「 銘くんと演奏するなら,パット・メセニーの曲を演りたいと思いリクエストした曲 」 との MC から,山内陽一郎さんが選曲したとも言っていた パット・メセニー(:Pat Metheny)作のバラードで "Travels".



 1st Set 最後は 井上銘さんが下がり オープニングと同様のトリオ編成で,持山翔子さんの鍵盤ハーモニカをフューチャーした 小山尚希さんのオリジナル "月" で締め括りました.

 

 暫しのブレイク後の 2nd Set は,2nd ミニ・アルバム 『 緑と風 』 収録の "願い" からスタート.
 アルバムではピアノ・トリオと弦楽四重奏で演奏されている "願い" ですが,この日は初めての編成とも言っていた鍵盤ハーモニカとギターのデュオで演奏.

 

 イメージが全然異なりましたが,しっとりとした素晴らしい演奏で,これはこれでありですね.

 ここから 小山尚希さん,山内陽一朗さんもステージに登場し,フル・メンバーでの演奏.

 

 今度は 「 普段はピアノトリオと生楽器の編成で演っているので,ピアノを中心とした曲を演奏する事が多いのですが,初期から演奏している曲で銘くんと一緒に演奏したいと思った曲です. 」 との MC から,2011年リリースの 1st ミニ・アルバム 『 Time Of Doze 』 のタイトル・チューンで "Time Of Doze"

 

 ここで 1st Set 同様に,パット・メセニー(:Pat Metheny)作の "April Joy" を演奏.
 因みにこの曲もドラムの 山内陽一朗さん選曲なのだそうですが,井上銘さんのギターはある意味パット・メセニー的なので,合っています.

 

 そして 「 スタンダードジャズを,少しハーモニーを替えてお送りしたい. 」 との MC から,"Skylark".
 私的にヴォーカルなしでインストゥルメンタルの "Skylark" は初めて聴きましたが,アレンジ含めて素晴らしかったです.

 

 次回ライブの告知を挟んで 2nd Set 最後は,2013年9月リリースの 1st フル・アルバム 『 Predawn ~景色と連なり~ 』 収録の "My Favorite Things" で締め括りました.  

 

 演奏終了と同時に拍手が起こり,それがアンコールを望む手拍子に変わっていきます.
 最後はアンコールに応え 小山尚希さんのオリジナル "羅針儀" で,この日のライブを締め括りました.

 

 終始,ゲストの 井上銘さん,サポートの 山内陽一朗さんも含め,流石 m.s.t. と言うクオリティが高く,切れのある素晴らしい演奏でした.

 

 [Member]
  持山 翔子 : Keyboads [m.s.t.]
  小山 尚希 : Bass [m.s.t.]
  山内 陽一朗 : Drums

  [Guest]
  井上 銘 : Guitar
 
 [Set List]
  1st Set
   1. ひだまり
   2. Carnival
   3. 悲愴 (第二楽章)
   4. Hang Up Your Hang Ups
   5. Travels
   6. 月
 
  2nd Set
   1. 願い
   2. Time Of Doze
   3. April Joy
   4. Skylark
   5. My Favorite Things
     [Encore]
   6. 羅針儀

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m.s.t. @ ラ・フォル・ジュルネ 東京 (京橋) 2018-05-05