Nothingness of Sealed Fibs -98ページ目

Nothingness of Sealed Fibs

見た映画、読んだ本、その他もろもろについて考えたことを書きとめてあります。

あけまして、おめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

今年も、こんなやつですが、もしよろしければ、よろしくお願いいたします。


年賀状をきちんと書くようなまめな人間ではないので、この場を借りてご挨拶してしまいました。

そういえば、年賀状ができる前は、新年って、どんな挨拶してたんでしょうかね?

ま、そんなコミュニティーが大きくないときは直接挨拶するだけでも十分な気がしますが・・・。



話は変わりますが、去年の年末は部署が異動したので、忘年会が多すぎることもなく、健康的な12月を過ごせました。

でも、12/28は仕事納めということで、同期で打ち上げ。素敵な仲間たちと、ざっくばらんにあそべて楽しかったです。みんなそれぞれ充実してそうやし。またしても徹カラで叫んでしまいました。


そういえば、会社の中でずいぶんとざっくばらんな飲み会が増えてきている気がします。

うれしいことだ。30前後の中堅層が言いたいことをバンバン言って、やりたいようにできる会社は強いはず。

雰囲気がもっと柔軟なように変わればなぁと思います。


さて、ぼくの今年の目標といえば・・・

もちろん例年通り、自分の思考を鍛錬することです。

ただ、今年は、いい加減に、なんか考えているだけではなくて、ちゃんと形にできればと思っていますが、どうなりますでしょうか。ま、あせらずにゆっくりと生きていたいと思います。


というわけで、相変わらず、本を読み込むかお笑い番組を見るかの年末でした。


よい年になりますように。

サラ・ポーリー主演最新作の『あなたになら言える秘密のこと』がTSUTAYAに来たので、早速レンタルした。


同じ監督の前作『死ぬまでにしたい10のこと』(原題は”LIFE WITHOUT ME”)もとてもよかったが、今作もサラ・ポーリーがキレイだ!(そこかい!)


(あらすじ)

工場で黙々と働くハンナ(サラ・ポーリー)は、働き過ぎを理由に工場長から強引に1か月の休暇を言い渡される。小旅行に出かけた彼女は看護師を探していた男(エディー・マーサン)に声をかけ、2週間の油田掘削所での仕事を引き受ける。彼女の仕事は事故で火傷を負い、重傷の男(ティム・ロビンス)の世話をすることで少しずつ快復していく。彼女には大きな秘密があった・・・。


(おもったこと)

この映画は、僕が本当にみたかった種類の映画だ。

例えば、戦争そのものを描くのではなく、戦争後の人々の快復を描く映画。

例えば、素敵な恋愛の過程ではなく、愛する人と死別したあとを描く映画。


そう、出来事の力、うむをいわさず人間を従わせる運命の力については、もう、十分すぎるほど映画は描いてきた。問題は、そういった運命を生き延びた人が、どう生き続けていくかということだと思うのだ。


ブランコをこぎながら、主人公と船のコックさんが交わす会話。

「ねぇ、ハンナ」

「なに?」

「なんでもない」


互いの存在のみを祝福しあう(呼びかけと応答!)このようなコミュニケーションこそ、人間の原風景ではないか? 

深く傷ついたために、自分という壁のなかにひそんでいた主人公は、このように何気ない、なんの目的も持たないない会話を通じて、確実に「つながり」を快復させていく。


だから、こういってもいいだろう。この映画は、「深く傷ついたもの同士の結びつきが、なぜかお互いを救うことができる」というテーマを扱っている。


翼をもぎとられたもの同士のむすびつきが翼を生む。

無から有の創造。そんな、不可能に思える出来事も、人間にはおこりえる。


うまく説明できないけれど、快復していく主人公を見守るカメラ、このカメラの視点を観客が追体験するということには、ある種の浄化作用があるように思えた。


すてきな作品です。ついつい2回見直してしまいました。

クワイエットルームにようこそ


『クワイエットルームにようこそ』を見てきました。

内田有紀演じるライターが、自殺未遂をしてしまって、入院した精神科隔離病棟でのお話。

自分がご飯を食べることで、誰かの食料を奪っているという強迫観念のもとに、食べたものを全部吐き出してしまう少女、裕福な医者の妻として恵まれた環境で生活を送っているにも関わらず自殺未遂を繰り返す主婦、さまざまな患者が入院している。


ストーリーとしては内田有紀演じる主人公の精神的な快復を描いているが、かなり考えさせられました。

以下、ダラダラと感想まで。


(その1)

内田有紀が入院する閉鎖病棟で同室になった栗田さんが閉鎖病棟についていうせりふの解釈について。


「こんなに人がいるのに、こんなに孤独な場所ってほかにないもの」


この栗田さんというひとは医者の妻で、本人も美人で、なのに自殺未遂で入退院を繰り返している。
僕の直感で言えば、上のようなセリフを閉鎖病棟について言ってしまっている時点で、栗田さんは弱い。
上のセリフは、閉鎖病棟ではなくて、現実の娑婆について語られていなくてはならない。

現実の世界での孤独のほうがより深刻であると感じる感覚のほうが、たくましいからだ。

深い孤独を苦にしない存在であること。孤独こそがふつうであること。
むしろ人とのつながりが豊かにある状態のほうが異常であること。
そういった感覚が栗田さんにはない。

彼女が閉鎖病棟を「孤独」と表現することで、彼女は現実世界を生き延びるほどタフな精神を持っていないことがよく分かる。

他者とのつながりは、お互いが完全にはつながりえないという共通項の認識を共有することによってかろうじて生じる現象ではないか。


そのはかなさ、レアさを受け入れなくては、この世界を渡っていくことはできない。と思う。


(その2)

退院した内田有紀が行き着いたのは、「私は他人にとってうっとおしい存在だ」という過酷な現状認識だった。

ただ、この切ない事実に面と向かえたことで、なぜか内田有紀は前向きになる。これが人間の気分の不思議。

事実の認識を研ぎ澄ますだけで、暖かい気分になれる。「わかる」ことの力と言ってもいいかもしれない。

だから僕も哲学から卒業できないのかも。(哲学の本当の目的は、分かったことの意味についてまた考えはじめることなんだけどね)


(その3)

一番気に入ったのは、クワイエットルームに入った内田有紀を蒼井優がドアの隙間からのぞくシーン。
蒼井優は名前を呼ぶのではなく、「お~い、お~い」と呼びかける。
これに対し、内田有紀も「お~い」と答える。
なんだこの、原始的なコミュニケーションは!

人は、呼びかけによって、存在から存在者になる。(ハイデガーのぱくり)


(結論)

松尾スズキ、たしかに、こいつの感性はなんか深い温かみに届いてます。

12/8(土) 大倉山記念館でコンサートをやってきました。


あっという間に終わってしまいましたが、遠くからにも関わらずお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。


柄にもなく、緊張しっぱなしで、自分の声をコントロールするところまで全く気が回りませんでしたが、なんとか最後までたどり着くことが出来ました。ふぅ。

よく考えてみると、今回本番を一緒にしたメンバーで歌えるのはこれで最後の可能性が高いわけで、終わったあとからだんだんと悲しくなってきました。確実に、一つの「節目」だったのですね。


このアンサンブルに参加して、2年ほどですが、あたらしい出会いとともに世界が広がる一方で、自分の技術力のなさ、感覚の鈍さを痛感させられました。

自分でも分かるのですが、僕はある壁にぶち当たるとそれ以降なかなか伸びないんですよね。

せめて歌だけでも殻を打ち破りたいですが・・・。


声を重ねるだけのシンプルな音楽。でも、一緒に仕事するよりも難しいかもしれないです。ほんと、奥深いです。

だから、なんでか綺麗な和音がなった時の幸福感は、たとえ一瞬でも経験すると病みつきなります。不思議なものです。


いろんなことに飽きっぽい僕ですが、これからも何らかの形で歌は続けていたいなと思いました。

お後がよろしくないですが、仕事が残っているので、この辺で。

11/23は大学時代の同級生の結婚式&披露宴&二次会で、幸せな時間のおこぼれをもらうことができました。

新郎は大学時代のサークルで一緒に歌った仲間です。ぶっきらぼうで、まっすぐで、たまに迷惑ですが、そういうところが良さにもみえるっつう不思議な奴です。

会場が大阪だったので、前日の木曜日から関西に入りました。

式の当日はサークル同期と昼に合流。カラオケボックスで余興の練習を二時間。そのあと新婦側の幹事と二次会の打ち合わせ一時間。すぐに式と披露宴がはじまり、予定通り飲み過ぎてお色直し前に全身が「真っ赤」になってしまいました。

お色直し直後の歌の余興は途中歌詞がわからなくて口パクに。酔っぱらいすぎです。

披露宴終了すこし前に二次会準備の為に早期退室。新郎が用意してた新婦には内緒のプレゼント=花束を受け取りに阪急デパートへ。人使い荒いなぁほんとなどと思いながら歩いていたら、酔っぱらっていたこともあって、迷う迷う。結局二次会の会場には「司会」なのにぎりぎりに到着しました。

かなりできあがっていたので司会は全部アドリブ。新郎新婦につっこみをいれるだけで会場大受けっつう理想的な展開で面目躍如してきました。

サプライズの花束もかっこ良く決まり、最後は新郎新婦にキスまでさせて暴走終了。

締めは、あっけにとられる新婦を気にせず、新郎をサークルの後輩たちと胴上げ。

やりたいほうだいでしたが新郎新婦が喜んでくれたので良かったです。

新郎新婦を見送った後は恒例の路上ライブ。久々にほえまくって大満足な一日でした。その分、今日起きたときの疲れっぷりも尋常でなかったですが。

すごいいいコンビなのでこれから必ずや素敵な家庭を築いてくれることでしょう。末永くお幸せに!

気軽に酒を飲んだり、叫んだりできる相手が一人いなくなるのは残念だけどさ。