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冒険ガイド 元気のない人々を助けながら サマディーを抜けホムスビ山地のホムラの里へ向かおう。
 

メダチャット地方


パンチョ:あ あなたは もしかして
旅芸人の シルビアさんじゃないっすか!?

シルビア:ええ そうだけれど アナタは……?

パンチョ:うわー! お会いできて 光栄っす!
オイラ サマディーのサーカスに
入ったばかりの 新米団員なんすよ!
この前の シルビアさんのステージを見た後
あなたみたいに なりたいと思って
サーカスに 入団したんっす!

シルビア:あら うれしいわ ありがとう。
……でも サーカスの団員さんが
こんな所で どうしたの?

パンチョ:……じつは このご時世で
オイラたちの サーカス団は
今後の公演を最後に 休業するんっす。
せめて 最後の公演くらい ド派手にいこうって
サーカスの団長が イカした計画を立てたものの
肝心の出演者が 足りてなくって……。
このままじゃ 公演を開くこともできねえ。
だから オイラは 公園に出てくれる助っ人を
はるばる 探しにきたんっす。
……でも 全然 見つからなくって
途方に 暮れていたところに
シルビアさん……あなたが 来てくれた!
……失礼を承知で お願いしたいっす!
サーカスを盛り上げる 助っ人として
オイラたちに 協力してくれないっすか?

パンチョ:うわーっ! ありがとうございます!
シルビアさんが チカラを貸してくれるなら
最後の公演は 大成功 間違いなしっす!
……それで さっそくなんですが
サーカスに出てもらう以外にも
シルビアさんには お願いがあるんす。
団長の計画どおりに 公演を盛り上げるため
人を元気にできそうな 男の人を あと ふたり
サーカスに スカウトしてほしいんす!
もう この辺りには それらしい人はいないし
たくさん人がいる サマディー城下町で
探してみると いいと思うっす!
オイラが誘った時は 断られちまったけど
スーパースターのシルビアさんの 誘いなら
町の人も きっと 乗ってくれるはずっすよ!
それじゃ オイラは ひと足先に
サマディー城下町の東側にある
サーカステントに戻って 準備をしてるっす!
もし 誰かを誘うかに 迷ったら
オイラに 声をかけてくださいね!
心当たりを 教えるっすよ!
 


 

サマディー城下町・サーカステント


シルビア:おひさしぶりね……団長。

団長:……シルビアさん!
あなたが どうして ここに!?

シルビア:こんなご時世でも みんなの笑顔のために
サーカスを 開こうとする……
ステキな おバカさんのチカラになるためよ。

団長:それじゃあ 先ほど 来てくださった
助っ人たちは あなたが……。
ああ……なんと お礼を言ったらいいか……。

シルビア:うふふ お礼なんか いいのよ。
それより 団長 準備はいいかしら?
さあ みんなが ショーの開演を待ってるわ!

団長:……はい! 準備はできています!

シルビア:それじゃあ 気合入れていくわよ!
サマディーのサーカスが 暗い世界に贈る
最初で最後の スーパーステージ……
……さあ! 幕をあげましょう!
 



団長:レディース エーンド ジェントルメン!
本日は ご来場いただき
まことに ありがとうございます!

団長:さあさあ 皆さま 前を向いて。
気分が 落ち込んでいるからって
下ばかり見ていては もったいない。
サーカスの終幕を飾るに ふさわしい
サマディー王国のスーパースター
……帰ってきた あの人の神業を見逃しますよ?

団長:それでは 登場していただきましょう!
暗い世界に 笑顔を届ける……
希望の旅芸人……シルビア!!
摩訶不思議なショーを とくと ご覧あれ!!

シルビア:さあ 皆さま。
今宵は 最高のショーを お楽しみください。

こうして サーカスのラストショーは 幕を開け
一夜限りの シルビアのスーパーステージは
人々に ひと時の 安らぎを与えた。
……そして サーカスは幕を閉じた。

 



団長:シルビアさんのおかげで 私のサーカス人生で
最高のショーが できました。
本当に ありがとうございました。

シルビア:いいえ。 今日の舞台の成功は
これまで サーカスを守り続けてきた
団長……アナタの努力のたまものよ。

団長:暗い世界だからこそ 人々に笑顔を届ける
サーカスや芸人が必要なんだと……その思いで
私は 今日まで サーカスを続けてきました。
……それを教えてくれたのは 子供の頃に見た
魔物に襲われ キズついた人々を救っては
彼らを引き連れ旅をする 女旅芸人でした。
つらい旅だろうに 彼女らは 笑顔を絶やさず
沿道で見送る私たちに 勇気をくれたものです。
……そして 人々を率いた 女旅芸人は
役目を終えたのち 姿を消しました。
その女旅芸人は 若い命を散らしたとも
とある町の名門騎士と 恋に落ち
幸せに暮らしたとも 言われています……。
シルビアさん。私は あなたに
あの日の 女旅芸人の面影を見ました。
人々を引きつれ 笑顔を広げる その姿に……。
サーカスを休業するのは やめます。
町の人たちが 心から笑える日まで
私も あきらめずに がんばりますよ!

シルビア:さあ! アタシたちも 団長に負けないように
人助けの旅 がんばりましょう!

パンチョ:あ…あの! シルビアさん!!

パンチョ:オイラたち シルビアさんのもとで修業して
一人前の芸人に なりたいんです!
もっと サーカスを盛り上げるためにも!

シルビア:気持ちは とっても うれしいけど
サーカスのことだってあるし
……団長 どうかしら?

団長:……わかった いいだろう。
思う存分 修行してきなさい。
私は いつまでも 待っているからね。

団長:シルビアさん こいつらを頼みます。

シルビア:シルビア流の修行は 厳しいわよ!
ビッシ バッシ 鍛えてあげるから
覚悟なさいね アナタたち!

新人一同:ありがとうございます!

新たな仲間が 3人加わった!
 



アリス:シルビアねえさん ここいらでの人助けは
もう 大丈夫そうですかね?
このまま ホムラの里に入っていいでがすか?
 


 

サマディー城下町・サーカステント


シルビア:ハロ~♪ イッテツちゃ~ん!

イッテツ:……シルビアさん!
よく 来てくれたな!

シルビア:お元気そうね 安心したわ。
もしかして そちらのマダムは……?

イッテツの母:あなたが シルビアさんなのですね。
私が イッテツの母です。
この度は 本当にありがとうございました。
命の大樹が落ち 世界が闇におおわれ……
もう 息子とは会えないのではと
不安と恐怖におびえて 過ごしておりました。
こうして 息子と ふたたび出会えたのは
シルビアさん あなたのおかげです。

アリス:シルビアねえさんが 通った道には
次々と 笑顔が咲いていく。
……まるで 笑顔のパレードでげすな。

シルビア:笑顔のパレード……ステキじゃない!

シルビア:みんな 聞いてちょうだい!
この世界は 今 光を無くした真っ暗闇よ!
……でもね。人助けの旅の中で
みんなの笑顔を見ているうちに わかったの!
「暗闇の中で 自分の無力さに ヒザをついても
明日が見えず 泣きだしそうになっても……
たったひとつの笑顔が 未来を切りひらく!!
この世界に必要なのは 笑顔!
そして みんなに 笑顔を届けるのが
……旅芸人 シルビアの役目よ!

ドテゴロ:シルビアさん……
いえ シルビア……オネエさま!
アタシにも お手伝いさせてちょうだい!

アリス:ん? 親分さん そのしゃべり方……。
……そうか 尊敬する人に
一歩でも 近づくために
ねえさんに なりきるつもりでがすね!

デニス:さすがは親分 いい考えだぜ!
オレ……いいえ アタシも
オネエさまと 一緒に行くわ!

パンチョ:オイラ……ううん アタシも!

シルビア:ありがとう……ありがとう みんな!
今日から アナタたちは アタシの仲間
……そう 大切なナカマよ!!
アタシたちは 世界中の人々を笑顔にして
暗い世界を明るく照らす 希望の光になるの!
名づけて……

シルビア:名づけて! シルビアの世助けパレードよ!!

仲間一同:キャ~! オネエさま ナイスアイデア~!

イッテツの母:……シルビアさん!

イッテツの母:……息子を よろしく お願いします。

イッテツ:俺……ううん アタシも一緒に行くわっ!
これは アタシとママからの 感謝の気持ちよ!
……どうか 受け取って!

イッテツ:オネエさまの 世助けパレードを彩る
ラブリーで クールな おみこし!
……いっちょあがりよっ!

モレオ:アタシたちも オネエさまに お礼がしたくって
道すがら こっそり作っていたの!
……感謝の気持ちを受け取って!

シルビア:みんな アタシのために……ありがとう。

アリス:シルビアねえさん 泣くのはまだ早いでげす。
ほら みんなが待ってるでがすよ。

シルビア:世界に~~~
笑顔を取り戻す!!

シルビア:主人公ちゃん……みんな
……きっと 生きてるわよね。
ふたたび 会える日まで
アタシ がんばるわ!

 

 

 

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