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カミュ:……何が どうなった?
オレは まだ 生きているのか?
たしか 命の大樹で 魔王のヤツが……。
オレだけが 助かった?
いや そんなはずはない。
きっと 主人公たちも どこかで……。
カミュ:どうやら オレは どこぞの牢屋に
ブチ込まれちまったらしいな……。
くっ 脱出しようにも この身体じゃ……。
ホミリン:……ここは 魔物たちのアジトだよ!
カミュ:……こいつ! いつの間に オレの背後に!?
ホミリン:心配しないで。
ぼく 悪い魔物じゃないよ。
それより キミ ケガしてるみたいだね。
ぼくが なおしてあげるよ。
ホミリン:……えーいっ!
カミュ:痛みが おさまってる……。
カミュ:急に現れやがって。なにもんだ お前は?
ホミリン:ぼく ホミリン! よろしくね!
カミュ:いや 名前じゃなくてだな……。
……お前が 悪いヤツじゃないってんなら
聞きたいことがある。
オレの仲間を どこかで見なかったか?
ホミリン:キミの仲間? ううん。見てないよ。
このアジトにいる人間は キミだけさ。
そっかー。会いたい人が いるんだね!
じゃあ こんなトコからは 早く出なきゃ!
ほらっ! こっちこっち!
カミュ:扉を開けやがった……。
ちっ なんなんだ。 変な魔物だぜ。
……とはいえ
あいつの呪文は 役に立ちそうだし
ひとまず 一緒に行くしかないか。
カミュ:こうして 地下から脱出しようとしてると
あいつと一緒に デルカダールの地下牢から
脱獄した時を 思い出すぜ……。
あいつは 無事だろうか……。
今頃 どこに……。
ホミリン:あいつ……?
ふーん。 キミには 大切な誰かが
いるみたいだね……。
カミュ:まあな。
いろいろ あったからな。
……さあ 行こうぜ。
ホミリン:はっ! むむむ………
…………気をつけて。
この先に 強そうな魔物が2匹いるみたい!
カミュ:急に どうしたんだ?
……まあ 用心しておくか。
ホミリン:ね? ぼくの言った通り
魔物が2匹 この先にいるでしょ?
カミュ:……たしかにな。
魔物1:おい 聞いたか。
我らが邪竜軍王ガリンガさまの ご活躍を。
魔物2:ああ 聞いたとも。
あの忌々しい 神の民どもの里を
ついに 攻め落としたそうだな……。
カミュ:神の民……? 聞いたこともねえな。
いったい なんのことだ……。
まあ 今は そんなことを
ゆっくり 考えてる場合じゃねえか。
なんにせよ あいつらはジャマだな。
ホミリン:ねえ だったら こういうのはどう?
ホミリン:大変だ! 大変だよ!
魔物1:うん? どうした 何があったんだ。
魔物2:……おい ちょっと待て。
こんなヤツ ここでは見たことないぞ。
魔物1:き…貴様 なぜ ここに!?
……ぐわっ!
ホミリン:えへへ……。やったね カミュ!
カミュ:ん? 今 お前 オレの名前を?
お前には いろいろ聞きたいが
今は それどころじゃないか……。
さあ 行くぜ!
ホミリン:うん! レッツゴー!
冒険ガイド 魔軍のアジトの出口を探そう。
カミュ:おいおい マジかよ……。
さすがに あいつら全員を倒すのは厳しそうだ。
チッ……。 どうするか……。
ホミリン:もう そんなことで どうするの?
かわいい妹さんのためにも
びびってなんか いられないよ。
カミュ:どういうことだ……。
……なぜ オレに妹がいることまで
お前が 知っている?
それに あいつは もう……。
ホミリン:う~ん おかしいなあ……。
前に キミが言ってた気がしたけど……。
カミュ:前に オレが言ってただと?
お前とは ここで はじめて会っただろ?
ホミリン:とにかく 今は 脱出することに集中しなきゃ。
どこかに別の道がないか 探してみようよ。
なんだよ はぐらかしやがって……。
お前に言われなくても わかってるさ。
オレのしぶとさを 甘く見るなよ!
ホミリン:あれ? ここから先に行けそうだね。
この中に 入ってみる?
カミュ:この先で 何が待ってるかは わからねえが
いつまでも ここにいても しょうがねえしな。
……よし 行ってみるか!
ホミリン:これも さっきのと同じ仕掛けだよね。
でも 今は動いてないみたい。
……うーん どうしちゃったのかな?
ホミリン:え~と……。
ふんふん なるほど……。
……うん! 大丈夫 こわれてない!
魔力を注げば また動くようになるはずだよ。
ぼくなら なんとかできるかも。
試してみるから ちょっと待っててね。
魔物:おいっ 見つけたぞ!
脱獄した 例の人間どもだ!
援軍の部隊を こっちにまわせ!
カミュ:ちっ! 追ってかよ!
いちいち 相手にしてられねえ!
まだ 動かねえのか!?
ホミリン:あわわ! 魔力を注ぎおえるには
もうすこし 時間が必要だよ~っ!
お願い! それまで ぼくを守って!
ホミリン:やったー! 魔力が注ぎおわったよ!
さあ カミュ これに乗って 逃げよう!
カミュ:お前 やるじゃないか!
ホミリン:えへへ それほどでも~。
ぼくを守ってくれた キミのおかげだよ。
ホミリン:また さっきとは違う部屋に来たね。
先に続く道を 探してみようよ。
ホミリン:あれれ? ここって さっき上から見た時に
魔物たちが いっぱい いた所じゃない?
ホミリン:あっ! あそこから先に進めそうだね。
ねえねえ 行ってみようよ!
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