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クレイモラン王国


マルティナ:ロウさま 主人公!
何か わかりましたか?

ロウ:うむ それがのう……。

ロウ:おお そこ行く ご婦人。
よければ わしらに
話を聞かせてくださらんか?

ご婦人:なっ なんだい お前さんたちは?
こんなとこで ボサッとして
身体が 金になっても知らないよ!
……ちょっと お待ち!
お前さん もしかしてカミュじゃないか!?

カミュ:オレのこと 知ってるんですか?

ご婦人:はあ? お前さん 忘れちまったのかい。
知ってるも何も お前さんは……
……うぐっ!?
う ううう……
そんな これは まさか……?

シルビア:ちょっと おばあちゃん!
どうしちゃったの!?

ご婦人:……うぐぐ。
ついに あたしまで
感染しちまったっていうのかい!?
……うう うあああああああっ!!?

マルティナ:……なんてこと。
これが 黄金病だというの?

カミュ:あ ああ…… うああああ……!

シルビア:ちょっと どうしたの?
カミュちゃん?
シルカミュ ドラクエ11
神父:…………カミュ?
声を聞きつけ 来てみれば
まさか キミがいるとは……。
シルビアとカミュ
ロウ:おぬし カミュのことを知っておるのか?
わしらは 旅の仲間なんじゃが
今 こやつは記憶を失っておってな……。

神父:なんと そのようなことが……。

神父:カミュのことを お話ししましょう。
後ほど 城下町の正門そばにある
私の教会にいらしてください。
 


 

クレイモラン王国・教会


神父:よく 来てくださいました。
カミュ…… キミも元気そうで何よりだ。
最後に見てから 5年ぶりくらいだろうか。

カミュ:……5年前。
それまで オレは
この町に住んでいたんですか?

神父:かつて このクレイモランの城下町は
北海で活動する バイキングの寄港地でね。
以前は 交流も盛んに行われていたんだ。
…カミュ。
当時 キミは そのバイキングの手下だった。

カミュ:オレが……バイキング……?

グレイグ:盗賊カミュの出自は 我らデルカダール王国が
いくら調べても 謎だった……。
だが まさか バイキングの生まれだったとは。

神父:いえ 生まれに関しては なんとも……。
カミュは 幼い頃 彼の妹とともに
バイキングに拾われ 育てられたようでした。
それが幸せだったのかは わかりません。
彼と妹は かなり過酷な生活を
強いられていたようでしたし。
実際 ある日 彼の妹が亡くなったという
しらせを受け…… その日をさかいに
彼もまた 姿を消してしまったのです。

カミュ:……やめろ。

神父:神父として 彼らを救えなかったことは
心残りとして 私の中に残り続けました。
ですから 彼がこまっているなら 今こそ……。

カミュ:やめてくれっ!!

カミュ:……しばらく ひとりにしてください。

神父:すみません 彼の気持ちも考えず……。
皆さん カミュを頼みます。
私も 後から追いかけますので。

 

 

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