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シルビア:カミュちゃん!?
ちょっと なんで あんな所にいるのよ!
グレイグ:わからん!
だが 今は理由を考えるより
ヤツを止めなければ!
マルティナ:くっ……!
間に合わなかった。
まさか カミュが連れていかれるなんて。
シルビア:もうっ だったら取り返すだけよ!
神父さんが まだ この辺りにいると思うの。
見つけて アイツらのこと 聞いてみましょ!
神父:……主人公さん すみません。
私が気を抜いていたばかりに 隙を突かれ
魔物たちに カミュをさらわれてしまいました。
男性1:何を言ってるんだよ 神父さん。
あんな おっかない連中に襲われて
命が助かっただけでも めっけもんさ。
神父さんが 町の外にいると聞いて
心配して駆けつけたけど 無事でよかったよ。
男性2:チクショー!
黄金病にかかった人間は 片っぱしから
あいつらに連れてかれちまった……。
ヤツら 金目のもんしか 気にしてなかった。
オレたちの命を 高く売れるかどうかで
値踏みしてるみたいにな……くそっ。
神父:……しかし カミュは
高価な物は 持っていませんでしたし
黄金病にも感染していなかった。
なのに あの魔物たちは まるで最初から
カミュを知っていたかのように
迷うことなく 連れ去っていきました……。
あの魔物たちの しゃべり方や しぐさ……
まさか 彼らの正体は……?
男性3:……じつは わしも
その考えが アタマをよぎった。
やはり お前さんも その考えに至ったか。
たしかに 言われてみれば……。
だけどよ そんなこと ありうるのか?
神父:あの黄金を欲する魔物たち……
彼らの言動やクセに
私たちは 見覚えがありまして。
……そう この地に寄港していた
バイキングたちに どこか似ているのです。
たしかに 彼らならカミュを知っていても……。
当時 彼らのアジトは この町から船で出て
すぐ近くの 洞くつの中にありました。
もしや そこに行けば 何か……?
冒険ガイド 船に乗って クレイモラン王国のとなりにあるバイキングのアジトへ向かおう。
黄金兵:がははっ 野郎ども ラム酒の用意だ!
思わぬ お宝が手に入ったからな
キラゴルドさまも およろこびになるだろう。
黄金兵:ヤイサホ エイサホー!
黄金兵:それにしても キラゴルドさま ご指定のブツが
こんなあっさり手に入るとは 運がいいぜ。
コイツを貢げば……ふふふっ……。
扉を開け カミュを助けだしますか?
黄金兵:なぬっ キサマら どうしてここに!?
……いや 待てよ。
キサマ……
ひょっとして 勇者主人公か?
黄金兵:エイサホー!
言われてみれば 手配書の絵に ウリうたつ。
間違いない こいつ 主人公ですぜ。
黄金兵:エイサホー!
黄金城のキラゴルドさまに
急いで おしらせしなければ。
シルビア:あら さすがは 主人公ちゃん
ずいぶん有名人みたいね。
ちょっとだけ ヤケちゃうわ。
マルティナ:バカ言ってないの。
早く カミュを助けだしましょ。
黄金兵:がははっ 笑わせるな。
魔王さまに ボッコボコにされた
負けイヌどもが ほえやがる。
黄金兵:こいつらの首を 差しだせば
空いた六軍王の席だって
夢じゃないかもしれませんぜ!
黄金兵:おおっ いいこと言うじゃねえか。
なるほど そりゃスゲェお宝だ。
よし 野郎どもっ 気合い入れていくぞ!
黄金兵:ヤイサホーー!!
<黄金兵たちを やっつけた!>
ロウ:待たせたの カミュ。
ケガも無さそうで 何よりじゃ。
マルティナ:魔物たちは倒したから 安心して。
一緒に 帰りましょう。
神父さまも 心配されてるわ。
グレイグ:……様子が変だな。
もしや 魔物どもに何かされたのか?
カミュ:そうだ……オレは……ここで……。
ああ そうだ……
あいつを……あそこに……。
いか……なきゃ……。
シルビア:どうしちゃったのかしら……?
主人公ちゃん ひとまず
カミュちゃんの後を追いましょう。
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