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冒険ガイド 仲間を探しながら もう一度 聖地ラムダへ向かい 魔王を倒す方法を見つけよう。
シルビア:なによ これ……
前は こんなの なかったはずだわ。
これじゃ この先に行けないわね……。
ロウ:むう こまったのう。
この先には 魔王討伐の手がかりが眠る
聖地ラムダがあるというのに……。
……おお そうじゃ ホリィよ。
海にそびえる 光の柱が
クレイモランの 北にあったはずじゃ。
そこから クレイモランの入り江に行けないか
試してみるのも よいかもしれんぞ。
何か 道がひらけるかもしれぬからな。
ジャコラ:におう…… におうぞ
命のにおいだ……。
ジャコラ:グハハハッ!!
この海に まだ 命があったか!
……おや?
貴様は たしか 前に取り逃がしたヤツか?
……まあよい。魔王さまのため
この海には 命ひとつ残さぬ!
ザコどもめが 海の底に 沈むがよいっ!
ロウ:ぬう マズいぞ。
わしのグランドクロスも 効かぬヤツに
いったい どうやって 攻撃すれば……。
グレイグ:そ その光は……!
ロウ:そうじゃ!!
勇者のチカラっ!!
ジャコラ:グオオオオっ!?
な なんだ これはっ!?
ロウ:でかしたぞい 主人公!
攻撃をはじく術さえ 解けてしまえば
こんなヤツ おそるるに足らんわ!
……よーし 反撃開始じゃ!
皆 主人公のあとに つづけっ!
ジャコラ:ググ…… こしゃくなヤツめ
よくも やりおったな!
海の藻屑に してくれるわっ!!
ジャコラ:ウオオオオオオオ
こ このジャコラさまが 敗れるはずが……。
あの いかずち……!
まさか 貴様は…… 勇者っっ!?
ウ ウルノーガさま……!!
勇者が 復活を……
主人公は
レッドオーブを 取り戻した!
ロウ:わはは! あんな奴 勇者のチカラを
取り戻した 主人公の敵ではないわ!
これで 海の脅威は去ったはずじゃ!
……さあ 先を急ごうぞ。
このような魔物が 二度と現れぬよう
一刻も早く ウルノーガを倒さねば。
幸いにも ウルノーガは まだ
お前を 死んだものと思っているようじゃ。
今のうちに ヤツを倒す手がかりを見つけるぞ。
カミュ:なんだ この感覚……。
どうして…… ムネがざわつくんだ。
ロウ:あれほどの 大惨事の後じゃ。
クレイモラン城も ただでは済んでおるまい。
シャール女王の安否を 確かめたい。
主人公よ 聖地ラムダへ向かう前に
ここ クレイモランの城に入るぞ。
皆の者は 城下町の様子を見てきてくれんか。
ロウ:どうした カミュ?
ひどい顔色じゃが……。
カミュ:……いえ オレなら平気です。
町の様子を見てくれば いいんですよね?
ロウ:……いや ムリするでない。
記憶も無い中 ひとりで動くのは心細かろう。
おぬしも わしたちに ついてくるがよい。
カミュ:……すみません ロウさん。
ロウ:ほほっ おぬしらしくもない。気にするな。
……では 主人公よ
城に向かい シャール殿に会うとするかの。
ロウ:カオを上げなされ シャール殿。
王たる者 いかなる時も
民を不安にさせては いけませんぞ。
シャール:ロウさま!
それに 主人公さんたちも!
ああ 皆さま ご健在だったのですね。
ロウ:ひさしぶりじゃのう。
シャール殿こそ 壮健そうで何よりじゃ。
シャール:よかった……。大樹が落ち 闇が世界をおおい
黄金病の恐怖が この地に蔓延したとしても
……まだ 希望は残されていたのですね。
ロウ:……むう それじゃ シャール殿。
今 黄金病と言ったかの。
いったい この地で 何が起きておるのじゃ?
シャール:数週間ほど前からです……。
クレイモラン王国一帯で
突如 奇病が流行りだしたのです。
この病に感染したものは
人間も 動物も 植物でさえも
身体が 黄金と化してしまうのです。
カミュ:身体が……黄金に……?
シャール:原因も治療法もわからない この病は
いつしか 不安におびえる人々から
黄金病と呼ばれるようになりました。
他の国に助けを求めようにも 病とともに現れた
巨大な黄金の氷山により 陸路も海路も
閉ざされ この地は 今や陸の孤島……。
病を調べていた 魔女リーズレットも
逆に あらぬ疑いをかけられ
城の地下に幽閉されてしまいました。
友人として 彼女を解放しようと試みましたが
民の強い反対にあい それも かなわず……。
黄金病が この国を 混乱に陥れているのです。
ロウ:なんと そのようなことが……。
じゃが シャール殿 安心なされよ。
その黄金病の謎 わしらが調べよう。
シャール:……ありがとうございます。
ロウさま 主人公さん。
城の者や 城下町の民にも
皆さんに協力するよう 伝えておきます。
……どうか よろしくお願いします。
カミュ:黄金病……。
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