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男性:よう! あんたたちも
あの ウワサを聞いて
こんなとこまで やってきたのか?
ロウ:はて……ウワサとな?
男性:なんでい あんたたち
もしかして 何も知らねえのか?
世界が滅亡して みんな 落ち込んでるだろ。
そんな 心のキズを 癒やしてくれる
この世の楽園が グロッタの町にあるって話さ。
こないだ すれ違った 旅の武闘家も
グロッタの町に行くって 言ってたしな。
みんな 癒やされたくて 仕方ねえのさ。
それにしても あの武闘家の ねえちゃん
すっげえ 美人だったなぁ。
楽園に行けば また会えるかな。でへへ……。
シルビア:すごい美人の 旅の武闘家ですって……?
それって もしかして……。
男性2:アニキーーーッ!
男性:おっと 連れが来たみたいだ。
それじゃあな 旅の人。縁があったら
また グロッタの町で会おうぜ。
おせえぞ! どこで道草 くってたんだ!?
さあ 行くぞ! 楽園は目前だ!
男性2:あっ! 待ってよ アニキーー!
グレイグ:グロッタの町か……。
何やら 胸騒ぎがする……。
ロウ:美人の旅の武闘家とは もしや
マルティナのことかもしれんのう……。
シルビア:……ずいぶん 静かね。
それに あんな悪趣味な像
前に来た時 あったかしら?
魔物:ようこそ グロッタの町へ……。
グレイグ:町の中に 魔物……!?
油断するな 主人公!
魔物:おやおや こまりますな……。
どうか 落ち着いてくださいませ。
この グロッタの町は 今や
幸せな楽園に生まれ変わったのです。
そんな場所で 戦闘するなど ヤボですぞ。
野蛮な コロシアムなんて もう古い!
これからは 六軍王である ブギーさまが作った
モンスターカジノが ここの新名物ですよ!
あなたたちも 興味が おありなら
ぜひ 2階のカジノで遊んでいってください。
どうなっても知りませんがね。フフフ……。
ロウ:魔物が運営する カジノとな……。
怪しいニオイが プンプンするが……
マルティナが いるやもしれん。
2階にあるという カジノに行ってみようかの。
魔物:あら 人間のお客さまなんて めずらしい。
心ゆくまで ルーレットを楽しんでいくといいわ。
さあ こっちに来て……。
魔物:ねえさぁん 出番よぉ!
今日も やっちゃってちょうだい!
マルティナ:ウフフ……次は どんなボウヤが
アタシのエジキに なりたいのかしら……?
グレイグ:そ そんな まさかっ……!
グレイグ:ひ 姫さまっ!?
マルティナ:……あら? グレイグじゃない。
アンタみたいな 頭でっかちでも
こういう所に 出入りするのね。
ウフフ……アンタも 刺激が欲しいのね。
たーっぷり サービスしてあげるから
アタシと一緒に 遊びましょ?
グレイグ:ひっ ひっ……姫さま!
な なんと はしたないっ……!
マルティナ:グレイグ……アンタって ホント
ウンザリするほど マジメな男ね。
忠実なだけなら イヌでも できるわよ。
ねえ……アタシのイヌにして あげましょうか?
世界で いちばん 幸せなペットにしてあげる。
ロウ:な なんと ハレンチなっ……!
いったい どうしたんじゃ マルティナ!?
今は 冗談を言っている場合じゃないぞい!
打倒ウルノーガの信念を貫くため
わしらには おぬしのチカラが必要なんじゃ!
さあ もう一度 わしらと旅を……
マルティナ:んもう! 相変わらず うるさいジジイね。
楽しい雰囲気が シラケちゃうじゃない!
いい? 今のアタシにとって
打倒ウルノーガなんて 興味ないわ。
こんな世界 もっと壊しちゃえばいいのよ。
アタシが興味あるのは このカジノを作った
六軍王である ブギーさまだけ……。
アタシの身も心も ブギーさまのモノなのよ。
だから アンタたちには ついてかないわ。
アタシは ブギーさまと一緒に これから
このカジノを 盛り上げていくんだから!
グレイグ:いい加減にしてください 姫さま!
今は そんなバカげたことを
言っている時では ありません!
こんな いかがわしい場所
気高い 姫さまには ふさわしくない!
さあ 我々と共に行きましょう!
グレイグ:ぐ……っ!
マルティナ:気安く 触らないでくれる?
女の誘い方も知らないの……?
アンタ 何も わかってないのね。
どうやら キツ~い お仕置きが必要みたいね。
アンタたちみたいな しつこいヤツらは
アタシの蹴りで 黙らせてあげるわ!
マルティナ:うう……っ!
ロウ:ふう……ようやく おとなしくなってくれたか。
これで 目を覚ましてくれると
いいんじゃがのう……。
ブギー:こまりますなぁ お客さぁ~ん。
うちの ナンバーワン ディーラーを
イジメて もらっちゃあ……。
ブギー:泣かせた女は 数知れず……。
最強の キング オブ モンスター!
妖魔軍王 ブギーさま 参上だじょ!!
シルビア:こいつが 六軍王のひとり ブギー……。
グロッタの町を こんな風にした
張本人の登場ってワケね。
ブギー:おお よちよち。かわいそうな
ボクちんの かわゆい子ネコちゃん。
カタキは ボクちんが取ってあげるからね。
グレイグ:ぶ 無礼者がぁ!
即刻 姫さまから離れろ!
ブギー:クックック……ボクちんの マルティナを
仲間に引き込もうなんて ムダムダ。
ボクちんの チカラで マルティナを
ナイスバディ~な魔物にして
ボクちんの忠実なる しもべにしたからね~ん。
シルビア:人間を魔物に……?
じゃ じゃあ もしかして
マルティナちゃん以外の魔物たちも……?
ブギー:マルティナだけじゃなく
このカジノの従業員である 魔物たちは
もともと 人間だったヤツらさ。
カジノで大勝ちして 調子に乗った人間たちを
魔物に変えて コキ使いまくるのが
ボクちんの 何よりの楽しみなんだよーん!
ロウ:マルティナは わしらの大事な仲間……。
おぬしの悪行に 付き合わせるワケにはいかぬ!
さあ マルティナを返してもらうぞい!
ブギー:ボクちんの楽園を壊そうとするヤツは
まとめて ズタボロ百たたきの刑だじょ!
全部 全部 消えてなくなれ~!!
ブギー:うぐぐう……もうダメだ!
か 身体中が痛くて チカラが
うまく コントロールできないじょ!
マルティナ:私 どうしたのかしら……。
ここは いったい……?
……まあ 主人公じゃない!
となりにいるのは……グレイグ!?
あなたたち どうして ここに……?
ブギー:あうあう……はうう……。
どぼじで ボクちんが こんな目にあうんだ!
ボクちんは この楽園で いちばん
偉くて強い 王さまなんだぞぉ……!?
マルティナ:あの魔物は……!
マルティナ:……今までのこと すべて思いだしたわ。
妖魔軍王 ブギーさん?
今まで よくも 好き放題してくれたわね……!
マルティナ:百万倍にして 返してあげるわ!!
ブギー:ほげええええええ~~~~~っ!!
主人公は
グリーンオーブを 取り戻した!
グレイグ:姫さま 今のは……!?
マルティナ:魔物になっていたせいかしら……。
私 新しいチカラに 目覚めたみたい。
今なら どんな強敵でも 蹴り倒せそうだわ!
マルティナは 『デビルモード』を 覚えた!
マルティナ:ロウさま。ご心配おかけしました……。
ロウ:いいんじゃ マルティナよ。
おぬしが 無事で 何よりじゃ。
これで また一緒に旅ができるのう。
グレイグ:姫さま……今までの 非礼な ふるまい
どうか お許しください……。
私は今 主人公に 命を預ける身。
打倒 ウルノーガの信念を 貫き通すまで
このグレイグ 皆の盾と なりましょう……!
マルティナ:なによ その つまんないあいさつ。
これ以上 アタシを 退屈させるなら
キツーい お仕置きしてあげましょうか?
マルティナ:……なーんてね。
冗談よ 冗談! ウフフ!
……グレイグ 頼りにしてるわ。
これからも よろしくね。
マルティナ:主人公…… しばらく見ない間に
ずいぶん 頼もしくなったわね。
これ……あなたに渡しておくわ。
主人公は
マーメイドハープを 手に入れた!
マルティナ:世界各地を 旅してる時に
その マーメイドハープを見つけたの。
どうしても あなたに渡したくて……。
もう わかってると思うけど
海にそびえる 光の柱で それを使えば
船で行けなかった場所にも 行けるはずよ。
そこで 残りの仲間を探しましょう。
魔王ウルノーガを倒して
世界に平和を取り戻すために……!
マルティナが ふたたび 仲間に加わった!
マルティナのスキルパネルが 新たに解放された!
こうして 主人公の活躍により
グロッタの町は 元の 活気を取り戻した。
魔物になった人々も 元の姿に戻り
人々は ひさしぶりに訪れた平和な時間を
共に よろこび わかちあったのだった。
……そして 夜が明けた!
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