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デルカコスタ

 

アラーニ:おっ おおおおおっ! こいつぁ デカイぞ!
まさか 伝説の人食いオオマグロかぁっ!?
負けねぇぞ 俺は海の男アラーニ! うをぉっ!

アラーニ:……やったぁ やったぞ!
こりゃあ 大物だっ!!
世界が破滅したって 言ったって
生きてりゃ いいことがあるってもんよ!

アラーニ:…………。
ドラクエ台詞「あんちゃん……泣いてんのかい?」
アラーニ:な なぬぅーーっっ!!
ひっ…人!? おいっ あんちゃん!
ど どっから乗ってきやがった!?
いくら ハラが減ったって
魚のエサを 横取りにするヤツがあるかよ!
いったい 何があったってぇんだ!?

アラーニ:おい あんちゃん……泣いてんのかい?

アラーニ:何がなんだか わからんが
……深いワケがあるみてぇだな。

アラーニ:よしっ! こまってるヤツは放っておかねえ!
それが 海の男ってもんだっ!
あんちゃん ひとまず 俺の小屋に来て
ひと晩 休んで行けよ。
こんなご時世だ。安全な場所は どこにもねぇ。
けどな あそこなら……最後の砦なら
チカラに なってくれるかもしれねぇぜ。
あそこには英雄がいる 俺たちの希望だ!

アラーニ:さぁ そうと決まれば さっさと出航だ。
あんちゃん しっかり つかまってろよ。
こっから先は 海が荒れるぞ……。
 


 

デルカコスタ ・船着場


アラーニ:おう あんちゃん。お目覚めかい?
しかし イヤになるよな。もう 朝だってのに
まるで夜みてぇに真っ暗だ。

アラーニ:なんだい あんちゃん 知らねえのかい?
……あそこを見てみなよ。

アラーニ:あの不気味な闇は おっかねえ爆発が起きた日に
デルカダールっつう国の城から
突然 湧いてでたって話でな……。
それ以来 あの闇が お空を おおっちまって
この大陸に住む 俺たちは
お天道さんのカオを 見ていないってワケよ。

アラーニ:まずいっ! 隠れろ!!

アラーニ:……っふう。あぶねぇ あぶねぇ。
ヤツラはな 闇と一緒に 城から湧いてでた
得体の知れねえ 魔物どもだ。
ちっ ヤツラめ ハラを空かして
こんな所まで 出てきやがったか……。
いつまでも ここに隠れてるワケにいかねぇな。
面倒みて やりたかったが
この小屋で 食料を調達すんのが
俺の仕事でな……悪いが ここを離れられん。
だがな あんちゃんは 一刻も早く
もっと安全な 最後の砦に行ったほうがいい。
あそこには 俺たちの希望
英雄が いるからなっ!
あんちゃんを守ってくれるはずだ。

アラーニ:ここから 西に行くと イシの大滝がある。
最後の砦は そこを抜ければ すぐだ。
気いつけて……また 会おうな あんちゃん。
 


 

最後の砦


エマ:ルキっ! もうっ どこに行ってたの!?

ルキ:ワンワン!

エマ:主人公……主人公なのねっ!
……私よ。幼なじみのエマよ!
おかえり 主人公……無事だったのね。
……ひどい ウワサばかり聞いて……
私……わたしっ……。

ルキ:クーン……。

エマ:そうだね ルキ。こんなに うれしいのに
泣いていたら ダメだよね……。
本当に おかえりなさい! 主人公!!

ルキ:ワンッ! ワンワンッ!!

エマ:私たちの村 ずいぶん変わってしまったでしょ?
主人公が お城に旅立って すぐに
ホメロスという名の将軍が やってきたの。
血の通わない 冷たい目をした ホメロスは
私たちを 村の広場に集めて
兵士たちに 命じたわ…………皆殺しだと。
でも 私たちは 生きてる。
あの方が 命まで 奪う必要はないと
ホメロスを 止めてくださったから。
村は焼かれ お城に閉じ込められたけれど
あの方は とても 親切だったわ。
誰も 私たちをキズつけなかったし……

ルキ:ワンッ! ウーッワン!

エマ:ふふ。ごめん ごめん。
主人公は 長旅で 疲れているもんね。
おしゃべりは後! まずは身体を休めなきゃ。
……それに 誰よりも
あなたの帰りを 待っている人がいるわ。
さっ 主人公。私に ついてきて!
 



ぺルラ:さぁ みんな! チャッチャカ 手を動かして!
チャンバラは 男どもに まかせな!
私たちの戦場は ここだよ!!

エマ:いたいた! おばさまーー!
大ニュース! 大ニュースよっ!!

ぺルラ:あら エマちゃんじゃない。
そんなにあわてて どうしたんだい?

エマ:ふふふ おどろかないでね おばさま。
ほら あそこを見て。

ぺルラ:…………主人公っ!

ぺルラ:主人公 よく 無事でいてくれたね。
それはもう おそろしいことばかり起きて……
わたしは てっきり……ウウッ。

エマ:あの爆発で 大勢の人が亡くなったの。
次に 朝が来なくなり おそろしい魔物が
大陸中に あふれかえったわ。
生き残った人たちも だんだんと
生きるチカラを 失くしていったの……。

ぺルラ:そんな時だ。あの方が わたしらの前に現れた。
彼は 身分も 国も関係なく
こまった人を みーんな助けてくれてね。
わたしらを 魔物から守りながら
この村に連れてきてくれたんだ。
あの方がいなかったら どうなっていたか……。
いまじゃ この村は 最後の砦なんて呼ばれて
大陸中の人々が 集まっているのさ。
……それに なんとっ!
あの デルカダール王も いらしてるんだよ!

ぺルラ:……あらあら。そんなカオするもんじゃないよ。
村を焼かれたことは 忘れられないさ。
でもね 人を恨んだって 仕方ない。
まぁ すぐにとは言わないけど
あんたは 王さまに 会いに行くべきだ。
……おじいちゃんなら きっと そう言うさ。
デルカダール王のテントは
村の北のほうにあるよ。行っといで。
……でもね ケンカは するんじゃないよ?
 


 

デルカダール王のテント


デルカダール王:……無事で……あったか。

デルカダール王:わしは 長いこと
おそろしい夢を 見ておったようだ。
そなたが生まれた あの日から……。
わしの所業は聞いた。何も思いだせぬが
……民にも……そなたにも
本当に 申し訳ないことをした。
……許してくれ とは言わん
この業は 民たちを守ることで
帰していくつもりだ……。

デルカダール王:主人公よ。そなたは
大樹での出来事を 覚えておるか?

デルカダール王:そうか……わしは 何も思いだせぬのだ。
ただ わしに取り憑いていた 何者かが
抜けていったような……。
そして気を失い 目が覚めた時には
この砦に 運ばれた後であった……。
のう……主人公。
ひとつだけ 聞かせてくれ。
我が娘……マルティナは 生きておるか?

デルカダール王:……そうか。

兵士:報告いたしますっ!
……英雄の帰還です!
今回もっ……逃げおくれていた民を
……救いだしたようですっ!!

デルカダール王:さて 我らの英雄殿が お帰りか。
……望まぬこと やもしれぬが
そなたも あやつを出むかえてやってくれ。

グレイグ:……生きて いたのか。

デルカダール王:よくぞ戻ったな グレイグ。
……して 成果は?

グレイグ:デルカダール城に なにやら不穏な動きが……
闇に乗じて 何かが起きましょう。
王よ 民たちを安全な場所へ……。

グレイグ:皆聞け! じき 魔物どもが来るっ!
戦いに そなえよ! かがり火を たけ!

デルカダール王:悪く思わないでくれ。
グレイグほどの男でも いまだ
これまでのことを 整理できておらん。
近頃の あやつは まるで
おのれを傷めつけるように 戦っておる。
……わしには 見ておれん。
これ以上 あやつを ひとりで
戦わせたくは ないのだ。
頼む。そなたのチカラを 貸してやってくれ。

デルカダール王:今夜の戦いを しのげば 勝機は我らにある!
準備をととのえ 砦の外に向かうのじゃ。
主人公 頼んだぞ。
 


 

デルカダール

 

兵士:よぉ! 新入り! ウワサは聞いたぜ。
大陸のはしっこから たった ひとりで
砦に辿りついたんだって? やるじゃねえか!
ウデっぷしは確か 運もある……か。
うん! アンタは見どころが ありそうだ。
ちょっと俺に ついてきてくれよ!

兵士:よし! ついたぜ。アンタの持ち場は ここだ。
今日こそ 魔物どもを ケチらしてやろうぜ。
最後の 最後まで 戦い抜こうな!

「敵襲!! 敵襲ぅっ!!」

グレイグ:来るぞ そなえよ。

グレイグ:おおぉっ!!

兵士:おおおおおおおおぉぉっ!

グレイグ:ふせろ!!

魔物:ぐわあああぁっ!!

グレイグ:気を抜くな!

グレイグ:次は……お前にかまう 余裕はない。
……来るぞ!!

ゾンビ:その大剣 その強さ キサマがグレイグか。
……魔軍司令殿の言う通りだな。
バカ正直で マヌケなツラよ。グハハハハ!

ゾンビ:キサマを しとめれば ほうびはたんまりだ
魔軍司令殿は 気前がいいぞ!
グハハハハハハ!

ゾンビ:…………お前たち 何をボケッとしている。
グレイグを 殺せ!!

ゾンビ:グゥワアアアアッ!!

魔物:ひっ…ひけっ! ひけーっ!
退却だ 者ども! ひけーっ!

兵士:グレイグさま! 王が お呼びです。
主人公殿も 共に!!

グレイグ:わかった。すぐに行く。
 


 

デルカダール王のテント

 


デルカダール王:このたびの はたらき 見事であった。
グレイグ そして 主人公よ……。

デルカダール王:お前たちの その強さを見て
わしは確信した。この地に光を 取り戻す戦いを
いまこそ 仕掛ける時だとな。
魔物の巣窟と化した デルカダール城に潜入し
常闇を生む魔物を 討ちたおす……。
お前たちに この作戦を まかせたい。

グレイグ:お言葉ですが 王よ……!

デルカダール王:まぁ 聞け。わしとて無策ではない。
どうにか敵に 一矢報いる手は ないかと
ひそかに 城を探らせておったのだ。
報告によれば デルカダールの丘の崖上に
デルカダール城内に 潜入できる
地下水路への道を 見つけたらしい……。

デルカダール王:城の中へ入るには あの道しかない……。
このカギで 地下水路あら城内へ忍びこむのだ。
主人公 そなたに 預けよう。

主人公は
デルカダールのカギを 手に入れた!


グレイグ:……王よ! 私は反対です!
その間 砦の指揮は 誰がとるのですっ!
我らの留守に 攻め入られれば
ここは……魔物のエサ場と同じですぞ!

デルカダール王:そこを利用するのだ。
魔物が ここを攻めている間であれば
城内の警備は 手薄になろう。
いまこそ デルカダール城にひそむ
常闇を生む魔物を 討ちはらうのだ。さすれば
ふたたび 我らに朝を取り戻せるだろう!

グレイグ:しかし 私はっ……!!
……私は これ以上
民を失うわけには いかないっ……!

デルカダール王:だからこそ お前に この作戦を頼むのだ。
……お前しか いない。
このまま 夜だけが続けば
人の心も失われよう……。

デルカダール王:なぁに 案ずるな。わしは この数か月の間
思いしらされた。我が民は強く
優しさに満ちて なによりも勇敢だ。
ひと晩だ……。
ひと晩 持ちこたえれば 我らの勝利ぞ。
……砦は わしが守る。
まかせたぞ そなたらは 我らの希望じゃ。

王のはからいで 主人公は
しばしの休息をとった。
そして 出発の時が来た……!

 



ぺルラ:主人公!!

ぺルラ:グレイグさま。お願いです。
少しだけ……少しだけ 息子と話をさせて。

グレイグ:……手短にな。

ぺルラ:行くのね?
何があっても へこたれるんじゃないよ。
グレイグさまと 助けあって
しっかり お役目を果たしてくるんだよ。
ふぅ……母さんも トシかね。
辺りが こう暗くっちゃ
あんたのカオも 見えやしない。
……だから お願いだよ。
今度は……太陽の下で
あんたのカオを よく見せとくれ。

グレイグ:時間がない……行くぞ。

ぺルラ:息子を よろしく お願いいたします。

グレイグ:リタリフォン ご婦人を 砦へ送ってやれ。

グレイグ:母上や砦の民のことは 心配するな。
我が王が 約束をたがえることは 決してない。
命を賭して 皆を守ってくださるだろう。
我らの使命は デルカダールの丘の崖上にある
地下水路への道より 城内に侵入し
常闇を生む魔物を 討ちたおすこと……。
まずは デルカダールの丘にある
導きの教会に行くぞ。
そこを拠点に 地下水路への道を探すのだ。
 


 

デルカダールの丘


グレイグ:魔物たちが 砦の方角に 飛んでいく……。
我々に できるのは 信じることだけか。
グズグズしているヒマはない。先を急ぐぞ。

 

 

 

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