前の記事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒険ガイド 最後の砦の様子がおかしい。何が起きたのか砦をすみずみまで探索しよう。
 

最後の砦


グレイグ:誰か……誰かっ!!
生きている者は いないのか!
王よ! どこにおられるっ!!

グレイグ:…………誰か。

グレイグ:……この音は!!

ルキ:ワン! ワン! ワンッ!

「いま ひびく よろこびの歌
朝が来た 朝が来た
我らを照らす 明日への光
大鷹が天に舞い 我らを たたえる
山河の水は 清く澄み 我らを癒すだろう
歌え デルカダールの民よ
強き心の 太陽の民よ
歌え 歌え よろこびの歌を」

デルカダール王:グレイグ……よくぞ
……よくぞ やってくれたっ!

ぺルラ:どいて もうっ! どいておくれよ!!

ぺルラ:いままで薄暗くて よく わからなかったけど
……男前に なったじゃないか!
フフフッ やっぱりアンタは 私の子だ!

デルカダール王:主人公よ。グレイグとチカラを合わせ
よくぞ 太陽を 取り戻してくれた。
……礼を言おう。
だが世界は いまだ混乱を極めておる。
そなたは この世界の希望 勇者じゃ!
どうか ロトゼタシアに 光を取り戻してくれ。
……グレイグよ。今日まで 我らが王国のため
よく 戦ってくれた。今宵の勝利は
お前のチカラ あってこそのもの……。
されば お前の その剣を
いまこそ 世界のために 役立てるときじゃ。
意味は わかるな?
砦のことは 案ずるな 民は強い。
そして わしもな……ハッハッハッハ!
なぁに……悩むことは ない。
お前の心は もう
とうに 決まっておるのだろう?


グレ主 ドラクエ11
グレイグ:……主人公。
主人公。我らが勇者よ。
この命 今日から あなたに預けます。

グレイグが 仲間に加わった!
 



デルカダール王:皆の者 夜が明けたぞっ!
……我らの 勝利だっ!!

太陽を取り戻した 最後の砦の祝宴は
一昼夜つづき 山間の砦に たえ間なく
よろこびの歌が ひびいた。
……そして 夜が明けた!
 



デルカダール王:昨日は ぐっすり眠れたか?
……ん? 民に眠らせて もらえなかった?
ハハハッ! よい よい。
それこそ平和のあかし。ハッハッハッ!

デルカダール王:さてと……本題に入るかの。
グレイグ お前に渡すべきものがある。

グレイグ:そ それは……デルカダールの盾!?

デルカダール王:お前は わしにとって 我が子のようなもの。
旅立ちに ふさわしき身支度をととのえるのが
親の役目……祝いじゃ 受け取れ。

デルカダール王:うむ。よく 似合っておるぞ。
その盾は 世界最高の騎士のあかし。
そなたこそ 勇者を守る 最強の盾じゃ。
……よいな?

グレイグ:……ハッ!!

デルカダール王:さて 主人公よ……。
道しるべとなる大樹は 地に落ち
勇者のつるぎは 魔王に奪われたと聞く。
……しかしだ。
わしは そなたの父 ユグノア王から
こんな話を 聞いたことがある。
ロトゼタシアに そびえる霊山。
北のドゥーランダ山と 南のドゥーランダ山……。
その山頂に 住まう民たちは
なにやら勇者と ゆかりの ある者たちらしい。
あの話が本当であるとすれば
そなたは 彼らに会うべきであろう。
魔王を倒す助けを 得られるやもしれぬぞ。
ナプガーナ密林を 西に進むと
ソルティアナ海岸に通じる谷がある。
そこを越えた先にある 山間の関所を抜ければ
ドゥーランダ山は すぐ そこじゃ。
我らも あずかり知らぬ道ゆえ
何が起こるか わからぬ。
心して向かうがよい!
 



冒険ガイド ドゥーランダ山の山頂付近にある勇者ゆかりの地へ向かおう。
 

​​​​​​ドゥルダ郷


グレイグ:ここが 勇者ゆかりの地か……。
しかし 大樹が落ちた場所から
近いというのに 郷は まったく無事な様子。
いったい 何があったのか…………

僧兵:そのカオ……身覚えがあるぞ。
さては 貴様 デルカダール兵だな!
デルカダールの者よ!
これまで 我が郷を封鎖しおって 忌々しい!
我ら ドゥルダの民の怒りを 思い知れ!

グレイグ:むむっつ なんだ この動きは……。
どこから 攻撃が飛びだすか わからん!
主人公 油断するな!

サンポ大僧生:お前たち やめなさい!

サンポ大僧生:騒がしいと思って
来てみれば なにごとですか?
郷の外の方に 無礼は許しませんよ。

僧兵:サンポ大僧正! ちっ 違います!
怪しいデルカダール兵が 来たので
取り調べていただけです!

サンポ大僧生:デルカダール兵ですって……?

サンポ大僧生:なるほど 確かに……。
ですが あちらの若い方は
兵士には見えませんね。

サンポ大僧生:……あなたから感じる このチカラは。
もっ もしや 勇者さまでは ありませんか?
サンポ大僧生 DQ11
グレイグ:なんと ひと目 見ただけで
主人公の素性を見抜くとは……。

サンポ大僧生:ああ……どれだけ このときを待ちわびたか。
この者たちの無礼なふるまい
たいへん 申し訳ありませんでした。
のちほど 郷の いちばん高い場所にある
大師の宮殿を 訪ねてください。
お話したいことがあります。

グレイグ:変わった子だな。まだ年若いというのに
こちらの心を見すかされるような……
不思議な威厳を感じる。
他にアテもない。とりあえず
彼の言う通り 大師の宮殿に行ってみるか。
 

 



サンポ大僧生:勇者さま ドゥルダ郷へ よくぞ参られました。
私は 郷を治める大僧正 サンポと申します。

グレイグ:サンポ大僧正……。
あなた方 ドゥルダの人々は
主人公のことを知っているのか?

サンポ大僧生:もちろんです。我々は 16年前
主人公さんが ユグノアに生まれてから
ずっと その訪れをお待ちしていました。

グレイグ:主人公のことを待っていた……?
それは どういう意味だ?

サンポ大僧生:ワケをお話ししましょう。
さあ あの旗を見てください。

サンポ大僧生:ドゥルダは 古来より ユグノアと縁のある郷。
ユグノアの王家に生まれた男子は 幼子の6年間
郷に 修行に出されるという掟があります。
ユグノアの王子として生まれた
主人公さんも 本来は 郷に修行に出され
ニマ大師に 師事するはずだったのです。
不幸にも ユグノアが魔物に滅ぼされ
それは かないませんでしたが……。

グレイグ:もし 運命が違っていれば お前は
この郷で 幼少期を過ごしていたのだな。
しかし その師匠になるはずだった
肝心の ニマ大師は どこに……?

サンポ大僧生:……我らの指導者 ニマ大師は 魔王によって
世界が崩壊したとき その衝撃から
郷を守るため 巨大な守護方陣を展開しました。
その強力な結界によって 郷は助かりましたが
自らの命を犠牲にした ニマ大師は
そのまま 帰らぬ人となったのです……。

グレイグ:そうだったのか…………。
ニマ大師は この郷を守るため犠牲に……。

サンポ大僧生:……ニマ大師の代わりに あなたが
お見せしなければならない場所があります。
宮殿の裏にある 大修練場まで来てください。

グレイグ:ニマ大師が亡くなったのは 残念だが
大僧正の言う 大修練場に行ってみるか。
 



サンポ大僧生:この扉の先が ドゥルダの大修練場となります。
実際に 修練場を見る前に 郷に語り継がれる
伝説の勇者 ローシュの伝承について
お話しいたしましょう。
神話の時代 ローシュは
邪悪なる神を倒す 旅の途中
賢者の集まる神秘の郷 ドゥルダを訪れました。
深き知恵を持つ 郷の初代大師
テンジンに 弟子入りしたローシュは
この修練場で チカラを磨いたと伝えられます。
そして 修行を続けるローシュは
ある人物と 運命的な出会いを果たしました。

グレイグ:……ほう その人物とは?

サンポ大僧生:同じく 大師のもとで修業に努め
弟子の中でも いちばんの実力者とされた
大魔法使い……ウラノスです。
共に 切磋琢磨し 互いのチカラを認めあった
ふたりは 意気投合して 友となりました。
修行を終えた後 ウラノスは
ローシュの仲間となり 邪悪なる神との戦いで
大いに活躍したと伝えられています。
その石碑には ふたりが 友情を誓い
邪悪なる神を倒すことを決意した言葉が
刻まれています。

グレイグ:ローシュと ウラノスか……。
たいへん 興味深い言い伝えだな。

サンポ大僧生:……昔語りは これくらいにして
実際に 修練場をお見せしましょうか。
私に ついてきてください。
 



サンポ大僧生:ここが 歴史深き ドゥルダの大修練場。
神話の時代からある場所で
鍛錬した者の血と汗が 染みついています。
あなたも 歴代のユグノア王子と同様
ここで ニマ大師の稽古を受けるはずでした。
わざわざ ここに来ていただいたのは
ローシュの時代から 連綿と続く伝統の地を
あなたに踏ませてあげたかったからです。
あなたの祖父 ロウさまも
ここで 修行を受けたのですが
彼の偉業は 今も 皆の記憶に残っています。

グレイグ:偉業だと……?

サンポ大僧生:ニマ大師の修行は 厳しいことで有名です。
これは 弟子が おイタしたときに
お尻をたたく……通称 お尻たたき棒。
なんと ロウさまは 6年間の修行で
この棒で お尻をたたかれること 1万回……!
この記録は いまだ破られることなく
ロウのように なることなかれ…という戒めが
今も 語り継がれているのです。

グレイグ:……たいした 偉業だな。

サンポ大僧生:主人公さん ロウさまが心配ですか?
ですが あの方は 大師の厳しい修行を耐えぬき
今も 伝説の弟子として 語り継がれる方。
世界崩壊の衝撃で
亡くなるほど ヤワではありません。
きっと どこかで無事でいるはずです。

サンポ大僧生:主人公さん 今日は
あなたのために 大師の宮殿で
ささやかな宴を開かせてください。
ニマ大師がいない今 私たちにできることは
多くありませんが あなたのために
できる限りのことをしたいのです。

こうして 郷を訪れた 主人公のために
その夜 ささやかな宴が 開かれ
修行僧たちは ひさしぶりの宴を大いに楽しんだ。
そして 夜が明けた!

グレイグ:目が覚めたか 主人公。
せめて ニマ大師が 生きていれば
魔王を倒す手がかりを 得られたかもな……。
まあ 過ぎたことを言っても 仕方がない。
そろそろ 行くか。
 



サンポ大僧生:……それで 修行者の安否は?

僧兵:も……申し訳ありません。
山道の魔物は 我々の手に負えず
修行者を発見することは できませんでした。

サンポ大僧生:そうですか……。

グレイグ:サンポ大僧正 何か こまりごとでも?

サンポ大僧生:ああ…… 主人公さん グレイグさん。
じつは 半月ほど前に ひとりの修行者が
郷を訪れ ドゥーランダ山頂へ向かったのです。

グレイグ:たったひとりで……。
なにゆえ そのようなことを?

サンポ大僧生:わかりません。ですが その修行者は
郷の者から 大師が亡くなったことを聞くと
何も言わずに 山頂へ向かったそうです。
僧2山には 魔王の影響で
凶暴化した魔物が 棲みついているため
救出のために 僧兵を派遣したのですが……
この通り ケガをして戻ってくる始末。
それで どうしたものかと 思案していました。
日々 修行を積みかさねながら
肝心なときに その成果を発揮できないとは
自分が 不甲斐無い…………。

グレイグ:……では 我々が
その修行者の救出に向かうのは どうだろう?


サンポ大僧:申し出は ありがたいのですが
大切な使命がある あなた方に
迷惑は かけられません。

グレイグ:しかし その修行者を
このまま 見捨てるわけにはいかない。
なあ 主人公 いいだろう?
郷の者には 一宿一飯の恩もある。
その修行者を助けてやろうではないか。

サンポ大僧生:……ありがとうございます。
ですが ご厚意に甘えてばかりもいられません。
私も 一緒に連れていってください。
では さっそく ドゥーランダの山頂へ
向かいましょう。山頂へは
郷を出て 東の道から行くことができます。

 


 

​​​​​​洞くつ


グレイグ:くっ……こいつは 見るにたえんな……。
もしや これが ひとりで
山頂に向かったという 修行者なのか?

サンポ大僧生:きっと そうに違いありません……。
しっかり座禅を組んで 息絶えたところを見るに
この者は 覚悟の死を遂げたのでしょう。
しかし この姿 どこかで見たような……。

グレイグ:むっ……! これは
数あるムフフ本の中でも 最高と名高い……
『ピチピチ☆バニー』ではないか!

グレイグ『ピチピチ☆バニー』
グレイグ:不幸中の幸いとは このこと……。
この修行者 哀れな最期ではあったが
きっと幸福に包まれ 天に召されたに違いない。

グレイグ:む……? これは
ユグノア王家の者が持つ 首飾りっ!?
こんな貧相な修行者が なぜ これを……。

グレイグ:ま まさか! この修行者は……

サンポ大僧生:ロウさまっ!!

グレイグ:そうか……ロウさまは ニマ大師の愛弟子。
おそらく大師が亡くなったことを知り
世をはかなんで 安らかな死を選んだのだろう。

サンポ大僧生:いやっ 待ってください! まだ息があります!

グレイグ:なんだとっ!

サンポ大僧生:おそらく ロウさまの御霊は 今
生と死をさまよっておられると思われます。
しかし このままでは死……。
いえ ひとつだけ……
ロウさまを救う方法が あるかもしれません。
主人公さんが 冥府……
生と死の はざまにある 世界へ おもむき
ロウさまを救出して 戻ってくるのです。

グレイグ:冥府に行くだと……だが どうやって?
そんなことが 可能なのか?

サンポ大僧生:じつは ドゥーランダ山頂にある
この御堂は 古来より 冥府と通じる
霊験あらたかな場所だと伝えられます。
私が 郷に伝わる 分霊の儀式をおこなって
肉体から 魂を離脱させれば
冥府に入ることができるはずです。
ですが 冥府は 生と死が ゆらぐ世界。
生者である あなたが行けば 二度と
帰ってこられないかもしれません。
主人公さん。それでも あなたは
ロウさま…… あなたの
おじいさまを救うため 冥府に行きますか?

サンポ大僧生:……わかりました。
それでは あなたを 冥府へと送りましょう。
心の準備ができたら 言ってください。
 



サンポ大僧生:さあ あなたを送ります。
すべての魂が 還る場所へ。

グレイグ:おい なんだ その変な踊りは!?
本当に大丈夫なのか!?

 

 

次の記事