サイファー FF8

FF8 サイファー

バラムガーデンの風紀委員長にして、最大の問題児。戦闘能力は極めて高いにもかかわらず、あまりに好戦的で命令に従わないため、試験はことごとく不合格に終わり、「万年SeeD候補生」と呼ばれる。以前親しかったリノアの助けになろうとスコールたちの作戦に乱入するが、逆に窮地におちいることに。そのさい心に生じたスキにつけこまれて魔女の忠実な騎士となり、以後はSeeDおよびガーデンに敵対する。

 

 

食堂


「スコール、 風紀委員は忙しいんだ。 邪魔しないでくれ」

「……速度オーバーだな。今のやつを校則違反の現行犯で 逮捕しに行くぞ」

 


 

バラムガーデン ロビー


「先生。俺はがんばれって言われるのが嫌いなんだよ。 その言葉はデキの悪い生徒に言ってやれ」

「キスティス先生をリストに加えろ」

「チームワークってのはな、 俺に迷惑をかけないってことだ
これはB班のルールだから忘れるんじゃねえ。いいな!」

 


 

車内


「ウザイんだよ。……チキン野郎」

「……最高だ。俺のチームはチキン野郎と色気づいた兄ちゃんか」

 


 

バラム


「もう後戻りは出来ないぜ。ん?お前も、ビビってるのか?」

「俺を、ガッカリさせないでくれ。」

 


 

船内


「俺は試験が好きなんだ」

「俺たちは何をするんだ?」

「楽しくないな。ようするに、SeeDの連中のおこぼれちょうだいだろ?」

「いいか、よく聞けよ今回の作戦の目的はドールの街に侵入したガルバディアのクソヤローどもを片っ端からブチのめすことだ
おまえたちは班長である俺の命令にだけ従っておけばいいんだ」

「ビビってチビるなよ」
            
「ククク…」
          
「りょーかい。さて、スコール。おまえ、外の様子を見てこい。」
            
「これは班長命令だぞ、スコール。 さあ、外の様子を見てくるんだ!」

 


 

ドール


「行くぞ。」

「楽しんでるか、スコール?」

「この先が中央広場だ。おい! ガルバディアの臆病者!コソコソしないで出てこい!俺を退屈させるな!」

「まだ敵がいそうだな……じゃ、近くに敵がいないか見てきてもらおうか
ぼやぼやしてないで近くに敵がいないか見て来るんだ」

「さて、敵さんの到着まで待機だ
待機…… 退屈な言葉だ」

「歓迎してやるか」

「仕事の邪魔だ!失せろ!」

「おい!ガルバディア兵!なにを手こずってるんだ!早く俺のところへ来い!」

「まだ、お預けか……もう限界だ!耐えられねえ!これは犬の訓練か!?」

「あそこへ行くぞ」
「さっきまで暇だって言ってたんじゃないのか?」
「なにが班長の判断だ
おまえだって暴れたいんだろうが?」

「その時は俺に感謝するんだな」

「おまえ、ここに残れ。やる気のないやつはいらない。」

「敵目標は山頂の施設と判明。我々B班は山頂を確保すべく移動する
直ちに出発だ!」

「おい、山頂の様子は?」

「お楽しみが増えただけだ。さあ、行くぞ。」

 


 

電波塔前

 

「なにやってるんだ、あいつら。」

「ま、俺達には関係ねえか。おまえ、本物の戦場は初めてだろ?怖いか?」


「オレは戦闘が大好きだ。怖いことなんて何もない。戦闘が終わっても生きてるってことは、確実に夢の実現が近づいているってことだ」

「おまえにだってあるだろ?」

「その他大勢は引っ込んでろ。」
         
「どうした、ゼル? ハエでも飛んでたのか?」

「いつか聞かせてやるさ!俺のロ~~~マンティックな夢をな!」

 


 

電波塔


「この臆病者どもめ」

「残念だったな」

「黙れ!」

「撤収!?まだ敵はいるんだろ?」
            
「何時集合だって?」
            
「1900時……あと30分しかない!30分で海岸まで!走れ!」

 


 

バラム


「みんなで俺の足を引っ張りやがる。全く、班長ってのは大変だぜ。」

 


 

バラムガーデン


「 聞いたか?ドールの電波塔のこと。撤収命令さえなければ俺たちは今ごろドールのやつらから感謝されてたのにな。」
          
「……先生
そういう決めつけが生徒のやる気をなくすんだ
半人前の教官にはわからないかもしれないけどな」
           
「戦況を見極め、最善の作戦をとるのが指揮官ってもんだろ?」

 


 

ティンバー放送局


「見りゃわかるだろうが!さあ、こいつをどうする計画なんだ?」
            
「チキン野郎! 喋るんじゃねえ!」
           
「面倒なことになっちまったぜ
ん?誰のせいだあ?後始末は任せたぞ!先生と班長さんよ!」

「!?」

「俺に近づくな!」
         
「来るな!」
           
「黙れ!」
      
「俺は……俺を少年と言うな」
          
「俺は少年じゃない!」

 


 

デリングシティ凱旋門


「そういう事になった、よろしくな。」
           
「魔女の騎士と言ってくれないか?これが俺の夢だった。勝負だ、スコール!」

「俺が死んだと思っていたようだな。俺は死なねぇよ、夢を叶えるまではな!」

「クッ、やるな……スコール、ケリをつけるぜ!」

「この俺が負けただと!?」

 


 

ガルバディア収容所


「スコール、惨めだな」

「連れて行け!」

「なにが始まるのか想像出来るよな?」
           
「SeeDとはなんだ?イデアが知りたがっている」

「俺はSeeDじゃない。SeeDになってから知らされる重要な秘密があるんじゃねえのか?」
           
「おまえは『骨のあるやつリスト』に入ってるぜ。簡単に喋るとは思っちゃいないさ。」
           
「だから、これだ。」

「まあ、おまえが言わなけりゃ、他のやつらに吐かせるさ。先生、伝令の女、チキン野郎……チキン野郎なんか3秒持たねえぞ。」
            
「おお、いるぜ。でも、俺はおまえが大好きだからよ、こうして一緒に来てもらったわけだ。会いたかったぜ、スコール。俺の晴れ姿、どうだった?俺は魔女の騎士になったんだぞ。ガキの頃からの夢だったぜ。」
           
「なんだって?あっさり気絶しやがったのか?ここは、おまえが俺への憎しみを募らせるシーンなんだぜ?魔女の騎士と悪の傭兵が戦う宿命の物語。一緒に楽しもうぜ、スコール。俺をがっかりさせるな!」

「さあ、スコール。もう一度質問だ。SeeDとはなんだ?なぜ魔女に抵抗する?」
     
「わかった。反魔女軍のSeeDを育てている罪でバラム・ガーデンは破壊される。」
            
「俺もあそこで育ったからな。少々名残惜しいが……まあ、イデアが決めたことだから仕方無いってやつだ。」
           
「ガーデン破壊後はSeeD狩りが始まる。俺はイデアの猟犬となってお前らを追い回してやるぜ。楽しみだろ、スコール。それまで死ぬんじゃねえぞ。拷問を続けろ。」

 


 

ガルバディアガーデン


「なんだよ、久し振りに母校に行こうと思ってたのによ。」
         
「おまえ、ママ先生を倒しに来たのか?ガキの頃の恩は忘れたか? リノア、おまえ、俺と戦えるのか?1年前はよ……」
           
「キスティス先生。俺はかわいい教え子だろ?」
          
「よう、チキン野郎。おまえとはいろいろあったよな?」
            
「そこのお前、このガーデンの生徒だろ?いる場所、間違ってるんじゃねえのか?」
           
「セルフィ…… だったよな。あんまり話出来なくて残念だよな。」
           
「モンスターと同じだあ? 俺は魔女イデアの騎士だ。群れて襲いかかるモンスター。そりゃ、おまえたちだ。さぁて、モンスター共を退治するか! さあ、かかってこい、雑魚共。決定的な実力差を、教えてやるぜ!スコール、とどめを刺してやるぜ。『魔女の騎士』の力、とくと味わいな!」

「クソッ、まだだ! 俺は、まだ終わるわけにはいかない。なぜだ! なぜ、おまえには勝てない!?」

「おまえら…… ママ先生には勝てねえな……」

「俺は魔女イデアの騎士だ。俺がいる限り、イデアには指一本触れさせない。俺は、もう負けるわけにはいかねえんだ。」

「ぐはっ!!『魔女の騎士』の俺が負ける……?」

『仰せの通りに、アルティミシア様。』

 


 

ルナティック・パンドラ


「お客さんみたいだぜ。相手してやってくれ。」

「なんだあ?」

「おいおいおい、頼むぜ風紀委員。」
           
「わけわかんねえのはこっちだぜ。仲間だと思ってたのによ。」

「今までありがとよ!雷神風神!」

「騎士は廃業した。今の俺は若き革命家ってとこだな。」
            
「いつでもデカイ事やってたいんだよ!止まりたくねぇ。俺は走り続けてみせる!ここまで来たんだからよ、俺はゴールってやつを見てやるぜ!おまえらには見せてやらねえけどな!」

「ふっ、この程度で俺を倒そうとはな。さぁスコール、かかってきな!」

「ぎにゃぁぁぁぁ!!」

「まだだ まだ、終わりじゃないぜ、スコール!!」

「もう戻れねえんだよ!どこにも行けねえんだよ!魔女はひとつに! アルティミシア様のお望みだ!」
            
「リノア……」

「リノアとアデル!魔女はひとつに!よく見てろよ、スコール!」END

 

 

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