「桂別業図」と呼ばれる古図は現在の桂離宮とマッチしない(特に庭の形態)ことから、米田氏は移築前の姿を表していると睨んでおりました。
氏の遺品の中からこの件に関する資料を見つけ、既にこの ブログ で 紹介 しました。
その資料とは、JR水城駅周辺の住宅地図の上に自著から採った桂別業図の写しを貼り付けた物です。
図の周辺が妙に現在の道路にフィットしており、氏の眼力は流石です。
この場所は「 清明上河図 」・“逢坂の関”の奥の雲に隠れた部分に一致します。
現在、『柿本人麿の真実』のA5改訂版に取り掛かっており、正確な倭国時代の桂殿の見取り図を載せたくなりました。
冒頭の写真がその見取り図で、建物と地図の実測値を元に合成して作りました。
何気なく貼ってあるように見える米田氏の手作業と、苦戦して作り上げた小生のパソコン上の作画の概要が一致した時の嬉しさは例えようもありません。