Hi there







『察する文化』を考えてみる
一般的に日本は『察する文化』
欧米は『主張する文化』と考えられています。
これは歴史的に
基本単一民族で生活してきた日本
多民族で暮らしてきた欧米
の違いに由来するようです
多民族で暮らす中で『察する』
事が難しいことは容易に想像できますね。
日本においても近年は『多様性』
が重要視される傾向にあって
『自らの考えを伝える』能力が求められる
時代となってきたことは皆さんも
肌身感じているのではないかと思います。
以下、文科省のHPより抜粋です
<新しい学習指導要領等が目指す姿>
子供たち一人一人は、多様な可能性を持った存在であり、多様な教育ニーズを持っている。成熟社会において新たな価値を創造していくためには、一人一人が互いの異なる背景を尊重し、それぞれが多様な経験を重ねながら、様々な得意分野の能力を伸ばしていくことが、これまで以上に強く求められる。
他者に対して自分の考え等を根拠とともに明確に説明しながら、対話や議論を通じて多様な相手の考えを理解したり自分の考え方を広げたりし、多様な人々と協働していくことができる人間であること。
目指す人物像が変われば
文化も変わります
『察する文化』も
日本が誇る『Omotenashi』においては
重要なポイントですので
『察しようとする』心は忘れずに
『正しい主張の方法』を学べると
良いのかなと思います。
では欧米では
『空気を読む』『察する』
ことを全くしないのか
と言えばそういう訳ではありません。
『空気を読む』の英訳から
それについて考えてみましょう
『空気を読む』英語で何という?
一番に思いつくのは
『行間を読む』という以下のイディオム
ではないでしょうか
read between the lines
to guess someone’s real feelings from something they say or write, when they do not tell you directly
※ロングマン現代英英辞典より
例文:
While she didn't say directly that she needed help, it was easy to read between the lines.
彼女は直接言ってはいなかったが、助けが必要だと察することは容易であった。
Reading between the lines, I don't think Mike wants to come to the party.
彼の言葉や態度から想像するに、マイクはパーティーに来たくないのではないかと思う。
『心を読む』と言うことで
以下のような言い方もできます
read one's mind
例文:
I can't read your mind.
心は読めないよ。
A:
Do you want me to help you with your homework?
宿題手伝おうか?
B:
You read my mind. This question is too difficult for me.
よく分かってくれたね。この問題私には難しすぎるよ。
上記のような表現があるということは
『空気を読む』『察する』という
概念自体はあると言えます。
しかし歴史的背景から
自分の気持ちを正しく伝える
ことの方が重要視されてきたのでしょう

















