私の知っているカウンセリング
たぶんめちゃくちゃ長く書くなると思うけど、カウンセリングについて勉強してきて今思う事を書いてみる。私にとってカウンセリングとか心のこととかの入口は心屋仁之介さんメソッドだったけど、実際にご本人のカウンセリングコースを受講したことはなく、その内容も良くは知らない。ただ、著作や単発で行われる講演会、ブログ、テレビでの発言は見聞きしてきたし、その教えを受けた公認講師の方々のコースを受講したので間接的になんとなく分かる。今はもう心屋仁之介名義で活動してらっしゃらないし、カウンセリング業もしていないとのことなので確かめようもないが、勝手に私の推測で間接的に知ったことを書くのが今回の記事。ひとりごと。心屋仁之介さん(以下ぢんさん)メソッドは私には、というか私に限らず、多くの人に抜群に効果があるメソッドだった。当時の私はかなり心のことで参っていたし、かなり考え方も病的に偏っていた。ぢんさんメソッドの価値観は私にまったくないものだったので理解がものすごく難しかった。また、私が知っている範囲でぢんさんのメソッドは理論化されて系統立てて説明されているものではなかったので、その面からも理解が難しかった(もしかしたら私の受講していないご本人のカウンセリングコースではあるのかもしれないが、分からない)。私は、心のことを知る面白さに夢中になったし、このメソッドの何が抜群に効果があるのかかなり興味があった。結局私は大学に行って勉強してみることにした。常に裏テーマはぢんさんのメソッドがあった。今一通り勉強してみて思うことは、ぢんさんメソッドとはぢんさんオリジナルではなく、心理学の著名な理論を参照している、ということだ。偶然、ぢんさんが編み出した事が既存の理論と一致していた可能性は無きにしも非ずだがたぶん違うと思う。それか、ぢんさんがかつて教わっていた方が心理学の理論に基づく方法を教える方だったのかもしれない。とにかく、ふわっと思いついたというより、議論の末確立された理論が元になっていることが分かった。ぱっと見はあやしいし、高額だし、サギっぽいのだが(笑)、中身はとんでもなくきちんとした理論で出来たメソッドだったというわけで、なんだか納得した。そりゃ効果あるよね、と思った。これはぢんさんメソッドを批判するために書いている訳では無い。パクりだとかそういうことを言いたいのではない。医者がこれはカゼですから抗生物質処方しますね、というのがパクリではないのと一緒で、理論に基づいてカウンセリングするのはむしろ基本だとされている。そしてカウンセリング行為は自由なので「これが私の方法です」と宣言しても、批判するようなものではない。ぢんさんメソッドへの批判は相当あったらしいが、正直言って、どれくらい心理学を知っている人からの批判だったのだろうかと思う。心理学を学んだ人ならば、ぢんさんの理論が上述の通り既存の理論を踏まえていることが分かるから、もし、ぢんさんメソッドの理論への批判があればそれはベースとなる世界的に有名な理論への批判であって、それってつまり論文化を目指せるレベルの挑戦だと思う。まぁ、高額なこととかパフォーマンスとかそういう理論ではないことへの批判は分かる(笑)。それはもう、めっちゃ炎上するだろうなと思う。アカデミアで無視されたことは、そういうパフォーマンス面からして論じるまでもないと思われたのもあるし、高額なセミナーを受講してまで中身を知ろうとはしないだろうし、実際知ってみると理論があったりして批判しにくく、総合的に無視するしかなかったんだろうなと思う。もっと具体的に言うと、ぢんさんのメソッドは色んな理論が合体したものになっている。それが、実際に色んな理論から持ってきたのか、あるいは、心理学ではこの合体させるということそのものが一つのジャンルになっているので、そこから持ってきているのかは分からない。私は合体ジャンルから持ってきているのかなと考えている。だとすると、心理学の中では一番新しい方法だと思う。どちらにせよ、ちゃんと理論を知る必要がある。そして感じたのは、ぢんさんってものすごい勉強熱心だったんだな、ということだ。ご本人は、確か口頭で、本の文章を書くことが面倒だか嫌いだかでそれをプロに任せ、チェックもしなくなったと言っていた。歌に転向し始めた時もおそらく練習を余りせずステージに上がっていた様に思った。なので、勉強や努力はしないのかと思っていたが、少なくともカウンセリング業の当初一度はゴリゴリに理論を勉強したんだろうなと思う。私はまだ全然勉強し始めて理論を知ったくらいのレベルだが、元となる理論が何となく分かるということは、ぢんさんはわりと元の理論に沿ってカウンセリングをしていたということだ。海外で発表された理論をあの時代の日本人に適用できるよう原型を保ったままアレンジし、参加者として「めちゃくちゃ楽しい!!」って思える内容にし、カウンセリング効果を出したというのはとんでもない技術で、誰でもできることではない。ぢんさんのことを批判することはいくらでもできるけど、実はとんでもないことを成し遂げているって実践家で気付いていた人は結構いたんじゃないだろうか。この人はもしかして心屋のこと(あるいはぢんさんメソッドが席巻したこと)を学術的に考察しているんじゃないか?と思っている人がいる。有名な人だけど私が「ですよね?」とか聞ける感じじゃないし聞いたとしても答えてくれるわけない立場の人なのだが。私の勝手な推測だし、私がその有名な人の考え方を応用してこの先もぢんさんメソッドを考察していけばいいか。つまり言いたかったのは、心屋仁之介って偉大だったんだなということです。