●二人称の死だからこそ、我々はそれを受け入れることがとても難しい
過去に親や子、夫婦、恋人の方を失うという経験をした我々にとって、それは非常につらい出来事です。
怒り、悲しみ、寂しさ、恨み、緊張、後悔、さまざまな感情に心身が揺さぶられ、抉れ、苦しみに晒されます。
解剖学者で作家の養老孟司先生の言葉をお借りするなら、二人称の死だからこそ、我々はそれを受け入れることがとても難しい。
こちらはかなり以前に放送されたテレビ番組の動画と思いますが、こちらの動画の時間で1.08.45あたりから見ていただくと、その理由をおわかりいただけると思います。
そこで捉えること、感じること、受け入れられること、またはそうではないこと、それは人それぞれ、さまざまだと思います。
このブログでも何度も引用させていただいているみきいちたろう先生の書籍ではトラウマを「ストレス障害」と定義されています。
そして、
「日常においてどのようなイベントがどの程度ストレスになるのかについて、社会学者のホームズとレイがまとめた「社会的再適用評価尺度」と呼ばれるものがあります。さらにこれを日本に適応できるようにした表があります」
『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』みきいちたろう著より引用
親や子、兄弟、夫婦、恋人の方を失う経験は我々にとって大きなトラウマになります。
書籍ではそれがどのくらい大きなトラウマであるのかを表にしています。
くわしくは書籍を参考にしていただければと思いますが、配偶者の死は1位、親族の死は3位。
我々はトラウマを負っているという自分の「現在地」に気づいておらず、しかしその現在地に気づくことで、自分はこれから先どのように在りたいのか、どのように生きていきたいのか、、、
問いが意識に上がることで、その問いに対する答えを求めるようにもなっていきます。
我々は救われるべきであり、また救われることを自分に許可するべきであり、自分自身が救われることではじめて他者を救うことが可能になる、そうWK WORKSでは考えています。
何よりもまず、深い傷を負っているご自身の心身を丁寧に癒していくことが大切ですね。