ルシファー「さやちゃん、改めて、黄道12星座及び黄道12宮の講座、お疲れ様っ!」
さやか「…やっと終わった」
ルシファー「ちょっとお疲れモードみたいだね、大丈夫?」
さやか「…ん?あぁ、別に講義のせいで疲れたって訳じゃねーよ、気にすんな」
ルシファー「分かってるよ、お仕事でしょ?6連勤だったんだもんね、そりゃ疲れるよ」
さやか「いよいよ黄道12星座・黄道12宮の解説に入ろうって所だったのに
随分長い事時間作ってやれなくてごめんな…」
ルシファー「えっ!そ、そんな…謝らないでよ!
前にも言ったじゃない、魔術師は社会生活が何よりも優先だって!」
さやか「…でも」
ルシファー「も、もうっ!たかだか数日魔術講義が出来なかったくらいで何へこたれてんのっ!?
僕はすっごくすっごく優秀なお師匠様なんだから
それくらいの空白時間、すぐに挽回出来ちゃうんだからっ!
さやちゃんは何の心配もいらないんだからっ!
むしろそういう風に魔術に対する想いが変わらないだけで、素晴らしい事なんだからっ!」
さやか「…うん、ありがと、ルシファー」
ルシファー「それじゃぁ早速、今日は地球の『自転』についてお勉強していくよ!」
さやか「自転…?」
ルシファー「中学校の頃に習ってる事だと思うんだけど…」
さやか「…ちょっと待って、思い出すから」
ルシファー「う、うん」
***数分後***
さやか「記憶にございませんでした!」
ルシファー「う…やっぱりね、そうだろうなぁって感じはしていたよ」
さやか「すまんwww自転車くらいしか浮かんでこなかったwww」
ルシファー「仕方ないなぁ、もう一度中学校の理科でお勉強する
地球の『自転』についてお勉強していくよ!」
さやか「おう」
ルシファー「さやちゃん、自転って言うのは、
地球が1日かけて1回転する事を言うんだよ」
さやか「………」
さやか「………」
さやか「………」
さやか「…うん!」
ルシファー「分かってないのに返事しないの!」
さやか「何故分かってないと分かった!」
ルシファー「だって今変な間あったじゃん!!!(汗」
ルシファー「いい?さやちゃん、
地球に朝、昼、夜が来るのは、地球自体が1日に1回転しているからなんだよ
例えるならコマのように地球がくるくると回転しているんだ
それによって、太陽の当たる場所と当たらない場所が出来て
朝、昼、夕、夜…といった1日のサイクルが生まれるんだ」
さやか「そうなんだ」
ルシファー「さやちゃんにも分かるように図にしてみたからちょっと確認してみて?」
※地球と太陽を真上(北)から見た図です。
(なのでこの自転は左回り、つまり東回りになります。
当然南から見た場合は、右回り、つまり西回りに見えます。)
さやか「おぉ!分かった分かった!
地球が回転すると
日が当たり始めた部分(朝)、日がしっかり当たっている部分(昼)
日が沈み始めた部分(夕)、日が当たらない部分(夜)が
絶えず移ろっていくのか!
もしかして、外国の友達に朝メールすると
相手から『いま夕飯食べてたところだよー』とかって返事が来る、いわゆる時差は
この自転っていう現象のせいなのか?」
ルシファー「その通りだよ♪
地球のどこかが朝ならば、どこかは昼で、どこかは夕で、どこかは夜なんだ
そしてそれは刻一刻と移り変わって行く…国と国の間に時差が生まれる
それは全て、地球が1日に1回転くるりと回転しているからなのさ
地球にいると太陽が地球の周りをぐるっと一周しているように見える…
つまり、東から日が昇って、西に沈むように見えるけど、実際は違うんだ」
さやか「はぁ~~~~、成程!地球すげーな!
地球が自転してなかったら人口分布どうなるんだろう」
ルシファー「うーん、常に夜の国には人はいなくなるんじゃないかな
…でも常に日が沈まない国で人間が生きて行けるのか興味があるなぁ」
さやか「どこかの国では常に朝、どこかの国では常に昼、どこかの国では常に夕方
どこかの国では常に夜…考えると不思議っていうか…不気味だ」
ルシファー「やっぱり自転して貰わなくちゃ困るね」
さやか「んだな」
ルシファー「今日の講義はここまで!次回は地球の『公転』についてお勉強して行くよ!」
***おまけ***
月華「突然だが、さやかは花粉症だ
小学校中学年くらいの頃に発症し、22歳になる現在まで
市販の目薬とうるおいティッシュだけで対花粉戦争を生き残ってきた強者だ」
月華「…しかし、年をとり、ババァの道をたどるごとに症状が悪化してるようでな
今年からついに耳鼻咽喉科で薬を貰う事になったそうだ」
月華「その時に処方された薬がコレ、フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg。
朝と夕に1錠ずつ服用するように指示が出たそうだ」
月華「まぁさやかが耳鼻科にいったのは花粉が飛び始める前(1月中旬)くらいだったのと
初めての薬の服用という事で、一番効き目の緩やか…まぁ言っちまえば一番弱い薬を
処方されたようだ」
月華「当然花粉が飛び始める前だったから、効果の程が分からないまま服用していたそうだが…
花粉が本格的に飛び始めて愕然。
まったく薬が効いていなかったみたいだ」
月華「今年も目の痒み、鼻の痒み、鼻水、鼻づまり、耳の奥の痒み、喉の奥のかゆみ
咳、くしゃみ、肌のピリピリ感、倦怠感に悩まされ…
半分発狂した状態でさらに強い薬を求めて耳鼻科に行ったそうだ」
月華「花粉症が中度以上の奴は多分フェキソフェナジン塩酸塩錠は効かねぇぞ」
月華「さやかが言っていたが
花粉症は魔術師の敵で、マジでなにも手に付かなくなるらしい
しかし魔術で悪魔に『花粉をどうにかしろ』と命令しても悪魔は花粉をどうにか出来ないし
結界を巡らせても花粉は結界とか関係なく鼻に入って来るから
大人しく耳鼻咽喉科に行った方が良いって言ってた
当たり前の事言うんじゃねぇよって話だ」
月華「ちなみにこの花粉症話、次回も続くらしい」
***今日のポイント***
①地球は1日に1回転している(この事を自転という)
②これによって朝、昼、夕、夜が移り変わり、時差も発生する
③悪魔は花粉症を治せない
④結界は花粉の侵入を防げない
⑤杉の木を作った創造主たるヤハウェにイラつきを隠せない
①と②さえ覚えておけば次回に進んでも大丈夫だってルシファーが言ってる。
個人的には③~⑤も重要だと思ってる。
*******************
次回【第31話 地球の公転】へ続く。