ワインフィックス店長のブログ -26ページ目

500円のワインって…?

先日お客様より『500円ワイン』についてお問い合わせを頂いたのですが、
今日はその事について当店としての考えを書きたいと思いますひらめき電球

最近1,000円以下のジーンズなどが巷を賑わせていましたが、ワイン
世界でも『500円ワイン』の広告を見かけることがあります耳

ワインフィックス では取扱いワインの約半数のアイテムを、自社でフランス
より輸入しておりますが、その上で500円のワインっていったい…?という
疑問を常々持っていましたはてなマーク

なぜなら、日本で販売されるワインには、ワイン自体の価格に加え様々な
経費が加算され、販売価格が決まるからですビックリマーク

輸入業者が国内で卸販売をする上で発生する様々な費用は別として、単純に海外
から日本にワインを輸入して販売する上で、どうしても逃れる事の出来ない経費
があります!!
それは「輸送コスト」と「通関手続きに関する費用及び税金等」ですあせる
前者に関しては、一度に輸入する物量次第では1本当たりのコストをある程度
抑える事も出来ますが、後者は物量が多いから割引になるというような事は一切
ありません(税金などは相手が国ですから…)得意げ

そういった意味で上記2つのコストだけで、どんなに安く見積もっても絶対に
300円前後の費用が発生します目
実際弊社で輸入しているワインがそうですから、間違いありませんかお

さらに輸入元、小売店(場合によっては間に卸業者が入る事も…)の利益が
上乗せされる事を考え合わせますと、500円という小売価格のワインの、
生産者からの蔵出し価格は限りなく0円に近い価格である事が分かりますえっ

また、現地生産者の話では、ワイン用の瓶は安くても1本50円~60円はする
そうですから、恐らくせっかく造ったのだから捨てるのはもったいないという
レベルの中身である可能性が非常に高いと考えられますガーン

あるいは、上記の輸送コストに関し、リーファー(定温)コンテナを使わなければ、
もう少し安くなるかもしれませんが、リーファーを使わずに輸入するなんて今時
ありえないですね叫び
ヨーロッパから輸入するにしろ、ニューワールドの国々から輸入するにしろ、
最低1回は赤道を越えるはずですから、リーファーを使わずに輸入したワイン
品質は推して知るべしですダウン

また、大手スーパーのプライベートブランドのワインは、大型のタンクに入った
状態で日本に輸入され、日本でボトリングされているという事ですから、それなら
500円という価格はありえるかもしれませんワイン

しかし、いずれにせよ500円で販売されているワインの品質がいかほどかは、
想像出来ますよね…ドクロ
これは、弊社ばかりでなく、取引先である某インポーターさんも同じ意見ですグー

当店は、「美味しいワインを美味しいままお届けしたいから。」をモットーに
営業しておりますので、上記のようなワインを取り扱う事は考えておりませんニコニコ
あくまでもスタッフが美味しいと思ったワインだけを、お客様に提供していきたい
と考えておりますクラッカー

では、では…

ブルゴーニュ2007 比較テイスティング

昨日テイスティングしたワインのレポートです音譜

今回は“ヴォーヌ・ロマネ2007(ミシェル・グロ) ”と、
モレ・サン・ドニ2007(デュジャック) ”を比較テイスティングしましたビックリマーク

まずは“ヴォーヌ・ロマネ”から。
色は明るいルビー、ヴィンテージが若い為はじめ香りはやや閉じ気味でしたが、
時間の経過と共に“ヴォーヌ・ロマネ”らしいスミレを思わせる香りが広がりました合格
酸は控えめで、果実味も割とドライな印象。
タンニンも粗い感じは無く、とても澄んだキレイな味わいですグッド!
実は以前に同じミシェル・グロのブルゴーニュ・ルージュ2007をテイスティングしたのですが、
そちらもとてもキレイで上品な味わいでした。

次に“モレ・サン・ドニ”。
“ヴォーヌ・ロマネ”と比べるとやや薄めのルビーで、非常に清澄感のある明るい色合いです。
“ヴォーヌ・ロマネ”ほどの華やかさは無いものの、時間的により早く(5~10分ほど)
香りが開いてきましたラブラブ
こちらは“モレ・サン・ドニ”らしくフランボワーズなどの赤系果実の香りが前面に出ていました。
味わいは、やはり低めの酸とタンニンですっきりとした味わいながら、“ヴォーヌ・ロマネ”より
甘い果実味が感じられ、非常にチャーミングな印象ですニコニコ
以前(1990年代)の造りとは明らかに方向性が違う味わいです。

どちらもそれぞれのテロワールを感じさせてくれる味わいで、さすがそれぞれの村を代表する
造り手のワインだな、と思いました目

今回2007年の村名をテイスティングしたわけですが、2007年のブルゴーニュは巷で噂されている
よりず~っと美味しいです!!
前評判が悪かった為、あまり良いイメージを持たれていないヴィンテージですが、
私的には2004年と同じタイプだと思います。
2004年のブルゴーニュも前評判が低かったのですが、実際リリース直後に飲んだ印象は良かった
ですし、今現在ちょうど飲み頃を迎え始めています。
恐らく2007年も同じように再来年以降に飲み頃を迎えるのではないかな~と感じましたアップ

あと、モレのところで少し触れましたが、ブルゴーニュの生産者は1990年代と比べて明らかに
スタイルを変えてきていると思うのですが、その影響もあると思われますチョキ
弊社と取引のあるブルゴーニュが強いインポーターさんの話では、現地の生産者たちがこんな事を
言っていたそうですひらめき電球
『1990年代迄は、アメリカの消費者に受け入れられる味わいのワインを造らないとドメーヌの経営が
成り立たなかったので、アメリカ人好みのパワフルな味わいのワインを造らざるを得なかった。
しかしながら、近年アメリカ人よりも味覚が繊細な日本やその他の国でワインが売れるようになって
きた為、アメリカで売り上げが落ちても充分カバー出来るようになり、結果本来ブルゴーニュワイン
が持っていた繊細で上品な味わいのワイン造りに回帰している…』

実際2002年や2003年頃に1990年代のデュジャックを飲んだ時のイメージは、もっと濃く、パワフルな
味わいでしたえっ
それと比べると今回テイスティングしたワインは色合いからして全然違います。
個人的には非常にうれしい傾向ですクラッカー

では、では…

フィックス的ヴィンテージ考察③

少し時間が空きましたが、ヴィンテージに関しての続きですひらめき電球

今回は海外でのヴィンテージに対する認識について、書いてみたいと思います。

グレートヴィンテージとは?
当店のオーナーがフランスで生産者やネゴシアンの方から実際に聞いた話によりますと、
さすがにワインの歴史が長い国は違うなと思ってしまいました目

ボルドーの某有名格付けシャトーの醸造担当者は、
『2000年、2005年、2009年の様なグレートヴィンテージの上級グランヴァンは、
保管状態が完璧で綺麗に熟成させた場合、
あなたが20代前半で購入したならば飲み頃に間に合うかもしれないが、
30代、40代で購入した場合は、
あなたの為のワインではなく、あなたの子孫の為のワインです…』
と言われていたそうですグッド!
 
また、別の生産者の方は、
『自分の造るグレートヴィンテージワインは子孫が飲む為のワインで、
自分が飲むグレートヴィンテージは先祖から受け継がれてきたワインです…』
との事耳
 
このような考え方は、何もシャトーの醸造担当者やオーナーだからではなく、
フランスではごく当たり前の認識なのだそうです。
家庭の地下室でオールドヴィンテージワインが眠っているのが珍しくない国は違いますねビックリマーク

オフヴィンテージとは?
『たしかに1980年代以前は明らかなオフヴィンテージもあったが、
栽培技術や醸造技術、さらには天気予報など気候に関する研究が進歩した現在では、
明らかなオフヴィンテージは存在しない…』
あるいは、
グレートヴィンテージより早く飲み頃を迎え、飲み頃が続く期間が短いヴィンテージ…』
という認識が一般的なようです!!

このような感じで認識されており、日本での認識とは若干違いが見受けられます。
実際、例えばブルゴーニュの2004年は、リリース当時あまり良い事をいわれていませんでしたが、
5年ほど経過した今飲むのには最適なヴィンテージだと思いますクラッカー
残念ながら今から探してもあまり手に入りませんが…汗

最後に余談です…
フランスの2009年はがつくグレートヴィンテージと言われておりますが、
(奇跡的にほとんど全ての産地、赤・白・泡の区別なく良いそうです)
弊社の取引先であるフランスのネゴシアンの方によると…
『2009年に美味しいワインが造れない生産者は、ワイン造りを止めた方がよい…』
と現地ではさかんに言われているそうです叫び
リリースされるのが待ち遠しいですね音譜

では、またニコニコ