そんなことしたらお客さん殺到しますよ
こんにちは、小さなお店専門の経営コンサルタントの菅(すが)です。
昨日のことです。
「 ようやくお店の水道が使えるようになりました。 」
「 明日から営業したいと思います。 」
そんなお電話がいわき市で被災されている美容室経営のEさんからありました。
ではいつものように、
その時の様子を会話形式でご紹介しますね。
【Eさん】
「 来週からオープンしようと思っていたんですが、
やっぱり明日から営業再開することにしました。 」
【私】
「 そうなんですね。 」
「 明日から営業したほうがいいと思ったんですか? 」
【Eさん】
「 そうですね。 」
「 どうなるかわかんないけどとりあえずやってみようと。 」
【私】
「 そうですか。 」
【Eさん】
「 いや、もうこうなったらとりあえずやるだけなんで。 」
「 頑張りますよ。 」
「 で、わたしも「被災者支援キャンペーン 」やろうと思うんです。 」
「 いろいろ考えたんですが、
震災後の断水でシャンプーもできずにいた方が結構いるはずなんで、
『 カットしてくれた方にはシャンプー無料 』
これにしようと思うんですね。 」
「 あとは売上の一部を寄付しようかと。 」
【私】
「 そうなんですね。Eさんはそれがいいと思うんですね? 」
「 だったらそれでいいと思いますよ。 」
「 営業再開にあたってなにか気になることってあります? 」
【Eさん】
「 もうあとはやるだけなんで。 」
「 ただ営業再開しても『お客さん来てくれるのかな?』というのは気になりますかね。 」
【私】
「 そうなんですね。 」
「 正直なところそれは私も解りません。 」
「 震災後いろんな方にお電話で状況をお聞きしましたが、はっきり言って『まだら模様』と言う印象です。 」
「 震災前とほとんど変わらないというお店 」
「 震災をきっかけに考えられないほどお客さんが増えたお店 」
「 震災後お客さんはさっぱりなお店 」
「 業種やお店の場所それまでのお客さんとの関係性によって状況はまちまちです。 」
【Eさん】
「 そうなんですね。じゃ、やっぱりやってみるだけですね。 」
【私】
「 そうですね。 」
「 あ、ところで地元のFM局とかに『営業再開します』っていう情報流してもらえないですかね? 」
【Eさん】
「 あ~、多分大丈夫じゃないかな? 」
【私】
「 今はヘアサロンの営業再開はニュースになりますし、チャリティーイベントをするのならなおさら取り上げてもらいやすいはずです。 」
「 ぜひ、アプローチしてみてください。 」
【Eさん】
「 わかりました。やってみます。 」
こんな会話をしたのが昨日の12時47分のこと。
その後数時間たった後、ふと携帯電話を見てみるとEさんから不在着信の履歴がのこってるではないですか。
着信の時間は13時17分。
前回の電話を切ってからたったの20分後にまたお電話をいただいたようです。
「 営業再開に向けてなにかトラブルがあったのか? 」
と気になって大急ぎでEさんに電話をします。
【私】
「 すみませんお電話いただいたのにとれなくて。 」
「 どうかしましたか? 」
「 トラブルでもありました? 」
【Eさん】
「 あ~、いえそうじゃないんですよ。 」
「 さっきの電話のあとにFM局にいってきたんですね。 」
「 そしたら紹介してくれるってことになったんです。 」
「 で、例の『シャンプー無料のキャンペーンを一週間します』ってことでFM局の方に話ししたんですよ。 」
「 そしたらね、
『 そんなことしたらお客さん殺到しますよ! 』
って言われちゃって。 」
「 だからとりあえず、『シャンプー無料』は明日1日だけにしておきました。 」
【私】
「 あ~、そうだったんですね。 」
「 ところで前回の電話のあとすぐFM局に行ったんですか? 」
【Eさん】
「 ええ。なにかいけませんでした? 」
【私】
「 いや、自分でアドバイスしておいてなんですが、
『 行動早すぎ!! 』
って思っちゃったもんですから。(笑) 」
【Eさん】
「 そうです? 」
「 ところで、ほんとうにそんなにお客さん来るんですかねぇ? 」
【私】
「 正直なところそれは私にも解りません。 」
「 ただその可能性は非常に高いと思いますよ。 」
【Eさん】
「 そうなんですね。 」
「 ま、とりあえずやれるだけやってみます! 」
【私】
「 そうなんですね。 」
「 応援してますよ。 」
私は神様ではありません。
ですから、
「 将来こうなる 」
ということは言えません。
自分の知識と経験から可能性が高いことをアドバイスするだけです。
この会話でも出てきていますが、
『 今回のEさんのケースでどんな状況になってどれくらいのお客さんが来てくれるのか? 』
それは、正直なところ解りません。
ただ、
「髪を切りたい」というのは、震災だから無くなる欲求ではありません。
しかし、今のいわき市はほとんどのヘアサロンが営業休止の状態です。
要するにお客さんからすると、
「 今はカットを我慢するか、Eさんのお店に行くか? 」
という状態です。
ですから、『Eさんのお店が営業している』その事実を多くの人に知ってもらえばお客さんが集まる可能性は非常に高いと思っています。
もしうまく行ったらまたご報告しますね。
では、以上
「 『そんなことしたらお客さん殺到しますよ』とFM局の方に言われました 」
というお話でした。
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震災後の資金調達に関する情報
こんにちは、小さなお店専門の経営コンサルタントの菅(すが)です。
先日の「 支払いや資金繰りに不安を感じている経営者さんへ【その2】 」という記事の中で、
お金に関しては今後ライフラインが復旧して復興に向かう段階では、融資を受けやすい状況になるはずです。
事実そのための資金の準備がすでにされています。
※支払いや資金繰りに不安を感じている経営者さんへ【その2】 より
というお話しをしましたが、今朝の日経新聞一面にその記事が出ています。
「 地域金融安定へ公的資金 」
という見出しで掲載されています、日経新聞を入手できる方はご覧ください。
また、同じ記事を日経電子版でも無料会員登録すれば閲覧できるようです。
電子版の記事はこちらです。
まだ今の段階では直接あなたのお店の資金繰りを改善する話しに直結はしませんが、これがスタートになっていろんな動きが出るはずです。
震災後の資金繰りが心配な方はぜひ、今後もこういったニュースはチェックしておくといいですよ。
それでは、以上、
「 震災後の資金調達をサポートする動きが始まってますよ 」
というお話でした。
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「値下げしなきゃいけない」と思っている方へ その2
では、前回の記事「値下げしなきゃいけない」と思っている方へ の続きです。
では、早速お話しの続きをしますね。
【Iさん】
「 でもこの状況になってしまっては競合他社と価格で勝負してでも契約取りに行くのも仕方ないと思うんです。 」
【私】
「 なるほど、そうなんですね。 」
【Iさん】
「 ただ、ウチは今まで『値下げはしない』って方向性でずっとやってきたんですね。 」
「 それをいきなり方向転換することになるので、相手にどう取られるかが心配なんですよ・・・・・。 」
【私】
「 そうなんですね。 」
「 だったら・・・・・、
『 震災での売上減ったでしょ?だからあなたの会社を助けるために値下げします!! 』
って打ち出せばいいんじゃないですか? 」
【Iさん】
「 ・・・・・あ! 」
「 それいいかもしれません!!! 」
「 やってみます! 」
先日投稿した
「 被災者支援キャンペーンに協力したい方へ
」という記事の中に、
『 震災被害=敵 と考えてみてください 』
という話しが書かれていたのを覚えていますか?
要するにその考え方と一緒です。
「 今は絶対に○○しなきゃいけない! 」
そう思うことがあるのなら、言葉は悪いんですが震災をダシにしちゃえばいいんです。
もちろん、ウソはだめですよ。
相手の気持ちなんてどうでもいいのに、
「 あなたに協力したいんです! 」
なんていってもいいことは起こりません。
ウソのにおいがプンプンするのでみんな逃げていきます。
でも、
「 お客さんの力になりたい 」
「 自分のお店を守らなきゃいけない 」
どっちも本当でしょ。
だったら、
「 あなたの力になりたいんです! 」
そう言えばいいんです。
今は緊急事態です。
今一番大事なのは、あなたが、
「 これは大事だ。 」
「 震災があってもこれはしないといけない。 」
そう心から思えることをすることです。
それを実行するのなら他人の言うことなんて聞く必要はありません。
みんな自分の主観で適当なことばっかり言ってますから。
こんなこと私が言うのもなんですが、私の言うことだって聞く必要もありません。
小さなお店の経営者なんだからあれもこれもはできません。
こんな時だからこそ、
あなたが、
「 絶対に必要なことだ! 」
そう思えることを実行してください。
それが結局はあなたのプラスになります。
いま必要なことはそれです。
ここ数日でまた大きく流れが変わるはずです。
流れが変わるときはチャンスでもありますよ。
あなたの幸運を祈っています!
あ、最後に蛇足ですが、
ちょっと書いておきます。
ここ数日いろんな方と話しをして感じたのですが、
「 どうしてもこの状況を利用して商売するのは気が引ける。 」
「 震災の影響でお客さんが全く来ないんです。 」
そんなかたも多いようです。
もしあなたもそう考えるのなら、
「 先用後利 」
という考え方で行動するのもいいかもしれません。
ものすごく簡単に説明すると、
「 先に使ってもらってお金は後で回収 」
そんな考え方です。
今回紹介したIさんの事例もそんな考え方ですね。
今の状況なら通常よりも成功しやすい考え方ですが、
なんにしても一番大事なのは、
あなた自信が、
「 絶対に必要なことだ! 」
そう思えることを全力でやる。
これです。
腹くくってアクションを起こすと意外といいことが起こるもんです。
案外世の中捨てたもんじゃないです。
それでは、また。
今日も読んでくれてありがとう。
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