【効率】 

機械によってなされた仕事の量と、消費された力との比率。

転じて、一般的に、使った労力と、得られた結果との割合。


子育てに効率を求めてもうまくいかない。だって、人だから。教育学と経済学は違います。

 

そのときに成果が出なくても、10年後に成果が出るかもしれない。

人生に無駄なことなど何一つない。成功も失敗も、同じくらいに学べることがある。
 

一方で、仕事のようなもの。

 

たとえば、単語の覚え方。テキストを用いた学習の仕方。テストで点数を取る方法。

こういったことに「効率」を求めることは否定しません。



ただし、成功ばかりを求めると成長は鈍化してしまう。このことには注意が必要です。

 

ここが人を育てる教育の難しくも興味深いところでしょう。

 

 

たとえば、よくある

 

「数学や理科を切って、3教科に絞って勉強すれば、その3教科に掛けられる勉強時間が増えるので効率が上がる(大学受験の成功の可能性が上がる)」という一見、合理的に見えるこの理論。

 

浪人生はさておき、現役生に限って言えば、この理論で早々に絞っていった教え子に、第一志望の合格者は(おそらく)ゼロ。早慶どころかMARCHすら危うい。

 

「切るという考えが、残した科目の成長を鈍化させる」とか、「数学や理科をやることによって育った力が残した科目の成長を促進する」とか、その理由について、いろいろと言われています。


実際のところはわかりません。でもこれ、感覚としては腑に落ちます。

 

人というものは、それまでの人生の中で得た様々な知識や経験が相互に関連し合い、有機的な繋がりを持つことで存在しているものです。


ゆえに、成功しそうなことを選んで、そこに向かって一直線の近道を進むだけでは、できることの幅は広がっていかないでしょう。

 

やっぱり、人は合理的にはできていないということなのでしょうね。

 

 

 


 

どれだけ心を込めてアドバイスをしても、どうにもこうにも伝わらない。


まあ、仕方がない。現実に起こっていないのだから。今は来るべき時のために種を蒔くのみ。


月日が経って、現実に起こり始めた。


でも、なかなか伝わらない。いや、伝わってはきてそうだけれど、行動までは変わらないというところか。


もう少し自分ごとになれるまでは待つのみ。ここで感情的になっては台無し。水と肥料は適切か、調節しながら待つ。


そして、現実になってしまう。遠くなる理想像に、本人が焦り始める。やっと自分ごととして捉えられるようになってきた。


ここが劇的に成長させられる、千載一遇の大チャンス。


スポーツと同じ。勝つか負けるかわからない瀬戸際に立ったときにこそ身につけられる何かがある。


ここでどう動くか。指導者の腕の見せ所。何を言うかではなく、誰が、そしていつ言うか。これはAIではできない。


AIには、知を教えることはできても、人を育てることはできません。


もう10年以上になりますが、ウィルの小学生には、「育伸社」の学力テスト(学力診断型Aタイプ)を3ヶ月ごとに受験させています。


難易度のイメージとしては、8割あれば中学校の定期テストでクラスのトップレベル、6割くらいが普通、4割だと危険領域。そして3割未満となると、算数ならばもはや普通の四則計算すらままならない、国語ならまともに文章が読めないレベルです。


いや、「でした」でしょうか。



以前にも書きましたが、ウィルの小学生4年生には今自分の子が通塾しています。


元々の入塾させた理由は、勉強じゃありませんでした。


共働き夫婦の私たちにとっては、月1万円でいつでも子どもを預かって、宿題まで見てくれるウィルは、託児所的に使える便利な場所だったからです。


勉強については、「まさか小学生程度で困ることはないだろう」と夫婦それぞれの体験から信じきっていましたし、


実際に学校のテストではほぼ100点、学校の面談でも、先生からは「勉強面についてまったく問題ありませんよ」と言われていましたので、微塵も気にかけていませんでした。


それが、実際にウィルに入れて、この育伸社の学力テストを受けさせたら、まさかの30点未満。慌てました。だってそんな生徒、これまでほとんどいなかったんですから。


そこから夫婦ともに認識を改めて早8ヶ月、まあまあそれなりにはなってきました。早く気づけて良かったと心から思っています。


さて、そんな矢先のつい先日のこと。


体験授業に、ある小学生が来てくれました。


私くらいのキャリアになると、1回か2回教えれば、その子がこのまま行けばどれくらいの学力になりそうか、ほぼ確実に当てることができます。一目見て、これは伸びる!とワクワクするような生徒でした。


※もちろん「このまま行けばであって、その成長曲線の角度を変えてあげることが教育であることは言うまでもありません。


その後、その生徒はウィルに入塾することを選んでくれましたので、ではまず現時点の学力を診断してみようと、くだんの育伸社の学力テストをやってもらったんです。


「育伸社の学力テストくらい、あの子なら8割くらい取れちゃうんじゃない?さて、どのくらい取れるだろう?」


楽しみ過ぎて、採点結果をすぐに見に行ったらまさかの20点台。まともに計算すらできていませんでした。


こんなことなかったですよ、数年前までは。


あんなに楽しそうに勉強して、疑問を持って学べて、質問ができる子が、こんなになるはずがないんです。


後で聞けば、その子の親は県内の最高峰の高校のご出身だそうで、おそらく小学生時代に勉強に困ったことなどなかったことでしょう。


きっと、私たち夫婦のように、この結果に驚かれたのではないでしょうか。


今、少なくとも所沢市の小学校においては、学校の指導レベルに疑問を持たざるをえません。あまりにもこのようなケースが増え過ぎです。


何が原因かはわかりません。でも、何かが明らかにおかしい。


小学生のお子さんをお持ちの皆さま。


ウィルじゃなくてもちろん構いません。どこだっていいですから、一度どこかの塾に入れてみてください。


中学受験塾だと、レベルが必要以上に高過ぎですから、そうではない基礎レベルから教えてもらえるところがいいです。


入塾時の費用は諸経費など少し高くなりますので、それを避けるためなら無料の体験授業だけでもいいです。


模試のような学力を測るテストをやっていないところはないでしょうから、そこで一度でいいです、学力を測るための何かしらのテストを受けさせてもらうことを強くオススメします。


それで問題なければ、すぐに塾を辞めたらいいんです。


まずは知ること。そこからどうすればいいか、ゆっくり考えればいいのではないでしょうか。



追記

うちの子がそれなりになってきた要因ですが、ウィルに入れたからかどうかはわかりません。おそらく要因は複数あります。


① 親が育伸社の学力テストの問題を見た上で、この結果は酷過ぎると危機感を持ったこと。具体的に学習に関する本やドリルを買い与えた。


② 明らかに様子の変わった親を見て、本人も危機感を持ったこと。具体的に自分から勉強するようになった。


③ ウィルに入れたことで、勉強に対する姿勢が変わったこと。


④ 小学校4年生から変わった先生の技量が高いこと。これまで「勉強面についてまったく問題ありません」と言われてきた担任と違い、授業で何ができていなかったのかを逐一連絡くれる先生です。面談に伺ったときにも、一人一人をしっかり見てくれていることがわかりました。そのおかげか、うちの子の通知表が急に悪くなりました(笑)。


うちの子がそれなりになってきている理由を思いつくままに挙げてみましたが、きっと①が一番大きいような気がします。