行きたい学校が志望校じゃないからね。


行くためならなんでもするという学校を志望校というんですよ。


例えば、行きたい大学なら、みんな東大とか早稲田とか、慶應とかって言うでしょ。


「じゃあそこに行くために、これをこうやっていつまでにやってね。やってくれたら必ず合格させるから。」


って、言われたことを、


「だって…」とか「でも…」とか言って、なんだかんだ理由をつけてやってこないということは、それ、そのなんだかんだの方が志望順位が高いってことでしょう。


そのなんだかんだをやめてまでは行きたくはないってことじゃない?


やりたいことを減らすくらいならいらないや。

やりたくないことをやらなきゃならないんだったらいらないよ。


ってことじゃない?


10000円の特上寿司、食べたいよね。お年玉とかあれば食べられるのに、でも食べない。それって、食べられるけれど、10000円を出してまでは食べたくないってことでしょう。


それって、特上寿司を食べたい気持ちよりは、10000円の方が大切ってことだよね。


志望校って、持てるお金をほとんど使ってでも食べたいものってことだから。100円で10000円の特上を食べることじゃない。それなら誰だって食べたいわ(笑)。


キミの食べたいもの、すべてを優先してでも取りたいものはどこですか?


そこがすべてを優先してでも取りたい志望校だと言うなら、全力で応援する。


若者が見せてくれる頑張る姿ほど尊いものはないもの。それを見せてくれるなら、身を削ってでも叶えてあげたい。


もう一回言うよ。


「志望する高校」の志望ってのは、芸能人やアイドルと道端で出会えて一目惚れされて付き合えたらいいな、とか、宝クジで一億円当たらないかなとか、イケメンの大富豪に見初められてセレブ生活できないかなとか、そういうのじゃないからね。





いろいろな経験を積んできた人ほど、努力の価値、努力の強さ、努力の凄さを知ってます。才能なんて、たとえばルックスみたいなもの。羨ましいけど、尊敬はしないよね。



前振りなしで、まずは、24期生の10月北辰テストの結果から。 

 

国語 ss 59.7

数学 ss 58.5

英語 ss 59.8 

3科 ss 60.3

5科 ss 59.8

 

また、分布はこうです。

 

県内上位3%より上、川越・浦和レベルにいることを表すss70以上は2名(2名)。 

県内上位7%より上、所沢北レベルにいることをを表すss65~69は4名(4名)。 

県内上位16%より上、所沢レベルにいることを表すss60~64は12名(10名)。 

県内上位30%より上、所沢西レベルにいることを表すss55~59は9名(9名)。 

そして残念ながら県内上位30%、ss55に達することができなかった生徒は4名(6名)。

※ ( )内は5科の数値

 

 

さて、なぜ教室ごとに詳細なデータを開示しているのか。

 

たまに聞かれますのでお答えします。

 

確かに、塾業界においては、教室ごとではなく、全教室全体で実績を掲げるのが普通です。

それも合格校を掲げる。卒業生1人あたり1校となる進学校ではなく、1人で何校でも増やせる合格校を掲げる。これは高校も同じです。

 

でもこれって、大きく見せたいのと、ぼやかしたいという塾や学校側の考えですよね。

 

自分が選ぶ側だとしたら、知りたいのは①どのくらいの学力の生徒が入ってきていて、②どういう教育をしていて、③その結果、どういう成長を遂げたのか。④しかも、数人とかではなくて大半がどうなっているのか。という4つだろうと。

 

ある私立高校の校長先生も同じようにおっしゃっていたのですが、「選ぶ側からすれば知りたいのはこの4つで、たとえば、オール5で偏差値70の生徒を400人集めて、結果早慶に100人合格しましたと言われても、そんなのむしろ変なことしなければ普通にそうなるでしょう。うちは偏差値50に満たない、オール3くらいの生徒が集まります。でもそういった子たちを大切に育てて、毎年半分以上日東駒専に、10人には満たないですけどMARCH以上に進学している。指導力じゃ負けてない。」

 

確かに、1学年400人の高校から東大に1人合格者が出たからといって、その生徒が特別だったのかもしれないし、1学年400人の高校からMARCHに合格者100人と言っても、実際は10人がそれぞれ10校ずつ合格しただけ、進学者は10人かもしれない。

 

また、数と率はそれぞれ計るものが違う物差しで、何を知りたいかによって使い分ける必要があるものです。

 

たとえばよく比較される2校、開成と筑駒。東大合格者数は開成148人で、数で言えば42年連続で他を寄せ付けない圧倒的な1位だ。でも一方で、1学年の定員数は開成400人であるのに対して、筑駒160人。にもかかわらず筑駒の東大合格者数は87人だから、割合で言ったら筑駒の方が何十年も連続して開成を圧倒している。

 

①どのくらいの学力の生徒が入ってきていて、③どういう成長を遂げたのか。つまり、入った時と、出た時の差がどうなのかを知りたい。

さらに言えば、④数人とかではなくて大半がそうなったのかどうか。つまり自分の子もそうなるのかを知りたい。

 

というような考えから、しっかりと調べて選びたいという人に、選んでもらえるよう開示することにしています。

 

 

追記 偏差値を掲げる理由は、受験校を操作してしまう可能性を微塵も残したくないということがあります。以下、ウィルの創設時からの基本方針。HPより抜粋。

 

ウィルでは生徒を導く上で「進学先」よりも「偏差値」を重視しています。

 
 
 

先日、決算のために顧問税理士の方と話し合いの場がありました。

 

そこで、コロナからオンラインが一気に進んで、スマイルゼミとかスタディサプリとか、そういったオンライン塾が台頭してきてる件についても話の中に出たのですが、

 

税理士先生曰く、

 

三人の子育てを終えた身からすれば、どんな素晴らしい教材であっても、やらない子、できない子には効果ないですよ。

 

だって自分でやらないんですから。やらなければ何を与えたって効果なんて出るはずない。

 

うちの子たちも、「自分でやれる」子の方はやるからね。結局、何をやらしたって効果はあって、じゃあ何が最も効果があるんだろう?って話になるんですけど、「自分でやらない」子の方は何をやらせたって、やらないんですから。やるものが何か、じゃないんですよ。塾とか家庭教師とか、やる気にさせてくれる人、やるように仕向けてくれる人が側にいないとダメなんですよ。

 

 

僕もそう思います。というのも、自分もそうでしたので。

 

小学生の頃、赤ペン先生をやってた時期がありましたけど、ほとんどやらずに積み上がっていくだけでした。

マンガとか面白そうな企画だけやっていたので、半年も経たずに、ただ怒られるだけの代物なってましたね笑い泣き

 

でも、それでも親になって考えたら、塾とか行かす前に一回試しちゃうかな。

 

だって、もしかしたら、「自分でやる」かもしれないし。

 

オンラインとか教材とか、塾と比べたらまず値段が段違いに安い。加えて、塾みたいに生活リズムを合わせる必要もない。

 

となれば、まずは一回、半年くらいやらせてみて、ダメそうなら塾って、考えちゃうかな。


超高学歴の税理士先生のお子さんですらそうなのだもの、その半年間のお金、きっと無駄金になるんでしょう。そのお金、ドブに捨てることになるんでしょう。


ちゃんとその覚悟をした上で、それでも一縷の望み、わずかな可能性に掛けてみたい、と思う。

 

そう考えると、AIとかも大半の人にはきっとあんまり意味ないんでしょうね。

 

新型コロナウイルス初年度、すべての学校がオンラインに移行した結果、学力上位層は伸び、中位層は概ね下がり、下位層は目も当てられないほどの状況になったことを考えると、一部の層以外は結局のところ、人の力が必要だということなんだと思う。

 

じゃなかったら、東進ハイスクール(言わずと知れた、林修先生などの日本最高峰の講師陣の動画を見られる予備校)以外の塾や予備校はとっくに日本から無くなっているはずだもの。