上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -29ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

ビジネスの価値観に絶対の正解というものはない。


自分が正しいと信じていた手法やルールが、

一歩外の世界に出ると、まったく通用しないケースもある。


昨今のグローバル時代にあって

大切なのは、視野を広げ、多様な価値観を知ること。


そして、多様な価値観に対応できる柔軟な思考を養っておくこと。


日本では、日本人の常識や慣習に従って仕事を進めるが、

外国人はまったく別の価値観のもとに仕事を遂行している。


例えば、日本企業で働いていれば、残業をしてでも

納期に間に合わせるというのはまだまだ一般的な考え方だが、

他国では「残業をする」という発想すらないこともある。


どの国がよいか悪いかということではなく、

日本のやり方が通用しないことがあり、

今や世界を相手にしながら仕事をしないと、先の経営は難しい。


こうした多様な価値観を知るためには、

積極的に外の世界の見聞を深めることが重要である。



今年も1年お世話になりました。よい年をお迎えください。

夜遅くまで残業し、

体を酷使する時もあるかもしれない。


コンディションづくりのポイント、

例えば、十分な睡眠、

バランスのよい食事、適度な運動が挙げられる。


人によって適正な睡眠時間は異なるが、

その時間はしっかり確保するのが基本。


仮に就業時間中に眠気をもよおすのは、

明らかに仕事のパフォーマンスを落としてしまう

行為なので、すぐに改善策を講じるべき。


深夜の飲酒をやめる、

寝る前にダラダラと携帯端末を見ることはやめる、

など少しの決まり事をつくるだけで、

睡眠時間は確保できるはず。


ちなみに、二日酔いに寛容なのは、

世界を見渡しても日本くらいのもの。


二日酔い=自己管理ができない=仕事もできない、

世界基準ではらく印を押されてしまう。


節度が守れない人に、重要な仕事を任せたいとは思えない。


要するに、大切なのはオンとオフのメリハリである。


働く時は徹底的に働く、そして休む時には徹底して休む、

その切り替えを大事にしたい。

神は細部に宿る、という。


些細な点に気がつき、努力ができる人は、

大きな計画を行う時にも必ず役立つ。


どんな大きな仕事も、突き詰めれば

細かい仕事の集合体だからである。


職場には、目の前に創意工夫のチャンスがたくさんある。


ちょっとしたポイントに気づき、

手を動かせるようになっておくことで、

部下は大きな仕事をこなす地力を身につけることができる。


成長している企業の職場では、

1人ひとりが小さな努力をごく自然に行っているもの。


例えば、特に当番を決めていないが、

いつの間にか誰かが部屋の整理・整頓をし、

観葉植物に水を与え、

なくなったトイレットペーパーを替えている。


それにより、職場の士気が

知らず知らずのうちに上がっていき、

困難な問題にも協力して取り組む意識も浸透していく。


「総務部・庶務部の人が担当している仕事」

「業者の人がやるべき作業」と考えるのは簡単だが、

小さな努力や工夫なくしてよい効果は期待できない。

大きなことを最初から目指すのではなく、

小さなことを積み重ねていく。


それによって大きな目標が達成できる。


これをよく「小事が大事を生む」という言葉で表す。


かつて野球選手のイチローは、

262本という米メジャーリーグの

年間最多安打記録をつくった時のインタビューで、

「頂点に立つということは、小さなことの積み重ねだ」と言った。


また「Think Small!」という表現。

膨大な売上額を誇る世界最大のスーパーマーケット

チェーン「ウォルマート」の創業者の言葉である。


「企業が大きくなればなるほど、偉大なことを

成し遂げようとすればするほど、小さな単位で

考えて判断し、即座に改善行動を取ることがカギ」と、

彼はこの一言をウォルマートの仕事の原則にした。


目の前の小さな事実とちゃんと向き合い、

手を抜かずに1つひとつを改善していくことは、

どの仕事のどの業種にも当てはまる原理原則であり、

仕事で成功するための秘訣でもある。


小さなことこそ大事にしないといけない。

人生は「決断」の連続、とよく言う。


決断は立場が上になればなるほど、

自分の責任として背負い込むことになる。


だから当然、最終的な決断は常に自分ですべきである。


しかし、そうはいっても、

「自分の考えは偏っているのではないか」と

不安になることはあるだろう。


そんな時は、普段よりもさらにじっくりと時間をかけ、

さまざまな観点から問題を根本的に

分析した上で結論を出すこと、を勧めている。


人によっては尊敬できる助言者を持つのもよい。


相談しているうちに自分の考えが整理され、

進むべき道が見えてくることもあるはず。


もちろん、人に相談した場合でも、

最後は自分で決断し、やり遂げ、

その結果に関しては自分で責任を負わなくてはいけない。


今、リーダーや上司に強く求められているのは、

「現実から逃げない」ことである。


結果として「頼もしい人だ」

「安心してついていける」と、部下から確実に信頼される。


部下を持つ上で、現代に一番必要な条件だと思う。