上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -28ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

欧州危機や日本経済の停滞などを受け、

時代の変化はますます加速している。


業界業種にもよるが、

国内だけでの勝負では限界が見えている。


世界の中の日本、現代社会や先の動向を

冷静に分析しながら、次の手に出る行動力が求められる。


ビジネスの価値観に唯一絶対の正解というものはない。


そして今まで正しいと信じていた手法やルールが、

一歩外の世界に出ると、まったく通用しないケースもある。


「井の中の蛙」という言葉があるように、

狭い世界に閉じこもっていると、

自分の価値観がすべてだと考えてしまいがち。


数年前、社員旅行で上海へ行く機会があり、

街に出て歩いていると、ほぼ誰も

交通信号を守っていないことに気付いた。


歩行者は信号を見て道路を横断することなく、

車の流れを見ながらタイミングを見計らっていた。


グローバル時代にあって大切なのは、

視野を広げ、多様な価値観を知ること。


そして、多様な価値観に

対応できる柔軟な思考を養っておくことである。

研修やコンサルティングで会社に足を運ぶと、

若手社員を中心に「やる気が感じられない」

「ハングリーさがない」という声をよく聞く。


少し厳しく指導したら「人格否定だ」「パワハラだ」

言われてしまう場合もあり、接し方が難しいと嘆く。


残念ながら、いつの時代にもやる気に欠ける人は

存在し、特に若いうちは仕事に身が入らないこともある。


とはいえ「ゆとり世代」「草食系」だから仕方ない、

と安易に決めつけるのも好ましくない。


反対に、時に厳しく叱責もしないといけないが

「パワハラだ」と言われては困るから、と及び腰に

なっている経営者やリーダーがいるのは間違いない。


なかには「部下に嫌われたくない」という自己保身から、

“パワハラ”などを言い訳にしている場合もあると聞く。


そんな時代だ、と嘆いたところで何も解決しない。


ではどうするか。


行動科学マネジメントを活用して、

仕事上で日常の行動を分析・細分化する、

まずは「見える化」して問題点を探り、改善を図ること。

今回はひとつ、最近心に残った人生訓を紹介したい。


「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。

急ぐべからず。 不自由を常と思えば不足なし。

心に望みおこらば困窮し足る時を思い出すべし」


という徳川家康が残したとされる「東照宮遺訓」の一節。


耐えに耐えて天下を統一した家康の人生哲学が表れているが、

ここで言われる「重荷」の意味を考えてみると、突き詰めれば

「物事が自分の望みどおりにならないこと」ではないかと思う。


ビジネスパーソンは誰でも、

「仕事で成功したい」「いい営業成績を残したい」

などと考えるが、うまく望みどおりにはならない。


そこに理想と現実のギャップが生じる。


だからこそ、どうすれば自分の望みどおりになるかを真剣に考え、

そのための努力や行動を積み上げていくことに価値が生まれる。


つまり、「重荷」が自己の成長や向上の原動力となる。


「重荷」があるからこそ、仕事の目標や個人の夢・理想に

向かって、しっかりと地に足をつけて歩いて行けるのである。

伸びる企業やできる社員に共通するのは、

ずばり「整理・整頓・清掃」が徹底されていること。


わかりやすく言えば、職場の机まわりの清潔度と、

仕事の実力は確実に正比例する。


机の整理は、頭の中の整理を意味し、

頭の中を常に整理している人は、

「今やるべき」仕事もスムーズに着手し、

生産性の高い仕事を行っている。


大切なのは、仕事に集中できる環境づくり。


例えば、年に2~3回は不要な書類を

一斉にシュレッダーにかける機会を設ける。


また、仕事を終えて退社する際には、

机の上に物を置いて帰らない、など。


職場内には、高く積み上げられた書類の中、

窮屈そうに仕事をしている人がいるかもしれない。


たくさんの仕事を抱え、バリバリ働いているようにも

見えるが、実はこうした働き方にはデメリットが多い。


整理・整頓・清掃をすると、

頭が整理され気持ちにも余裕が出てきて、

仕事に追われることもなくなる。


また目の前の仕事に集中できるため、

「今日も1日の仕事を確実に終えた」

という達成感にもつながるから、実践してほしい。

明けましておめでとうございます。

昨年中は何かとお心遣い頂きありがとうございます。

本年もよろしくお願いします。



さて、年始に1つエピソードを紹介したい。


聞いたことのある話かもしれない。


かつて商社の2人の営業マンが、

中東のある砂漠の国へ「靴」を売りに行く話である。


1人は営業したところ

「駄目だ。靴は売れないよ、この国では。

なぜなら、みんな裸足で歩いているんだもの」

と思ってあきらめた。


もう1人の商社マンは

「しめた、これはチャンスだ。この人たちに

靴を履いてもらえば、すごいマーケットが生まれるぞ」

と考えた、という商社マンの行動の対比。


普段の仕事において、

特出したオリジナリティではなくても、

常に物事に対してアンテナを貼り、

周りの意見や思い込みにとらわれないことが大切である。


これは焦っても仕方がない。


今年の抱負や目標設定、年間の計画とともに、

今までの考え方にとらわれない発想力も、

1年の始めの節目の機会にぜひ意識したい。