上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -26ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

今回は部下の人たちに向けて。

若いうちは特に、尊敬する先輩や
仕事のできる上司の行動を真似することが大事。

よいものの真似は上達の近道である。

「学ぶ」という言葉の語源は「まねぶ」と古来に来たもの。

「まねぶ」とは、その響きの通り「まねる」の意味。

つまり、本来「学ぶ」というのは「まねる」ことを指す。

職場で対象となる人を探すのもよいが、
ここでおすすめしたいのは「見本の範囲」をもっと広げていくこと。

会社を離れたところで「よい結果を出している人」を探すのもよし、
「卓越した結果を出している人の本を読み、
そのノウハウを実践してみる」のも、1つの方法。

また、もっと身近なところにも学べる見本はたくさんある。

例えば、営業の仕事をやっている人が、
たまたま喫茶店で店員のサービスに感動したら、
「自分もお客さんにこの手法を使えないか」と考える。

真似できることはないか、アンテナを張り巡らせておくと、
日常に埋もれている「これは使える!」が見つかる。

人は時に、追いつめられる。


よくあるのは自分で問題を複雑にしてしまい、

堂々巡りになって、脱出不能になるケース。


よって、いつも冷静に問題に対処することが大事で、

そのためには問題を箇条書きにして整理するとよい。


1つに思える大きな問題を、

箇条書きにして1つひとつの単純な問題に分解できれば、

必ず解決する方法や行動は見つかる。


例えば、スキューバダイビングの初心者が、

海底で思いがけない出来事に出合うと、

パニックで呼吸することを忘れ、酸素ボンベの空気の吸い口を

口に加えているにも関わらず、呼吸困難になることがある。


また、浅瀬の腰くらいの水深の場所で、

人がおぼれてしまうこともよく起こる。


つまりパニックになって、冷静な判断を失ってしまえば、

たとえどんなに簡単な問題だとしても解決できない。


これは仕事に限らず、どの状況下でも当てはまる。


すべての物事は具体的に考えること。


1度に2つのことはできなくても、

1つずつ取り組めば必ず解決の方向へ向かっていく。

消極的な気持ちになった時、

プラスの前向きな言葉をあえて口に出すことを勧めたい。


やる気をそぐようなマイナス言葉は、

使わないにこしたことはない。


しかし、気持ちが消極的になっていると、

「こんな仕事、私には無理だ」

「だるいな、会社に行きたくないな」

「今日は何もしたくない」などと、

つい口から出てしまうことがある。


多くの場合、マイナスに思い始めると、

それが自分のなかで絶対的な事実のようになり、

本当に疲れて嫌になってしまう。


また、吐き出した消極的な気分が周囲の人に

伝染すると、負の要素が自分に返ってきて

悪循環に陥ってしまうことも、結構多いのではないか。


効果的な方法は、マイナス言葉を封じ込めるために、

「大丈夫!」「よし!」と、とにかく思っているのと

反対の前向きな言葉を、心の中で大げさに言ってみる。


それでも難しい時は、

「できない。だけど挑戦してみようかな」

「疲れた。でも、もうひとふんばりだ」と、

プラス言葉を1つ付け足してみる。


ぜひ試してみてほしい。

研修で全国を回り、街の食文化や情報など、

多くの人と話す中で「わかっているつもりでも、

知らないことって多いものだ」と痛感する。


ふと、人間も同じではないかと思った。


自分自身や仕事のことを

わかっているつもりでも、知らないことが多い。


例えば「人と接するのが得意」

「デスクワークは好きだけど、営業には向いていない」など、

性格や仕事の向き不向きを自分で決めつけている、

人から言われてそう思い込んでいることが少なくない。


でも、果たして本当なのか。


確認するために、書き出すことがおすすめ。


白い紙に、自分の性格のよい・悪い面、

得意・不得意なこと、できる・できないこと、

会社での役割などを、すべて書き出してみる。


人に見せるわけではないから、素直に書くこと。


「思っていたよりも、こんなことができるんだ」

という新しい発見があるはず。


自分の個性を再認識し、それを十分に活かしきるために。


いま一度、現状の仕事や内面など

振り返る時間を持つことも大切だと思う。

よく言われることだが、社内でも家庭内でも、

ネガティブな言葉は自分や周囲のやる気をなくさせる。


無意識に使いがちなので、注意したい。


なかでも近年は、社会全体が「微妙」に代表されるような
グレーゾーンの表現を好んで使うようになっている。


たしか5年ほど前に流行った言葉「KY」、

空気が読めないことを記号化したのも、同様のケースといえる。


「微妙、どっちでもいい」は、

自分の頭で考えることから逃げている、あいまいな言葉。


本来の言葉のニュアンスとは異なり、

新しい若者言葉として使われることが多くなってしまった。


その時の気分から遠ざかり、自分で何かを

判断するのを回避すれば、傷つくこともなく生きやすい、

という感覚が強くなっているのではないか。


しかし、それは決して望ましい状況ではないはず。


もし社内で「微妙」のような言葉が口ぐせになると、

自分の考えや創意工夫と

いうものがすべてなくなってしまうようで、怖さを感じる。


口ぐせになる前に、意識して改善させたい。