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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

最近、少し相談を受けた。


「書類がなかなか捨てられないんです」


1つ解決法を紹介したい。


書類は1週間、1カ月、3カ月単位など

期限を決めて、箱に入れる。


例えば、その1週間に入れた書類に何事もなかった場合、

次の1カ月の箱へためらわず移動させる。


さらに、今度は3カ月の箱へ。


その後は確認、上司からの明確な指示が記載されているか、

後々に自分の資料として使えそうか、

同じ書類を保管している人が他にいるか、

など見極めた上で、捨てるべきか保存すべきか判断したい。


発信元に頼めば簡単に手に入る書類は、すぐ捨てること。


ただし、「捨てるか」「使うか」という二者択一では、

どうしても決めかねるものもある。


仕事で初めて契約を取った時のアポイントシートや、

自分が手掛けた商品を取り上げた新聞や雑誌の記事、

お世話になった方々からの手紙など、

使わないけど捨てられないものはあるのではないか。


記念になるものは“記念だから保管する”と決め、

これを機に飾るなど、はっきり区別することが大事。

全国をまわり、セミナーや研修を行っていると、

あらためて考えさせられることがいくつかある。


最近の1つを紹介したい。


自社のチーム改善や、自分のさらなる成長などを考え、

熱心に聞き、理論を学ぶことはとても大事だが、

重要なのは後日、実践して会社の売上や人材育成に直接活かすこと。


昔から日本の古武道で

“守破離(しゅはり)”という有名な言葉がある。


最初は守り、次は破り、最後に離れて自己流を確立するという意味。


まずは、学んだとおりに方法を実行する。


一定の期間を経たら破る、その現場で役に立たない

と思うステップを取り除いたり、変更したりすること。


さらに、変更後も同じ結果が得られるかどうかを確かめてみる。


そして、最後は離れる。

教えたことを超過して、その土台の上に改善を施すこと。


つまり自分に合ったスタイル、今までの経験を

加味した独自のやり方を発見してもらえばいい。


行動科学マネジメントに出会い、

学んだからには、自分のものにしてほしいと切に願う。

部下にアドバイスしたい。


口に出したばかりのことを、

コロコロ変える上司やリーダーはいないか。


始末におえないのは、言った本人に自覚がない場合。


その時は、打ち合わせや会議の後に、

「ちょっとまとめておきました」とさりげなく、

「決めたこと・懸案事項・互いにやっておくこと」など

箇条書きにして、上司にメールする。


その際に大事なのは、

「いつも記録をとる、できる部下」というイメージ。


実際のビジネスシーンで、「言った、言わない」の

水かけ議論ほど無駄なものはない。


上司もうかつに「前言撤回!」と言えなくなる。


また、指令など降りてくる前に、

日々の自分の仕事を把握していることも大事。


おすすめは、やるべきことをその日ごと、

時系列に書き出しておくと効果的である。


例えば「企画書の作成」「取引先担当者と打ち合わせ」


「資料の整理」など、書き出しておけば、


打ち合わせ等で急な案件がふってきても、どうすべきか早く

優先順位を考えながら実行、時に上と相談・対応できる。

上司やリーダーは口ぐせのように

「失敗を怖れるな!」と言うかもしれない。


研修でも、講師が安易に使う場合もある。


その時はわかった気になるが、

現場に戻ると、なかなか勝負できない。


大半はやっぱり上司の目を気にし、無難に処理しよう、となる。


日本中の組織で、この現象が日常的に起きている。


ここで一度、半生を振り返ってほしい。


たとえば3歳や5歳の頃は、

人生の99%がやったことのない挑戦だったはず。


小学校の時でも9割は、中高生の時代でも7割くらいは

「よくわからなかったけど、やってみて」学んだはず。


人は失敗して学習するもの、やらないと先に進歩はない。


とはいえ、人間の行動は

不安感や恐怖感に邪魔されやすい面も持っている。


そんな背中を押すためにも、

おすすめしたいのは徐々に慣らしていく方法。


心理学の分野で確立されている治療法でもある。


その部下の能力や適性に合わせ、段階を踏ませ、

少しずつ刺激に慣れさせることで、

失敗を伴うかもしれない行動が平気になっていく。

最近、出会う多くの若者に感じること。


仕事でもプライベートでも、

よい条件が自分の望むよい環境とは限らない。


今は学生の受験シーズンだが、

一般的には、受験でも就職・転職でも、

よい条件の学校や会社を選ぶにこしたことはないはず。


しかし、「自分は本当に何がしたいのか。

そのために必要な環境は何か」を考えず、

有名校だから」「大企業だから」と、

聞こえのいい条件だけで選んでしまうと、

「ここでは自分の力を伸ばしていくのは難しい」

と後悔してしまうこともあり、もったいない。


ここで大切なのは、「本当にやりたいことはこれ!」

という心の声に耳を傾けること。


なんとなく日常を過ごしていては、

いつまでたっても聞こえてこない。


それで自分が何をしたいのかわからなくなり、

「自分探し」の迷路に入ってしまう人もいる。


実際に取り組むとなると意外と難しいものだが、

日記を書くなど、自分と向き合う時間を持つようにすると、

しだいに心の声を聞く耳は養われていく。