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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

セミナー等で企業に伺い、

話を聞いてみると、上司と部下の間で

「私はそんなつもりで言ったんじゃない」

「いや、そう言ったじゃないか」

「言った」「言わない」というやり取りが意外に多い。


部下1人ひとりに、正しい思いや考え方、

情報が伝わっていない限り、仕事はうまく進まない。


思いというのはなかなか伝わらないもの。


「私は1回言ったから、相手はわかってくれているはず」

というのは、完全に思い込み。


人はもともと、1回言われたくらいではそう理解できない。


では、どうすれば自分の思いを正確に伝えられるか。


1つのポイントは確認すること。


もっと大切なのは、相手の立場で物事を見ながら考えること。


つまり「自分が何を言ったか」よりも、

「相手に何が伝わったか」がはるかに大事。


さらに、「伝える」というのは手段、

伝えたことを実行してもらわないと部下も仕事にならない。


思いが行動になって、はじめて成果を生み出すことができる。


「なぜわからないのか」と責めるのではなく、

「どうすれば理解してもらえるのか」と
自分に焦点を当てた行動をすることが大切である。

できる人、仕事が早い人の

特徴の1つは、段取りがうまいこと。


つまり、仕事の順番や物事の進め方を決めるのが上手。


一方、仕事の遅い人は

たいてい、段取りが下手だという特徴がある。


段取りをうまく行う方法、大切なことは2つ。


1つは、常に予定表などを確認しながら仕事を進めること。


段取りが悪い人は、無駄な時間がとても多く、

予定がぐちゃぐちゃになっている。


もう1つは、予定表と一緒に、常にメモを意識すること。


メモ帳を携帯する、または電子ツールでもよい。


アイデアがわいた時に書き留めるのは

もちろんのこと、何かあればすぐメモを取る。


仕事に限らず、生活においても実際に

「あれを忘れていた」という経験があるはず。


メモを取らないと、忘れていて

やっと思い出したことも、また忘れてしまう。


それが積み重なると、大失態につながる可能性もある。


思いついた時、すぐメモを取る習慣をつけたい。


ビジネスパーソンたるもの、予定の管理やメモは必須。

多くの日本人は、自己主張を苦手とする。


特に難しいのは、年齢や立場が異なる場合。


職場や会議の場で、「本音」で話し合えているか。


本音と建前、という言葉がある。


日本固有の言葉のように思われがちだが、実は欧米でも同じ。


ここでいう「本音」とは真実の思い、「建前」はウソになる。


なぜ本音が大切なのか、それは本音が真実だから。


真実を見つめて語り合い、現状を正確に

認識しなければ、仕事を成功させることはできない。


生き生きとした組織風土の会社に感じる1つの特徴は、

「互いが本音で自分の思いをぶつけ合っている」ところにある。


反対に、上司やリーダーが部下の意見を頭から押さえ込む会社は、

とても本音を言い合うことはできないはず。


本音で話し合うためには、

「相手には相手の考えがある」という前提で、

たとえ嫌なことであっても聴ける度量や勇気を持つ必要がある。


その度量や勇気がなければ、

チームの業績向上や部下指導をすることも難しい。

社内コミュニケーションの大切さは

誰もが理解しているが、簡単にできるものではない。


声のかけ方ひとつでも、慣れていないと苦労する。


真意ではない受け取られ方をして

「そんなつもりではなかったのに」と、

悔やんだ経験は誰にも1回や2回はあるのではないか。


例えば朝、社内で出会い頭に「顔色悪いね。大丈夫か」と

声をかけても「別に」と反応されてしまう。


こっちが心配して声をかけたのに、

なぜ「ご心配かけてすみません、大丈夫です」くらい

返答できないのか、と思っても問題は解決しない。


この時、言い方に反省点はなかったか。


同じ状況で言うなら、顔色のいい時に、

「あれ、顔色がいいね。何かいいことでもあったかな。

それに、何かうれしそうだね」と言えば相手も

「本当ですか、ありがとうございます」という反応にもなる。


朝一番に「顔色が悪い」と言われて、

誰でもいい気分にはなれないだろう。


同じ意味で伝えても、言い方次第で

受け止める相手側の印象は、まったく違ってくる。


何気ないひと言で、場の空気や部下の心理は変化する。

新年度は特に、進学や就職で新しい世界に

飛び込む人たち、転勤者や部署を移動した人にとっては、

期待と不安の入り混じった時期だろう。


今の表情は生き生きしているか。


表情は1つの力である。


例えば、リーダーや上司が生き生きとした表情をしているか、

暗い表情か、不愉快な表情か、が部内の仕事に影響する。


自分の表情は、自分ではなかなかわからないもの。


自分では「いい表情をしている」つもりが、

人から見れば「仏頂面」ということもある。


つまりは、生き生きとした表情で仕事をしていることが望ましい。


もし「私は生まれつき顔つきがよくない」

と言う人がいても、顔つきと表情は異なる。


顔の基本的なつくりは変えられないが、

表情を変えること、表情を美しくすることならできるはず。


また、表情をつくることで、気持ちを明るくすることもできる。


言葉に「笑う門には福来る」とあるように、

楽しい表情をしていれば福はどんどんやってくる。


いい表情は組織を変える、新年度にぜひその努力をしてほしい。