・miki(みき)と言います。子どもと作る「楽しい」が大好き。

・生き物・読書・お絵描き好きの9歳長男(小4)と、音楽・かけっこ好きの6歳次男(小1)
・アメンバー申請についてはこちらをご参照ください
 
 

 

↑オススメ絵本などを紹介している個人ブログです。

 

 

 

 井の中の蛙効果

 

 

 

最近、とある子ども教育関連の動画で、

「井の中の蛙効果」という言葉を耳にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慶応大教授で教育経済学者・中室牧子さんの話です。

 

とにかくエビデンス!

科学的根拠と証拠!

 

 

話題のこの本、読んでみたいなーと思ってるんですが、

図書館予約の待ちが長すぎて、「もう買っちゃえば?」と悪魔がささやいています。

 

 

 

 

で、「井の中の蛙効果」。

 

「井の中の蛙、大海を知らず」というのは、

「狭い世界に捕らわれて世界の広さを知らない世間知らず」という意味ですが、

 

「井の中の蛙効果」はそうとは限らず、

「どの世界に所属するかによって、自己評価が変化する現象」です。

 

 

たとえば同じ学力だった場合。

 

偏差値が高い学校で下位を取った子と、

偏差値がやや劣る学校で上位を取った子だと、

もともとは同じ学力のはずなのに、後者のほうが成績が伸びる確率が高い、という話です。

 

あくまで確率の話ではあるんですが!

 

 

 

いや――これは体感としてわかるんですよね。

 

 

1位取ると「それをキープしておかなきゃ」「キープしたい」という意思が働くじゃないですか。

「自分はできる」という自信というか、自己肯定感というか、有能感。

 

 

一方、自分よりも優秀な人たちがたくさんいて、下位を取ってしまうと、

どうしても劣等感が生じてしまう。

 

全国的に見ればむしろ上位であるにもかかわらず、です。

 

 

 

人はもちろん大海の存在は知ってはいるんですが、

結局、日常は「自分が所属する場所」がすべてになりがちで、

特に学校という集団の場であれば、どうしたって他者と比べる機会が増えてしまう。

 

 

 

「優秀な場において、よい影響を受けるのは、優秀な人だけです」

 

 

って中室先生がおっしゃっていて、

バッサリ――!!!(笑)

 

でも確かに―――!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでアレコレ言っている話は、

わりとこの「井の中の蛙効果」に繋がると思います。

 

 

特に②の中で書いたコレ。

 

 

 

 

 

もうこれなんて、まさに井の中の蛙効果!!!!

 

しかもおそろしいことに、中室先生のお話って、どれもちゃんと「エビデンス付き」なんですよね……(震え)

 

 

 

 少年漫画の主人公はすごい

 

 

 

 

「でもいずれ大海を知る時も来るんだし、そんな井戸の中の有能感で満足していないで、早めに大海を知ったほうがいいんじゃない?」

 

 

それはわかります。思います。

 

 

 

でも個人的に、少なくとも子どものうちは、

「どうせこの先は大海だから無理」という諦めを学ぶよりも、

大海に飛び出せるパワー(自己肯定感)をつけてほしいなと思いますし、

 

さらに欲を言えば、

 

「このままじゃ大海には行けないけど、じゃあどうやったら大海に行ける考えよう」

 

ってなってくれたら最高だなああああああ!なんて思います(理想)

 

 

そもそもカエルは淡水の生き物だしね!

皮膚呼吸はするけど基本肺呼吸だしね!

大海、普通に出られないしね!工夫しなきゃ!(なんの話)

 

 

 

私、つねづねスゴイなと思うのは、少年漫画の主人公なんですが。

 

ほら、彼らって有能感にあふれてたりするじゃないですか。

 

 

たとえばスラムダンクの桜木花道なんて、

バスケ初心者なのに「オレ天才!」って言い放つし、

初心者なのに天才プレーヤーを勝手にライバル視するし、

普通できないですよあのメンタル!

 

 

私、共感性羞恥が高めの人間なので、

正直、あのメンタルで飛び込んで周囲に馬鹿にされて失敗して……っていう状態を見るのが、ちょっときつかったりするんですが、

結局、そうやって「オレ天才!」ってやっていくうちに、めきめきと上達していくんですよね。

 

井の中の蛙効果で有能感を持った人間が(不良として喧嘩負け知らず)、

大海に出ても挫折せずにそのまま「オレ天才!」で突っ走っていったパターン。

もはやこのメンタルこそが天才だし才能!

 

 

 

そう、誰しもできる話じゃないです。

挫折にくじけず、強い心で立ち向かっていけるのは。

だから彼らは漫画の主人公だし、誰もがなれるわけじゃない。

 

 

 

私、自分が深海魚だった頃に、自分の挫折の弱さに絶望したんですが、

今さらながら、挫折に弱いって普通のことでは?なんて思うようになりました。

生き物として。

 

 

たとえば自分がライオンのオスだったとして(唐突な例え話)。

 

あそこに大きな群れを作っているものすごいオスがいたとして、

「ああ、自分じゃまだまだ叶わないな」って自分と相手の力量をはかって、

無謀な戦いを挑まないですもん。

 

 

「挫折にくじけるなー!」「逆境に弱くてどうするー!」とか言ったところで、

無理して致命傷を負ったら命とりです。

自分が所属する場所で、自分と目の前にいる他者を比較するのは、生き物として当たり前だし、

「挫折に打ち勝てー!」って精神論をふりかざすのは、

やっぱり人間だけだと思うんですよね。

 

 

つまり何が言いたいかというと、

 

 

 

「井の中の蛙効果」というのはあると思いますし、

大海に飛び込んで伸びるかどうかは、挫折を乗り越えられるかどうかで、

その「挫折を乗り越えられるかどうか」は、ホント、人それぞれだと思います。

 

 

 

 

 では自分の子どもたちは…

 

 

 

そんなわけで、じゃあその「人それぞれ」について、

「うちの子はどうか?」って話になるわけですが。

 

 

少なくとも長男は、「3歳下の弟がいる」という環境下において、

がっつり「井の中の蛙効果」が起きていると思います。

 

 

特にその中でも「有能感」が強めなのが、昆虫に対する観察眼。

(本当に有能なのかどうかではなく、あくまで自己肯定感という意味の有能感)

 

 

 

 

 

 

 

 

たとえば昆虫について知識豊富な大人たちがたくさんいる観察会で、

クロアゲハを採って、「ぼくこういうの得意だから」って言っちゃうやつ!

 

もちろんみなさん大人なので、

「お、言うねー!」って笑って見守ってくださいますが、

私だけが「ひぃいいいい!」ってなってるやつ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは別日で、

たまたま出会った昆虫好きの男の子くん(写真右)に、

「これは〇〇なんだよー」って教えてあげているところ。

 

 

もちろん生き物の知識も観察眼も、長男以上の人はたくさんいます。

 

でも今、ここに「有能感」があるのは、

今後、別の場所……たとえば勉強などで挫折したとしても、この有能感が長男を支えてくれるだろうとも思っています。

 

 

 

とはいえ、適度に大海があることも知らせないと!とも思うので。

大海に所属する必要はまだないけれど、大海はあるんだよーくらいな感じで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず過去に全統小は受けておいてよかったです。

 

このおかげで、ふんわりと、

「むずかしい問題の世界もあって、それを満点とれる人たちもいる」

という大海を長男も知った……

 

 

んですけれど、全統小のブログを読み返しても、

ほとんど全統小の話が出てこないんですけど私のブログ!!!!(笑)

 

え、おかしいな。

 

 

 

そして今年も土日はアレコレ予定がありすぎて、

もう模試的なものを受けるのは端から諦めてます……。

 

 

 

一方で次男はどうかというと、

家の中での有能感って実はあまり高くないと思うんですよね。

 

だってにいにがいるから。どうしても。

 

 

無理に全統小とかを経験しなくても、たとえば算盤ひとつとっても、

自分がゆっくり「パチ……パチ……」って練習している横で、

「パチパチパチパチ!」って弾きまくっている兄がいるわけで。

 

横を向けばもう大海がそこにある!!!!!

 

 

 

なので逆に次男には、「井の中の蛙効果」をさせてあげたいなと感じています。

 

 

 

 

-PR-

 

 

 

こういうアプリのお試しもさせてもらったりしていますが、

 

 

ピアノについては長男がやっていない

=ピアノを弾く次男を見て、長男が「すごい!」っていう

=次男は自分が音楽が得意だと思ってる

 

 

これを大事にしてあげたいなと。

 

正直、世間一般的に見れば……っていうのはあります。

でも、ここは大事にしてあげたい!

 

 

個人のタイプにあわせて、産まれ順にあわせて。

井戸と大海をうまく使い分けていきたいところです。

 

 

 

 

ちなみに、

 

「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」

 

という言葉。

 

この「されど」からの付け足しは、いつ誰がつけたのかいろいろな説があるようですが、

私はこの付け足し部分が好きです。

 

 

井の中の蛙を見た時に、

「でも君は空の青さを知っているんだね」って、

その視点を持てるくらいには心の余裕がある人間でありたい!