9月無料講習会のご案内です。
2019年9月3日(火) 18:30~20:30
札幌市教育文化会館304研修室
テーマ:「エゴグラムとサイコグラム」
これまで何回かエゴグラムの講習会を行いましたが、今回初めて、実際に行動に表れるものの奥で心の内面に湧いているものを捉えようと試みた、P-EGというエゴグラムをみんなで体験してみます。これによって初めてエゴグラムの開発者デュセイが主張した、エゴグラムの比較的深いレベルの活用が出来てくるとも思いますので、ぜひご参加ください!
定員はとりあえず12名としますが、定員を超えても16名程度まで受け入れられます。
初参加大歓迎。
申し込みは、開催3日前までに和泉宛DMまたはwatashi.hakken@gmail.comまでメールにてお申し込みください。
後半第2回終了時の感想・質問から、いくつか紹介します。
第2回は、認知科学の話でした。
いつもならいくつかの感想・質問を紹介するのですが、今回はひとつだけ紹介してみます。
非常に教育の核心をついた質問でした。
〇授業も、担当する先生の認知によって行われるとすれば、授業にも歪みがあるのか。
高等学校までは、しっかりした指導要領があって、そこから逸脱しないように決められているため、教師ごとの”歪み”が入る余地は、わりと少ないかもしれません(あくまでも教科教育という点で。生活指導などはまた話は異なります)。しかし大学になると「この教科をこう教えなさい」という縛りは、ほとんどないと言って良く、先生方はその先生方の(専門的・社会的)認知に基づいて授業を組み立て、実施します。こう考えると、大学の授業は非常にいい加減なものに思えるときもありますね。
しかし、実は、大学というところは、小中高のような”縛り”がないことが最も大切です。
最先端の研究活動をしている研究者は、その学問分野に一体何を見るでしょうか?そこには、その研究者が認知した学術の世界が広がっているわけです。
ちょっと緩めの例を考えてみましょう。
三浦知良・中田英寿・本田圭佑の三名が、サッカーの授業を担当したら、彼らはどんな授業をするでしょうか?必ず、授業では彼らなりのサッカー哲学を語るはずです。これは文科省の指導要領に基づいた教科教育にはない視点なので、小中高では正規授業以外の講演などでしか聴けないことですが、大学の授業では、こういう”私はこう思う”、特に”でも私はこう思う”を、しっかりした学問の背景を講義した中で、語れるし、それをしっかり後世に伝えていくのが、大学の場なのだと思います。
したがって、大学の授業には、講師の語りにしっかりとした主張があって、学生にはその手ごたえを感じて欲しい、私はそう強く思います。
すなわち、先生の”認知の歪み”は、その先生そのものであり、これを出してこそ、大学の授業であると。
そして、学生のみなさんは、そういったその先生の想いや考えについて、大いに疑問をもって、懐疑的に授業を受けることが、最も大切であると思います。
学問には、正解はありません。
東海大学創始者の言葉「若き日に汝の思想を培え」は、教師自体が自分の哲学を熱く語ってその姿を学生に見てもらうことでこそ、伝わるものだという信念をもっています。
全ての授業で、大いに疑問をもち、たくさん考え、調べて、自分の世界を培ってください!
履修者のみなさん、研究室や相談室で大いに話しましょう! 待ってます!
今年度春学期も、人文科学(心理学)が行われています。
質問・感想などをここで紹介すると言いながら怠っていまして、、、すみません!!
後半第2回が終わった時点の今から、再会しようと思います。
第1回は、心理学の歴史が中心の話でした。
以下にいくつかの感想質問について書いてみます。
〇もしこの世の全てを説明できる科学が登場したら、哲学や宗教は消えるのだろうか。
分からないですよねー、、、そのとき、どうなるんだろうか。。。 もしかすると、遠い将来、現代科学がある壁に行き着いたあと、むしろ科学がもう少し緩いもの(実証主義からもう少し幅を広げたもの)に発展的に回帰して、また哲学的要素を大切にする時代は来るかもしれませんね。
〇想像するだけで病気が治ることに驚いた。
そうですよねー! しかしよく考えてみると、あらゆる生物が本来的に持つ”進化”という能力。これなど、同科学的に説明しようとも、できないですよね。。。 きれいな花の良い香りが、ミツバチに花粉を運んでもらうためのものだったり。。。 やっぱり、自然って、大きいなぁと、本当に思います。
〇人って常に考えていて、考えないことは本当に難しいことに気づいた。
なんか常に考えてますよね。。。これは認知科学的には「すべての感情や行動は脳の思考プロセスの産物」ということになるでしょうし、精神分析的に言えば「思考の奥で無意識から何かが湧いている」と言うのでしょう。心の機能にも、様々なアプローチがあっておもしろいです。
〇科学自体、望んだものを与えてくれるプラセボとも言えそう。
こうやっていろいろ思い巡らしてくれると、とっても嬉しいです。科学は、実は空想から始まるものといえます。空想の産物に対して、それを裏付ける説得力を持たせるために、科学的理由付け、そして科学的裏付けを求めるのでしょう。だから、科学は絶対的なものではない。人間が作り出したひとつの”拠り所”に過ぎないとも、言えますね。
履修者のみなさん、研究室や相談室で大いに話しましょう! 待ってます!
これは本当に悪いことなのか?
人口が増え続けたら、この地球はどうなるだろう?
「火星を温暖化させて移住すればいいじゃん!」
やることはイナゴと同じなのか。
しかも人間は、科学の最先端技術の推移を結集して環境破壊を太陽系レベルまで広げてしまおうと。
現代人は単なる井の中の蛙になろうとしているのではないか?
人類の智慧を結集すべきは、そこじゃない。
人口を増やし続けないとまともに生きられない人間の社会環境も含めて、もっともっと大きな視点で捉えなきゃいけないのではないか?
そこに人類は、本当に真剣に取り組まねばならないのではないか。
『科学』とは何なのか?を、我々は哲学的に問い直さなければいけないと思う。
みなさんこんにちは。
2019年6月の無料講習会、昨日無事終了しました。
参加者13名と多くの方にご参加いただきました。
内容は、参加いただいた方にしか、わからないようなものでした。
出だしはごく普通の傾聴講座でしたが、途中からいつもの「和泉らしさ」が出て、最後は「和泉らしさ」満載、といった展開となりました(笑)
傾聴についてはロジャーズの3要件(受容共感自己一致)というのが私のカウンセリング勉強の出発点でしたが、出発点から私は躓き、これを理解するのに14年間かかった気がします。
そして、ようやく理解できた!!
これを、皆さまに披露させていただきました。
今回参加できなかった方も、また次回以降、新たな「和泉らしさ」を、ぜひ楽しみにしていてくださーいねー!
次回は9月3日(火)です!