【気になるヘッドフォン⑤】Apple In-Ear Headphone
東芝のgigabeatをいつも持ち歩いている。ハーモなんとかいう、圧縮音源を仮想的に元に戻してくれる機能が結構使えるから。でも、ヘッドフォンで耳をふさいでいると電話がかかってきてもわからないときがある。で、必然的に電話がかかってきそうな時間帯はiphoneで音楽を聴くことになる。さすがに「無圧縮」と比べると劣るものの、256kbpsのmp3でエンコードすると「圧縮損失」が最低限ですむのでiphoneでも結構ノリノリ。iphone純正はさすがにただの「オマケ」に過ぎないので、当然「外品」を使っている。ただ、大きな(?)筐体で選曲したり、ボリュームを上げ下げする度に本体を、というのは億劫だ。コントローラ付の「外品」も多々あるものの、どれもあまり興味をそそられることがなかった。何より繊細な高域が大好きなので、BA(バランスドアーマチュア)ドライバーのヘッドフォンが欲しい。ところが、シュアーは高すぎる。オーテクもツインドライブのものになると結構なお値段。そんな折見かけたのが、なんと「純正」品の『In-Ear』と、品番すらない単純な名前のヘッドフォンだった。 発売当初は避けて半年くらい様子を見て、レビューが落ち着いた頃にアップルストアで購入。当初、9,980円だったか、それでもツインドライブのバランスドアーマチュアという内容からすればバーゲンプライス。それが買う段になってみると7,900円にまでなっていた。「断線する」だの、「高音がキンキンで刺さる」だの、「低音が全く出ない」だの、結構な悪評レビューがアップルストアに書き込まれているためか、イマイチうれないのかなあ、ストア内で足引っ張る書き込みを許すとはアップルは度胸がある。そんなこんなでちょっと不安だった。確かに、「刺さる」「キンキン」「低音が無い」は嘘ではなかった。「なかった」例の如く2・3日ほどのエージングをすると、それこそ「ズンドコ」してきたし、「刺さる」は「先が円く」なる。なによりうれしい誤算だったのは、中音域がしっかりと定位されて、全体にフラットなこと。かつて、モニターオーディオの世界では音域がフラットであることが大前提だった。FIAA特性といったか、可聴範囲の音圧が限りなく0dBであること、それを思い出させてくれる。艶やかではあるけれども余計な色気は出さず、あるがままの音をあるがままに…チープなデジアンでもしっかりと反応する能率の良さも相まって、iphone&ipodには最適なヘッドフォンだと思う。なにより、電話がかかってきてもそのまま話せるし…ツインBAでこの値段、まさに「安売りの林檎」?