JBLが久々に発売したJ33というヘッドフォン。
ダイナミック型のエントリーの上位版ということもあってか、「きしめん」コードやらコードフックやらに多少の過剰装飾があるものの、見てくれはインパクトがあって「売ってやろう」としている気持ちは伝わってくる。
ただ、この「きしめん」コード、本体に対して重すぎるのか、常に耳を引っ張られているようで慣れるまでには時間がかかる。
筐体も背面は立派なメッキで高品質ぽいものの、プラスティッキーなハウジングはやはり「価格相応」といった感じだ。
肝心の「音」は、というと、イヤーピースでどうにでもなる。つまりは素性がすこぶるいい。
付属のシリコンチップは薄さが音漏れを抑えきれずにシャカシャカと高域寄りになる。
同じく付属のウレタンフォームチップはしっかりとした遮音が幸いしてド~ンとした低域寄り。
両方をバランスよくコントロールできるチップを探し当てると、本来持っているコントラストのしっかりとした解像度の高い音場を再現してくれる。
解像度がいいから期待してオヤイデのE6を経由させると、ドラえもんのポケットみたいに懐の深さを発揮する。
打楽器のレスポンスもヴォーカルのリアルな息づかいもくっきりとするものだから、まるで別モノに出会ったようで得した気分になる。
これだけくっきりと鳴らしてくれると、他に控えるカナルの連中が幕が降りた向こうで演奏してくれているようで分が悪い。
ちょっと罪な新製品だ。
