選手が心を傾けるスポーツコーチ ヤディ(八所和己) -10ページ目

スポーツコーチングは“教える” から“引き出す”時代へ

こんにちは。

プレイフルコーチの

ヤディです。

 

今回は

「ファシリテーションの視点から見る

スポーツコーチング」

についてお届けします。

 

最近、スポーツコーチングは

目まぐるしく進化しています。

科学的なトレーニング、

データ分析、

メンタルサポート…。

一定の成果も見えてきました。

 

ですが――

根本の部分で、

まだまだ“教えすぎる”

“決めつける”傾向が

強く残っているように

感じています。

 

本当に大切なのは、

コーチが教え込むことではなく、

選手自身が「気づき」、

自ら「できるようになる」こと

ではないでしょうか?

 

ある少年のお話を

ご紹介します。

 

彼は、週末は野球、

平日はラグビーボール

に触れながら、

 

遊びの中で「走る」という

基本動作を身に着ける

ランニングアカデミーに

通っています。

私は事務局&コーチとして

関わっています。

 

週に一回の

ラグビー×ランニング。

跳ぶ、捻る、回る、投げる、避ける――

 

あらゆる動きを、

感覚として自然に

身につけていたのです。

結果、少年は野球の場でも

その運動能力を発揮。

 

彼の父親から送られてきた

動画付きのメッセージ。

 

パスボールの間に

好スタートを切って

美しいスライディングで

ホームに生還。

 

そんな動画でした。

監督から「足、速いなあ…!」

と思わず声がもれるほど。

 

それまで「パワー型」と

思われていた彼が、

スピードと機敏さを

兼ね備えた選手として

評価され始めました。

 

「勝手にできるように

なるものですね」

 

彼の父親から私への

メッセージでした。

教わっていないであろう

スキルができている

という驚きの発言です。

 

「楽しい」が「嬉しい」に変わる。

「できる」に変わる。

そして「頼られる存在」へと変わっていく。

それが、

ファシリテーション型の

コーチングの力です。

 

プレイフルコーチングとは、

言語と非言語を活用し、

「無意識」にアクセスする関わり方。

「できた/できていない」

 

ではなく、

「チャレンジしたかどうか」

「自分で考えたかどうか」

を大切にします。

 

そして何より、子ども自身が

スポーツを通じて

“自分の価値”を

見つけていくことを支援します。

 

皆さんは、子どもたちが

スポーツから何を得て

ほしいと思いますか?

 

私たち大人は、

その可能性に

どう向き合って

いくべきでしょうか?

 

スポーツの本質的な

価値を一緒に

探求していきましょう。

 

プレイフルコーチ ヤディ

 

小学生の心に「余白」を。決勝戦の裏にあった感動のストーリー

こんにちは、
プレイフルコーチの
ヤディです。

今日は、
とある少年野球チームで
実際に起きた、
心に残るお話をお届けします。

■ 子どもたちだけで
作られたチーム、
想像できますか?

それは、ある大きな大会の
決勝戦の前日のこと。
主将のMくんが監督に、
こうお願いをしました。

「休部中のHくんを、ベンチに入れてほしい。」

Hくんは中学受験に向けて
一時的に野球を離れていた仲間。
それでも、
Mくんは彼の存在を
忘れていなかったのです。

監督はHくんの
ご両親と話し、
1日限定でのベンチ入りを許可。

どうしてこの決断ができたのか?
Mくん1人の意思だったのか、
仲間と話し合ったのか?
それは分かりません。

ただ一つ言えるのは、
これは子どもたち
自身の決断だったということ。

■ 大人が支配しないチームの“余白”

少年野球といえば、
どうしても「教育」「しつけ」
という言葉が先に立つ世界。
大人の指示が先行し、
子どもたちの自主性が
後回しになることも
少なくありません。

でも、このチームは違いました。
子どもたちが
「自分たちで考えられる」
だけの余白があったのです。

人の心には「余白」が必要です。
ぎちぎちに詰め込んでしまうと、
考える力が奪われてしまう。

それは、子どもも大人も
同じではないでしょうか?

■ 勝利のその先にあった、
もう一つのドラマ

試合は一進一退の攻防。
そして、チームらしい
内野ゴロで決勝点を奪い、
見事に優勝!

6年生が全員そろった久しぶりの試合。
ベンチに入ったHくんも、
どこか嬉しそうでした。

でも、物語はここで終わりません。

歓喜の渦の中、
主将のMくんが
自分の父親であるコーチの元へ。
そして、こう言ったのです。

「優勝旗を、Hくんにもらってほしい。」

Mくんは賞状を手にし、
Hくんは優勝旗を手にしました。

■ このエピソードが問いかけるもの

これは単なる「いい話」でしょうか?

子どもが自分から監督に提案をし、
監督がそれを受け入れる。

指導者が子どもたちに何を伝え、
子どもたちは競技から何を学び、
感じているのか?

チームスポーツの本質が、
ここに詰まっているように思えます。

■ 指導者にできることとは?

スポーツ指導とは、
単に技術を教えることではありません。
日常を超えた「体験」を提供すること。
教育や管理に縛られない、
自由に考える時間と空間
=余白を与えること。

それが、子どもたちの心を
育む大切な要素だと私は考えます。

皆さんはどう思いますか?

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
プレイフルな心で、
今日も子どもたちと
向き合っていきましょう!

プレイフルコーチ ヤディ

【選手や子どもが心を傾けるコーチになる動画セミナー】
今すぐにこちらより、ご視聴ください
↓↓↓
https://yaddy.gayakatsu.biz/p/movie

スポーツ指導とは?_メタスポーツマインド015

 

日常会話でも、
仕事の会話でも、
家族との会話でも、

相手から
どんなことを聴いていますか


別の言い方をすると、
何に注意して
聴いていますか?

 

スポーツ指導者は長年教えるという

ティーチングをしてきました。

それがゆえに

さまざまな問題が起きていました。

 

最近では、千葉ロッテマリーンズの

吉井理人監督の著書

「教えないコーチング」や

「聴く監督」

などが出版され、

 

指導者の在り方が変わってきています。

さらには、少し前には全米で絶賛された

ジム・トンプソンの

「ダブル・ゴール・コーチ」

でもチームの目指す方向づけ

に関して明確に記してあります。

 

スポーツ指導者はどうあるべきか?

答えはありませんが、

「教えない」「聴く」というワードは

一つ押さえておく必要はありそうですね。

 

そして、どう「教えない」のか?

そして、どう「聴く」のか?

ということが探求すべき

ポイントであるということは

間違いありまあせん。

 

特にユースチームの指導者は

どのようにして「教えずに」

「聴いて」いるのでしょうか?

 

教えないということは

ほぼできていない。

そして、聴くことはできている。

 

では、どのように聴いていますか?
例えば、
非言語も含めて聴いていますか?
理解しようとしていませんか?
正解を求め、アドバイスを
前提としていませんか?

指導者は、自分の中の正解を探して、
そして、相手が正解とされるものに
たどりつくまでは優しく見守るのでしょう。

そもそも正解とは何か?

それは、指導者が勝手に
思い込んでいる答えで、
それを正しいと思っています。
それが絶対的な答えなのです。

コーチングをしていると
それが間違いだということに
嫌というほど気づきます。

なぜなら

答えはクライアント(選手)が持っているからです。

コーチ側に正解がないということなのです。

それを自分自身が知ることから

指導者の第一歩なのだと感じています。

 

どのようにクライアント(選手)の答えを引き出すのか?

 

それが「メタスポーツマインド」なんです。