今回のメインの滞在先は、西表島の「MaYaGuSuKu RESORT 」。
西表の景勝地、月が浜を見下ろす高台にある、2室しかないプライベートリゾート。私がこれまで泊まったホテルの
中でも最もお気に入りの1件です。ここには5年ぶりにして2回目の滞在でした。
広い庭、心地よく過ごせるテラス、のんびりとした滞在をサポートする本棚とCDコレクション、これらが全て1日2組の
ためだけにある。バトラーのようなきめ細かいサービスはないけど、適度にほっといてくれて、適度にちゃんと面倒を
見てくれる。西表島の自然に抱かれたリゾートでは、この放っとかれ感がむしろ心地よく、贅沢にも感じるもの。
いわゆるビーチフロントのホテルとは一味違う、西表の神秘性を覗かせるような景色がホテルの目の前にあります。
深く入り組んだ月が浜の向こう岸に、神々しいまでの絶景が広がる。聞こえてくるのは月が浜に打ち寄せる波の音と
風に揺れる葉音と、鳥の声のみ。あ、あと、ヤモリも鳴く。とにかく静かです。夜には満天の星空がホテルを覆い尽くし、
流れ星がぴゅんぴゅん流れる。
ここからは自然物以外は見えない、それがこのホテルの特徴だったのですが、近年ちょっと事情が変わってきた。
ユニマットが地元の大反対を押し切って強引にオープンさせた大型リゾートホテルが視界に入ってくる。鬱陶しい。
でもそれさえも風光明媚な景観の中に、ほんのごみ程度にしか写らない。それほど自然の景観が圧倒している。
お部屋は、ベッドルームとリビングスペースが完全に独立したスイートタイプで、1室の面積が約60㎡。うちより広い。
リビングには立派なキッチンがついており、一通りの調理器具、食器が用意されていて、別荘感覚で利用できる。
ここでお料理するかどうかは別としても、コーヒー豆とコーヒーメーカーが用意されているのはうれしい。
とにかく広いテラスラナイには、デッキチェアと、ガーデンテーブルが用意され、どうぞ思う存分お引き篭りください、
と言わんばかりのファシリティの充実振りです。ただ、歯ブラシなどの使い捨てのアメニティは用意されていない。
それは西表島の宿泊施設全般に共通していることで、自然保護のために訪れる客に協力を求めているものです。
そんなことにはもちろん喜んで協力しますが、1つ求めることがあるとすれば、アクセサリートレイが欲しかったかな。
食事は朝晩ここでとることもできるけど、夜は外のお店を利用することもできる。行きたいお店を伝えたら、予約は
もちろんのこと、送迎もしてくれます。私たちは初日の夜、こちらで夕食をいただきました。メインは石垣牛よ♪
この手のプチリゾートは八重山でも石垣島と西表島にしかなく、ここ数年その数はガンガン増えているようです。
その中でもマヤグスクリゾートが草分け的存在であることは間違いなく、そのクオリティはちゃんと維持されている。
さすがに前の滞在が5年前だったので、顔を覚えていてはもらえなかったけど、2回目だと言ったら、
「おかえりなさい」、と迎えてくれました。
5年前と変わらぬ心地よさを提供してくれたマヤグスクリゾート、私はここに戻ってこれたことが本当にうれしい。