先週木曜に退院後初の外来診察を受けに病院へ。血液検査とレントゲン撮影の後、先生とお話。

画面に映ったレントゲン写真を見ると、私の胃の残骸のなんと小さい事か。改めてどのくらい切除したのか訊いてみたところ、「2/3位か、もうちょっとかな」。女医さんは半分位と言っていたのに、執刀医がそういうのだから間違いない。

 

まだ傷跡が痛いけれど、術後の経過はまぁ順調のようで、転移の可能性はほぼ根絶できたので、放射線治療等も必要ないと言われた。こっちははなからそのつもりだったので、改めてそういう事を言われると、自分の病状が結構際どかったのかとか思ってしまう。なんかまだ油断はできないのかも。

 

現在服用している薬について尋ねると、もうやめて構わないと言われた。以前から飲んでいたバイアスピリンと降圧剤2種類の他、メチコバール(ビタミンB12製剤)にタケキャブ錠、レバミピドという胃酸の分泌を抑えたり胃の粘膜を保護するお薬も服用していたのですが、タケキャブとレバミピドに関しては「もう胃自体がないんだから飲む必要ないよ」ですって。だったら退院時にそう言ってよ!

体重は65kg前後で安定していて、そのおかげか薬を飲まなくても血圧が平常値まで下がった(毎日歩いているのも寄与しているのかも)。なので現状は血液をサラサラにするバイアスピリンとビタミン補給のメチコバールの2種類だけ服用。6種類から2種類に激減したのでした。

 

食事の方は、食べたら苦しくなるという典型的な症状が続いていて、先生からは「基本腹5分」と言われた。たしかに「まだ食べられるな」と食べ続けていると急に苦しくなり、食べ終えても小1時間は苦しいまま。

そう、胃を切除してから「満腹感」を感じることがなくなってしまった。満腹感≒満足感という、ある種の幸福感。これがないままに苦しさだけが訪れる。それを避けるには、食欲が満たされない中途半端な状態で食事を終えるしかない。

お酒について訊いてみると、全然いつ飲み始めても構わないとの事。ただそのニュアンスが「辛いのはあなただけどね」みたいな感じ。ビールとか飲めばすぐわかるよ的なことを言われ、怖気づいてしまった。

うーん、、、人生楽しくない!えー?

 

 

この1年間の体重の推移を見ると、「自己免疫性胃炎」を発症した昨年夏から減り続け、輸血やビタミン注射で持ち直した後に今度は「神経内分泌腫瘍」が見つかり、内視鏡手術と腹腔鏡手術を受けたタイミングで急落している。

そもそも大学時代は58kg、社会人になって+10kgの68㎏だったのが、コロナ禍以降ここ数年で更に10㎏太ってしまった(70㎏台後半が自分の体重だなんて信じられない)。

 

 

退院後も順調(?)に体重が減り続ける一方で、今週に入ってから夕飯を平らげた後、胃袋に余裕を感じるようになってきた。妻に量を減らしたのか訊いたところ、あまりそういう意識はないらしい。

先週末おでんを計1切れ半食べただけで腹パンになった状況からの変化を感じ、以下のメニューにチャレンジしてみました。

 

 

テイクアウトして計ってみると、親子丼の小盛は内容量が325gあった。ネットで調べるとご飯の量は200g程度らしい(これで小盛?)。

重量だけ見ると厳しいかなと思いましたが、結構ペロリと食べられてしまった。食べ終えて訪れる胃もたれも1時間もしないで解消。

これならコース料理も2皿目の半分位まではいけそうな気がしてきた。

 

と思って、翌日は最近平塚にオープンした「讃岐うどんセンター」にてかけうどんにチャレンジ。

 

かけうどん(並)とかき揚げ

 

うどんは並(220g)を注文し天かすとネギをトッピング。誘惑に負けた私は、これに妻から禁止されている揚げ物を追加。喉越しを楽しむのが讃岐うどんの醍醐味の筈なのに、これでもかと咀嚼。こんなのうどんの食べ方じゃない。

すると段々お腹が張ってきて、私の危険信号である心の臓周辺に痛みが走りだした。結局うどんとかき揚げの両方とも残すことに。

 

やっぱりまだ前菜止まりか・・・復活の道のりは長そうだなぁえー?(まだ術後2週間だっちゅうの)

火曜に退院して最初の週末、銀座の美容室へ。我が家は妻も娘も同じヘアサロンの同じスタイリストさんなのですが、最近は娘が予約を入れるとそれに合わせて妻が予約し、それを知った私も空いていればその近辺に予約を入れて、3人でご飯食べて大磯に帰るというルーティンが続いています。

今回は席に案内されたら妻と娘が並んで座っていて、その隣に私が座るというなんとも気恥ずかしいシチュエーション。

カットだけなので一番最初に終わった私は、お店の近くのX coffeeで浅炒りコーヒーとシナモンロールで時間を潰す。

 

素敵なお店ですね。浅煎りにハマるかも

 

全員揃ってから向かったのが、こちらのおでん屋さん。

 

 

「お飲み物は何にしましょう」と訊かれ、お茶を頼む寂しさ。私が頼んだのは、玉子と大根とキャベツ巻の三種類。

 

大根、玉子、ごぼう巻き、キャベツ巻、しらたき袋、餅巾着(取り分け後)

 

こちらのお店はどのタネも半分に切って提供してくれるので、食べたのはいずれも半分ずつ。

その前にコーヒーと一緒にシナモンロールを食べているとはいえ、たったこれだけで箸が止まった。食道から胃にかけて飲み込んだ食べた物が渋滞している感じ。喉元にずっといるので、いつでも出せそう。どうやら「こみ上げ」という胃切除後の症状の一種らしい。

これ以上入らないのに椅子に座っているのが辛くて、お店を出て銀座の裏道をひたすらウロウロ。結局店には戻りませんでした。

食事を終えた家族と合流し、そのまま東京駅まで歩いて、帰りの東海道線はグリーン車で。

さっき食べたおでんのスープが唾液と共に上がってきて、それを再び飲み込むのが憚られ、何度も車内の洗面所まで行って放出。固形物が上がってくることはないけれど、キリがない。

結局、その夜眠りに落ちるまで苦しいままでした。苦しいけれど気持ち悪いわけではないので戻す気にもなれない。

 

これが今現在の胃のキャパという事か。家族で一番の小食になってしまった。今フレンチやイタリアンでコース料理を頼んだら、最初の前菜でギブアップしてしまいそう。体重は入院前から2週間で5㎏減。こんな量しか食べられないんじゃ、そりゃ体重も減る筈だ。

 

残った胃に「早く大きくなあれ」と言い聞かせる毎日です。

 

当面は色々と食事制限のある私の為に、入院前に妻がネットで取り寄せた料理本2冊。

 

 

こんなの売ってるんだ、わろたーww笑い泣き

「100日レシピ」の方は他にも「大腸がん」「食道がん」「子宮・卵巣がん」と、癌の種類に応じてシリーズ化されているらしい。どんだけ売れてるんだろう?病院の栄養指導士さんも同じの持ってた。

 

にしても色々考えてくれてありがたい話です。妻よありがとう飛び出すハート

 

朝の回診を終え、予定通り術後1週間で退院へ。

今回も入院中は看護師の方々の有難みを痛切に実感。入院患者にとって術後の病院生活は看護師さんにかかっています。先日観たスイス映画「ナースコール」の主人公フロリアを思い出しました。ここ平塚の市民病院のICUにも外科病棟にも、素敵な天使が何人もいらっしゃいました。
本当にお世話になりました。

 

栄養指導の席でお酒はどのくらいで飲んでOKか尋ねたところ、「1~2ヶ月は我慢した方が」と言われた。よって指導いただいた通り、飲酒解禁日を最短の「6月5日」に設定。

 

 

 

帰路、道路の舗装状態が良くないと車の振動が傷に響く。でも久し振りの娑婆の空気は格別です。

家に戻って最初にチェックしたのが裏庭のサクランボの木。

サクランボって異なる品種同士で受粉しないと実が生らないらしく、佐藤錦や高砂やナポレオンといった名前の異なる品種を色々植えているのだけれど、大きく育っているのはこの木だけで、花が咲くタイミングもそれぞれ異なっている。なのに何故だか昨年から急にサクランボの実が大量に生るようになって(周囲の家にもそれらしき木は見当たらないのですが)、収穫を期待したものの全部食われてしまった。

そこで今年は実が色づき始めた入院前に防鳥網を買ってきて全体を覆っておいたのだけれど、1週間振りに見てみたら、今年も綺麗さっぱり食べられていた。残念、今年も収獲し損ねた。