4月9日

この日もまた手術前に思い残すことのないようにと、会を催していただきました。シャントレルさんはいつ以来だろうと振り返ったら、最後に訪れたのはコロナ前でした。

なんとこの日は「手ぶらで来てください」と言われ、お言葉に甘えてしまいました。

 

Champagne Les Huchettes Blanc de Blancs Extra-Brut 2018(Manon Boutillez-Guer)

まさぞうさんから。西村酒店さんのおススメとの事ですが、上品で果実味豊かなブラン・ド・ブラン。素性の良さを感じます。西村さんのおススメは絶対に外さないと皆で納得。

 

 

 

自家製サーモンのリエットと、茸と黒オリーブのクロックムッシュ

 

茸のスープとフォアグラのマカロン

手術前にもう一回味わえてよかったー♪

 

新玉葱のジュレ トマトのムース

 

 

Silex Blanc Fume de Pouilly 2009(Didier Dagueneau)

当主亡き後、いささかもその評価が衰える事のないこちらの造り手のフラッグシップ。2009年という事はディディエが亡くなった翌年にあたりますが、変わらぬ安定感。そもそも人知が天と地とを従えて生み出したかのようなワインだと思うのですが、代替わりしても圧倒的であり続けるという秘訣を知りたくもなります。孤高のS.B.は強烈なミネラルとアルコール感と共に未熟でいて豊潤な果実味に包まれ、この時期開けてその魅力が発散するというよりも漏れ出ている感じですらありました。

 

 

 

ヤリイカとトマト

 

乗せ忘れたホタルイカが後から追加(笑)

 

鰹と紫キャベツ にんにくと生姜のキュイール

玉葱はアイオリソースで

シャントレルさんは常に旬な生のお魚を一皿加えるのだそうです

 

 

Mazoyeres Chambertin 2002(Henri Perrot-Minot)

現当主のクリストフって93年にドメーヌを引き継いだとある。となると私が飲んできたぺロ・ミノのワインは全て彼の作という事か。90年代の終わり頃にシャンベルタンを造り始めたりペルナン・ロサンを買収したりといった動きがあったので、この頃に代替わりしたのかと思っていた。昔はアメリカ仕様の樽香たっぷりみたいな言われ方をしていたけれど、個人的には一度もそんな風には感じていなかった。何度かワインの仕上がり具合に変化が見られたようですが、2002年はそもそもデリケートな優良年。鉄っぽいニュアンスを漂わせながら、ピークはまだまだ先にも感じられました。

 

 

ボルドー産白アスパラ

 

 

Gransds-Echezeaux 1999(Rene Engel)

これはまた超貴重なワインをまさぞうさんから。しかも1999年という最優良年。今まで飲んだルネ・アンジェルの中でも相当な強靭さと長熟さを感じる液体で、とにかく素性の良さに溢れていました。コンディションも申し分ない。全員が感嘆の声を上げながら、噛み締めるように味わわせていただきました。

ボーヌのMAGNUMというお店で購入したとの事(当時は100€くらいだったそうです)。

 

 

オーヴェルニュ風シューファルシ

 

いろんな部位や内臓が詰まっていていと美味し

伊ヴェネトから届いたグリーンアスパラのソテーと共に

 

グリーンピースたっぷりのバターライス(よそってもらった絵がない)

グリーンピースご飯が苦手な世の子供たちに食べさせたい美味しさでした

 

クレーム・ダンジュと苺のスムージー

 

レンズ豆のマカロン

 

 

久し振りのシャントレルさん、この日もシェフのお料理を堪能させていただきました。次にお邪魔できるのはいつになる事やら・・・

 

まさぞうさん、Mさん、Kさん、お付き合いいただき本当にありがとうございました。

「お礼は3倍返しで」と言われていますがw、この日の3倍返しは荷が重い・・・アセアセ

 

 

4月7日

今年初の帰省。

空港から直行したのが、かつて森田一義氏が「日本で一番好きな鰻屋」と話していたという老舗の鰻屋さん。

 

 

 

 

 

 

 

吉塚うなぎ屋さんは、うな重がご飯と鰻が別々に供される。関西風の直火焼きで、皮目がパリッとしていて香ばしい。

ただ、ビールと肝焼きとう巻きとうな重とうな丼を一度に頼んだところ、全部同じタイミングで供されてしまった。老舗の鰻屋が観光名所と化した弊害というか(半数が海外のお客)、お客を効率的に捌く上でこれが当たり前となっているのだとすると、残念です。

 

 

今回の帰省で最大の収穫は、こちらのお店↓

 

 

 

お通し

 

炙り鯖刺

 

ゴマサバ

 

こちらのお店が供する五島サバの、なんと美味しい事か!博多名物のゴマサバはいろんなお店が提供しているしどこもそれなりに美味しいのですが、こちらのゴマサバは別格でした。今も海沿いの町に住んでいて日常的に新鮮なお魚に慣れ親しんでいる私ですが、このお店の鯖の美味しさは衝撃的でもありました。

 

焼サバのポテトサラダ

 

朝倉地玉子の玉子焼き

 

あげたてさつま揚

 

対馬穴子天婦羅

正直玄界灘の穴子は江戸前に劣るとずっと思っていましたが、ここのは違った

 

肉味噌たたきキューリ

鯖に添えられたつまのキュウリが美味しかったので頼んでみたら、やっぱり美味しい

 

博多ゴボウ天婦羅

ささがきが好みの私ですが、こちらも美味い

 

南関あげのわさびだし稲荷

 

サバ三種盛合わせは予約時にこちらから申し出る必要がありました。なので泳ぎサバ刺のみ未食。いやでも鯖に限らず何頼んでも美味い。冗談抜きで博多移住のきっかけになりそうな美味しさでした。

 

 

 

 

ホテルに戻って休憩後、夜中に徒歩で向かったのは博多だるま総本店

 

 

ラーメン

多店舗展開した時点でラーメン屋は終わりだと思っていますが(ラーメンに限らんか)、この日総本店で食べただるまさんは美味しかった。濃厚とんこつで妻は獣臭さが少々鼻に付いたそうですが、私は完飲しそうな勢いだった。

 

 

翌朝チェックアウト後に向ったのは、博多うどんの名店

 

 

 

 

えびごぼう天

きっと博多のふにゃふにゃ麺なら、手術後も問題なく食べられる筈

 

 

空港に向かう前に寄ったのは、いつもの餃子屋さん

 

 

お気に入りのマカロニサラダは、妻の評判はイマイチだった

 

初めて注文した手羽先

 

カウンターに山積みだし冷えてるし、と思っていたら想像以上に美味しい。おやつ気分で何本でもいけちゃいそう。

 

5人前

 

3人前

結構ニンニクが効いていて、翌日お腹がユルくなります

 

親の面倒を妹に任せきりなのですが、下の妹が入院してしまって結構大変な状況。施設も検討したらと話をしたのですが、デイケアとかに行っても夕方になるとソワソワしだすのだそう。祖父もそうだった。やっぱり家がいいんだと思うと、なかなか決心できないようです。

不謹慎な話ですが、食べ物目当てにUターン検討するのもありだなと思ってしまった。博多の食、それだけ魅力的です。

 

大阪に到着したこの日、北浜近辺でお昼を探して選んだのがこちらのカレー屋さん。東京で行列ができるカレー屋さんの多くが、そのルーツは大阪ですし、何よりそのバリエーションの多さが魅力の大阪のカレー屋さん。

 

マダム・カリー(北浜)

 

牛すじネギカレー ナス追加

美味しかったー♪ヘレカツもトッピングすればよかったと後悔

 

色々あってこの日の夕食に選んだ北浜の焼き鳥屋さんがいまひとつだったのが残念でしたが、翌朝、朝7時からオープンしているのを知って、ホテルからテクテク向かった立ち食いのうどん屋さん。
 

うどん きりん屋

 

かけうどん 茄子天と舞茸天

優しい出汁が染み入る。注文してから揚げてくれる天ぷらも安くて美味い。最高ですね。北浜出張があったなら、毎朝寄っちゃうのにな。

 

ホテルをチェックアウト後、地下鉄を乗り継いで向かったのがこちらのラーメン屋さん。以前出張の度に足繫く通っていた麦と麵助さんが、当時に輪をかけて行列が凄そうなので他を探していたところ、美味しそうなお写真が目に留まりました。

 

中華そば うえまち

 

中華そば 醤油

これまた沁みる「ザ・中華そば」な美味しさ。雨の中並んだ甲斐がありました

 

胃の切除後は、うどんやラーメンのようなろくに嚙まずに喉越しを楽しむ麺類はよくないと言われてます(おかげで今月は麺類ばかり食べてる)。

本当に麺類を控えたくなるような、そんな人生が訪れたらと思うと・・・えー?

 

 

飲んだ日:2026/4/4
国・地域:仏ブルゴーニュ
Vintage:1999年
銘柄:Musigny(赤)
ランク:Grand Cru
造り手:Jacques-Frederic Mugnier
輸入業者/購入店:(株)ラック・コーポレーション/渋谷東急本店
価格:\16,000
購入日:2001/11/10
飲み頃度:飲み頃/満足度:7.5/10

 

ル・コントワール・デュ・グーさんの会に私が持ち込んだワイン。

抜栓して暫くは少々そっけなく、低空飛行にも感じられた。この村のワインの印象からすると、1999年ヴィンテージにしてちょっと盛りを過ぎたのか?とも思われたのですが、時間と共に2026年の空気と化学反応を起こし始める。味わいの変化というよりも、眠りから覚めたように旨味の心拍数が上昇し、余韻が延々と続くようになった。茸とスパイスの効いた鶉、鱗がパリサクの甘鯛、肉汁滴るイチボとのマリアージュがそれに追い打ちをかける。

 

ワイナート9号「魅惑のブルゴーニュ」特集で表紙を飾ったこちらのワイン。記事によるとJ-F.ミュニエは特級畑ミュジニーのちょうど真ん中あたり、les Musignyの南側でles Petits Musignyとの境界線近くの畑を所有している。この号が発売されたのが2001年の秋頃なので、記事に影響を受けて購入したのかもしれません。

我が家のセラーのストックを見る限り、シャンボール・ミュジニー村よりもモレ・サン・ドニ村派なのは明らかなのですが、今回改めてこの特級畑の実力と特徴の判り難さの両面を目の当たりにする事となりました。

 

ブルゴーニュ・ワインの価格が異常に高騰する昨今、その中でも顕著な爆上がり傾向にある造り手さん。'99のレ・ザムルースは訳あって早開けしてしまいましたが、こちらは絶妙な開け時だったかも。ご一緒したお二人とル・コントワール・デュ・グーさんのお料理が更に満足度を上げてくれる結果となりました。

 

 

 

4月4日

本町のル・コントワール・デュ・グーさんを初訪問。

担当医から手術後の食生活について悲観的な話ばかりを聞かされた私は、残された時間で最後の晩餐を楽しもうと、急遽griotteさんと緑家さんに無理を言ってご一緒頂きました。

振り返ると大阪でのワイン会は、Mさんとのラ・カンロ以来7年半振り、お二人とは直心さんの会以来17年振りとなります。

 

パテ・ド・カンパーニュ

 

 

Maximin Grünhäuser Herrenberg Riesling Spätlese Trocken 2006 (Maximin Grünhaus)

私にとっては緑家さんとご一緒しなければまずありつけない、独ワインの至宝的造り手による極上のリースリング。事前に熟成したリースリングと若いのとどちらがよいですかと訊いていただき、私が所望したのは熟成版。奇麗に熟成が進みながら、遅積みがなせる業なのか、貴腐的ニュアンスも漂わせていました。

 

 

Maximin Grünhäus Herrenberg Riesling Spätlese GG 2024 (Maximin Grünhaus)

「若いのもいきますか」とバッグから取り出してくださったのは、同じ畑の2024年。こっちも開けていただいちゃいました。これがもう何という瑞々しさ!口の中を駆け巡るフレッシュな旨味がたまりません。

ブルゴーニュの神佑地におけるシャルドネが他の国や土地とは一線を画しているように、やはり独ワインのリースリングも孤高の飲み物である事を実感します。

 

 

緑家さんによると、リースリングにはリリースしたての時期と熟成を迎える時期とで大きく2つの“旬”な飲み頃があるそうで、今の日本では前者の旬を味わうのが輸入時期の関係でなかなか難しいとの事。本日の2024年はそういう点でドンピシャではないそうですが、それでもさすがの瑞々しさ。これは絶対にシャルドネでは出せない魅力だと感じます。

 

エスカルゴのオーブン焼き

 

鮑のソテー ほうれん草のソース

 

Bonnes-Mares 2003(Robert Groffier)

徐々に退潮傾向にある2004年ヴィンテージに対し、長熟さと豊満さを維持し続けている猛暑の年2003年。griotteさん提供のグロフィエのボンヌ・マールもこの時期開けて凝縮感と程良くローストされた果実味とが絶妙で、抜栓直後から威厳と旨味を発散していました。

 

鶉のロースト マッシュルームのソースにコリアンダーとクミンを添えて

 

Musigny 1999(Jacques-Frederic Mugnier)

私が持参したワイン。抜栓したてはやや低空飛行にも感じましたが、ゆっくりと徐々にその本来のポテンシャルを開花させていき、最後はとんでもない事になっていました。

 

甘鯛の鱗焼き 筍と蛤添え

 

イチボ ホワイトアスパラと共に

 

 

 

griotteさん御用達のル・コントワール・デュ・グーさん。お料理の美味しさと居心地の良さとを恐ろしいまでのコスパと共に高いレベルで成立させていて、恐れ入りました。銘醸ワインとのマリアージュも素晴らしかったです。本当に美味しかった。

 

私の病気についても色々とお話を伺うことができ、今後に向けて前向きな気持ちにもさせていただきました。また何よりお二人との久方振りのワイン談義は本当に楽しいひと時でした。この日も色々と勉強になりました。

 

これでもう思い残すことなく、手術を迎えられそうです・・・

というのは真っ赤なウソで、再びこの日のような時間を過ごせるようにと、回復を期するのでした。

griotteさん、緑家さん、ル・コントワール・デュ・グーの皆様、本当にありがとうございました。