13.一歩下がって道を譲る
狭い小道を行くときには、一歩下がって人に道を譲ってやる。おいしい物を食べる時には、三分をさいて人にも食べさせてやる。
こんな気持ちで人に接することが、すなわちもっとも安全な世渡りの極意にほかならない。
14.一流の人物とは
立派な人物になりたかったら、くだらない野心など捨てることだ。仮にたいした仕事はできなくても、それだけで一流の人物になることができる。
立派な学者になりたかったら、世間の雑音に耳をかさないことだ。仮にたいした業績は残せなくても、それだけで聖人の水準に達したことになる。
15.三分の侠気、一点の素心
友人とは、三分の侠気をもって交わり、人間としては、純粋な心を失わずに生きるべきだ。
16.四つの戒め
利益は、人より先に飛びつくな。善行は、人に遅れをとるな。報酬は、限度を超えてむさぼるな。修養は、できるかぎりの努力を怠るな。
17.進むためには、まず退く
この世の中を生きていくには、人に一歩譲る心がけを忘れてはならない。一歩退くことは、一歩進むための前提となるのだ。
対人関係においては、なるべく寛大を旨としたほうがよい結果につながる。人のためにはかってやることが、結局は自分の利益となってはね返ってくるのだ。
情けは人のためならず・・・という言葉を勘違いして使う人が時々います。情けは人の「ためにならない」と聞き違えたことが主因です。人のため「に」ならないのではなく、ためになる、が正しい意味です。この菜根譚-前17も同様の教えです。
自分を助けることになるから、人を助けることに力を入れなさい、と解釈すると分かりやすいと思います。どの仕事も同じです。誰かの役に立つ=誰かを助けることになる=自分を救うことにつながる、善行です。善行は、人に遅れをとるな、は誰もが座右の言の一つに加えてもよいと思います。
コロナは非常に多くの業種に影響を与えています。虚業は崩壊します。不当な利益を得ていた者も淘汰されます。本物が生き残るはずです。医療崩壊とメディアで騒がれていますが、崩壊とは思いません。医療「業者」の従来の湯水のような不当な報酬が消えていくだけ、です。医療の姿が明確になってきました。医療費に切り込んだのが、コロナと思います。おそらく10年後の医療は劇的に変わっているはずです。
医師、看護師は現在の状態を羨むような時代が予想されます。人が不要になるからです。医療マシンが台頭する時代が考えられます。AI、しかも恐ろしく処理速度が速く、記憶容量の大きなAIを搭載したマシンです。人間が対抗できるレベルではありません。
医療「マシン」により、正確な手術、処方、分析が極めて迅速にできる時が予想できます。すると、医療費は激減します。医療費の多くは人件費です。これが消えます。財政も大幅に健全化されます。大変なのは、この業界に関与していた人、です。いりません。別の仕事を考えないといけない時代がくるかもしれません。ですが、医療、法律関係者の場合、「つぶしがきかない」ことがあります。今のうちに想像を超えるAIを搭載した医療マシン対策を考えておくことも必要かと思います。
マシンが中心になる世界、映画ではありました。これが現実化しようとしています。マシンに支配される恐れもあります。あくまでも人の補助まで、であれば良いのですが、自動化、デジタル化を推進する以上、当然のように予想されます。しかも進展速度が異常に速いはずです。
古典からは色々と学ぶことができます。古典が書かれた時代と今の時代は全く違います。古典の時代から見れば、夢見ることもできないレベルです。それが信じがたい速度で進みます。人の生き方が非常に重要になってくると思います。