不動産では価格査定を頻繁に行います。
売買の場合、賃貸の場合があります。
両方の場合で検討することが増えています。
売却の場合、賃貸の場合、両方で検討し、進みます。
進まない場合もあります。物件の状況や家庭環境で
あえて何もしない、という選択肢になることもあります。
家庭の事情で多いのは、残念ながら婚姻関係です。
別々になる場合、です。
ここで売却する場合、賃貸する場合、ともに簡単では
ありません。
単独所有であれば、すべて単独で可能です。
共有の場合が厄介になります。
共有には、保存・管理・変更行為があります。
賃貸は管理行為、売却は変更行為となります。
共有であれば持ち分があります。
持ち分によって可能な行為が制限されます。
持ち分が1/2の場合、賃貸、売却は単独ではできません。
常に残りの共有者の同意が必須になります。
最も多いケースが、居住用物件で夫婦共有、持ち分1/2の
場合です。維持管理は単独でできますが、他は基本的に単独では
できません。
売りたい、と思っても持ち分だけの売却は、通常は不能です。
貸すこともできません。
これが面倒になります。
残りの共有持ち分の所有者が、協力的であれば解決可能な場合が
でてきますが、そうではない場合、進みません。
その場合、相手の持ち分を買い取るか、自分の持ち分を買い取らせるか、
という方法になってきます。
さらに、債務が残っていると、いよいよ進まなくなることがあります。
数年前にも共有のために苦労した案件がありました。
その案件は、土地は100%、建物は9/10を有していました。
建物の1/10だけ共有となっていました。
この共有者が中々売却に応じないため、苦労しました。
9/10の所有者が、どうにか1/10の持ち分を買い取ることができ、売却
することができました。この費用の根拠が重要になります。
最終的には価格は裁判所が判断します。
できれば裁判官に委ねるのではなく、両者で理知的に合意することが
望ましいと思います。
査定も色々あります。
細かく物件状況を確認して行う場合、内覧もできずに概算で行う場合、など
があります。
見らずに価格を出すのは、かなり困ります。
一括査定サイトであれば、見ないことが普通です。
当然、価格に大きなバラつきがでます。
しかも、高値で査定したからといって、成約する保証は何もありません。
ここが大きなポイントです。
物件の状態を正しく把握し、周辺状況に詳しく、成約価格等を多く知っている
業者でないと、成約価格に近い価格は簡単には出せません。
今回の査定案件は、見らずに価格を出す場合、でした。
ある程度は聞き取りをしていますが、正確ではありません。
目安になるかどうか、程度です。
各家庭の事情があるので、強くは言えないことがあります。
できれば穏便に進めてほしいと思います。