【経由地を楽しむ】 | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

旅の目的地までの
直行便が無い場合は、
どこかの空港を経由し、
乗り継ぐ事になりますが、
乗り継ぎ便の時刻の関係で、
経由地での宿泊が
必須の場合はもちろん、
そうで無い場合も、
特にその都市への訪問が
初めての場合、
往復のどちらか又は両方で、
敢えて宿泊する事にしています。

これには意外なメリットがあります。

 

本来の目的地の場合、

やりたい事が多すぎて、

着いてから結構忙しく、

又、事前に色々と

調べてしまうので、

どうしても情報過多に

なってしまいます。

その結果、

期待が高すぎて、

「嬉しい誤算」も

起きにくいのが実情です。

 

一方、経由地の場合、

特にその都市に行きたいと

思って選んだ訳ではないですし、

元々滞在時間が限られており、

あれもこれもと欲張らないので、

スケジュール的にも気持ち的にも、

結構余裕を持って訪問できます。

 

ここからは、

以前の投稿では省略した

経由地」について、

幾つかご紹介させて頂きます。

 

まずは、バヌアツ」に

旅行した際に経由した

ニューカレドニア」です。

 

往きは、宿泊だけで観光はせず、

帰りは、宿泊はしなかったものの、

乗り継ぎ便まで時間があったので、

入国し、ちょっとした観光を

楽しみました。

 

往きで宿泊した際、

深夜から朝にかけて、

かなり強めの雨が

降っていたのですが、

朝目覚めて外を見ると、

空に虹がかかっていました。

 


コロナのせいで自粛生活が続き、

梅雨もなかなか明けませんが、

苦しい時期の後には、

必ず楽しい時期が来ると信じて、

頑張りたいですね。

 

帰りは、まずは、

建築に興味の無い方は、

あまり訪問されない

かも知れませんが、

イタリアの有名建築家である

レンゾ・ピアノ」氏に

よって設計された

チバウ文化センター」へ

行きました。

 

レンゾ・ピアノ氏の代表作は、

パリの

ポンピドウ・センター」、

大阪の

関西国際空港ターミナルビル」、

銀座の

メゾン・エルメス

等があります。

 

この日は祝日で、

休館なのは知っていたのですが、

せめて外観だけでもと、

対岸に行ったり、

裏山に行ったり、

色々な角度から観賞しました。

 




その後、ニューカレドニアを

象徴する建物である

セント・ジョセフ大聖堂

からの素晴らしい景色も

堪能する事が出来ました。

 



最後、空港に行く前には、

市内のホテルでビールを飲んだり、

夕食を取って、時間をつぶしました。

 


次にご紹介するのは、

ソロモン諸島」に旅行した際に

経由したオーストラリア

ブリスベン」です。

 

往きは乗り継ぎだけでしたが、

帰りに宿泊しました。

 

ここは、本当に、

事前に何も知識が無く、

全くのノープランで

街中をブラブラしましたが、

古い建物と近代的な建物が共存する、

とても美しい街でした。

ワインやシーフードも堪能しました。





ところで、

このブリスベン訪問の際、

一つやらかしてしまいました。

 

それまでにもオーストラリアは2度、

シドニー&アリススプリングス、

そしてパースを訪問していたのですが、

もう20年以上も前の事だったですし、

オーストラリアは先進国だからとの

思い込みから、入国に際してビザが

必要だとは全く考えていませんでした。

 

ビザと言っても、

ETAS」という電子申請タイプで、

簡単に取得出来るものなのですが、

そんな事、事前に何のガイドブック

も見ていない身としては、

知る由も無く、

ソロモン諸島の空港の

チェックインカウンターで、

ETASが必要と聞かされた時には、

茫然としました。

 

でも、カウンターの職員さんが、

非常に親切で、その場で

パソコンで申請してくれて、

無事にブリスベン行きの

飛行機に乗る事が出来ました。

 

ソロモン諸島への旅

 

 

次にご紹介するのは、

コスタリカ」に旅行した際に

経由したアメリカ

フォートワース」です。

帰路で宿泊しました。

 

ここは、

建築好きの人達にとっては、

聖地」みたいなところで、

有名建築家が設計した美術館を

3つも、徒歩圏内で見て回れるのです。

 

まずは、「安藤忠雄」氏設計の

フォートワース現代美術館。

どこを切り取っても美しい建物です。

 




すぐ近くにあるのがキンベル美術館。

こちらは本棟の設計が

ルイス・カーン」氏、

新棟が「レンゾ・ピアノ」氏です。

 



因みに、この時、

コスタリカからフォートワースに

到着したのは午後。

美術館の閉館まで、

余り時間がありません。

ですので、

ホテルは空港のすぐ傍に取り、

往きはタクシーで行けば

何とかなるものの、

意外と不便な所にあるので、

帰りの交通が心配でした。

 

ですが、ホテルで呼んでもらった

タクシーの運転手さんが、

とても気が利く人で、

押しつけがましく無く、

「帰りも迎えに来ようか?」

と言ってくれたので、

勿論お願いしました。

 

この運転手さん、

エチオピア出身の人で、

私も、この数年前に

エチオピアを訪問しているので、

色々と話が弾みました。

 

海外生活が長い人や

旅行に頻繁に出かけている人は、

同じ特技を持っていると思いますが、

私、外国人の出身地を当てるのが、

結構得意です。

 

この時も、会話は

英語で行っていたのですが、

顔や話し方等で、

「この人は東アフリカ出身だな」

とすぐにわかり、その中でも

「エチオピアじゃないかな?」

と思っていたところ、

見事に当たりました。

 

コスタリカへの旅

 

 

以上、目的地への経由地として、

たまたま訪問する事になった

都市を3つご紹介させて

いただきましたが、

最後に、もう何度も訪問しており、

住んだ事もあるのに、

敢えて経由地に選んでしまう

都市をご紹介させて下さい。

 

それは、トルコ

イスタンブール」です。

 

トルコ航空が、

世界で最多レベルの就航先を持ち、

何処に行くのにも

便利な事もありますが、

他の航空会社や経由地の

選択肢がある時も、

出来る限り、

イスタンブールを経由

する様にしています。

 

まず、この空港のラウンジが

素晴らしいので、

乗り継ぎだけでも十分に楽しめます。

 




そして、かつて一緒に

働いた仲間がいるので、

別に観光をしなくても、

彼らに遭い、食事をするだけでも、

入国して宿泊する価値があります。

 

実は、最近、私の中で、

幾つかの事がきっかけになり、

トルコ熱」が急上昇しています。

 

前回の投稿で、

トルコのベリーダンスの事を

書いたのですが、その翌日、

トルコで働いていた時の

アシスタントの現地人女性から

メールが来ました。

 

勿論、彼女は日本語がわかりませんし、

私のブログも読んでいませんので、

ただの偶然です。

 

特に何か用事があったわけでも無く、

近況確認のメールだったのですが、

不思議な縁を感じざるを

得ませんでした。

 

そして、更に数日後、

あまり外出できない状況下、

家で気分をリフレッシュ

出来ないかと思い、

何か「アロマ」的なものでも

買おうかと、アマゾンで

漠然と検索していた際、

不意に、

「そうだ コロンヤ、買おう」

と閃いたのです。

 

コロンヤ」とは、

トルコでは日常的に

使われている、

レモンとアルコールを

配合した液体で、

家庭や店を訪問した際や、

長距離バスに乗った際等に、

瓶からバシャバシャと

手にかけてくれたりします。

 


とても良い香りですし、

アルコール度数も高いので、

殺菌効果も期待出来ます。

 

最近ヒットしている

曲に出てくるのは、

ドルチェ&ガッバーナ」の

香水」ですが、

私にとって忘れられない香りは、

紛れもなく、

トルコの「コロンヤ」です。