【旅のエキスパート・ゼネラリストを目指す】 | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

ここ数年気になっている事。

女性の場合、学問、仕事、趣味等、
何らかの分野に打ち込んでいる人、
極めている人の事を、
○○ガール」とか
○○女子」とか言いますよね?
○○女」と言う場合もありますが、
この場合の「女」の読み方は、
「おんな」では無くて、
「じょ」です。
 
例えば、趣味関係だけでも、
「山ガール」、「旅ガール」、
「カメラ女子」、「カープ女子」、
「歴女」とか、色々あります。
 
そして、いずれの場合も、
その人の年齢は関係ない様に
見えます。
 
一方、男性の場合はどうでしょうか?
私の勘違いで無いなら、
良くて「○○ファン」、
普通で「○○マニア」、
悪いと「○○オタク」と
呼ばれているような気がします。
 
時折、「○○系男子」とか
○○ボーイ」と呼ばれる場合も
ありますが、それらはどちらかと
言うと、性格とかライフスタイルとか
ファッション関係に限定されており、
しかも、「若い男性」に対してのみ
使われていると思います。

例えば、恋愛に消極的な
中高年男性の事を、
「草食系男子」とは
普通は呼ばないと思います。
 
私自身は、自分の趣味について、
「○○オタク」とだけは
呼んでほしくないですが、
「○○ファン」と「○○マニア」は、
気になりません。
 
もっと言えば、
○○おじさん」も、
親しみや尊敬が感じられる文脈で
あれば、十分許容範囲内です。
 
さて、今回は、
旅の何らかの分野で専門家になる、
つまり「極める」話です。
 
最初に、企業の人材等に関連して、
エキスパート・ゼネラリスト
という用語があります。

簡単に言えば、ある特定の
職種・業務に非常に深い
経験・知識を有しながら、
それ以外の幅広い職種・業務にも
十分に通じている人の事を指します。

つまり「深い」(エキスパート)

だけで無く、

「広い」(ゼネラリスト)

だけでも無く、

双方を兼ね備えた、企業にとっては

非常に有益な人材の事です。

 

旅行においても、

エキスパート」タイプの人と、

ゼネラリスト」タイプの人が

いると思います。

 

一つの行先に何度も

リピートする人は前者、

毎回違う行先に旅する様な

人は後者と言えるでしょう。

 

私のこれまでの旅のスタイルは、

典型的な「ゼネラリスト」でした。

休暇の度に、それまで未訪問の国に

行く事を常として来ました。

 

その結果、これまでに、

正式な独立国としては

世界の6割以上(120ヶ国以上)、

事実上の独立国や海外領土を

含む「国・地域」としては、

5割以上(130ヶ国・地域以上)を

訪問出来ましたので、

一応、「ゼネラリスト」と自称

させていただいて良いのではと

考えています。

 

 

しかしながら、

仕事の都合で何度も

訪問した国は多数あり、

中には数十回訪問した国も

幾つかありますが、

プライベートの旅行で複数回

訪問した国は、全体の1割程度

しかありません。

 

ですので、どう考えても、

私自身が「エキスパート」として

深い知識を持ち、語れる様な国は無く、

実は、その事が、ここ数年、

コンプレックスになっています。

 

勿論、今後も、未知の国を

訪問する事は続けたいのですが、

それと並行して、そろそろ、

どこか国を1つ決めて、

そこを定期的に繰り返し

訪問する様な旅のスタイルに

変えて行きたいのです。

 

そして、単にその国への訪問回数を

増やすだけでなく、何か、

一つのテーマに関して、

深い知識を習得したいなと

思っています。

 

実際には出演したくないですが、

テレビ番組「マツコの知らない世界

に呼ばれる位の「エキスパート」が

理想です。

 

ですので、まず、「何を深堀するか」

を決めてから、それに応じて、

「どこの国のエキスパートになるか」

を決めてみようかと考えています。

 

例えば、「郷土料理」。

これまでも、海外に旅行に行けば、

少なくとも1回位は、

その国ならではの料理を食べる事に

して来ましたが、

しばらく行かないと、

すっかり名前も細かい食材も

忘れてしまいますし、

短期の旅行ですと、

代表的な料理を1、2種類位しか

体験しないで帰って来てしまう事に

なります。


せっかくリピート訪問するのなら、

その国の料理を極めたいとの気持ちが

最近強くなって来ています。

 

その意味では、先日購入した、

世界の郷土料理事典:

全世界各国・300地域

料理の作り方を通して知る

歴史、文化、宗教の食規定

という本は、大変参考になります。

 

 

この本の凄い所は、

世界の197の独立国の全てから、

1種類以上の料理を写真とレシピ

付きで紹介しているところです。

 

因みに、国の数え方は色々ありますが、

197か国という場合、通常、

国連の正式加盟国193に、

日本が国として承認している4か国

(バチカン、コソボ、クック諸島、

ニウエ)を加えたものだと思います。

 

196か国という数え方も

良く聞きますが、これは、

上記の197か国から、

日本が承認していない唯一の

国連加盟国である「北朝鮮」を

除いたものと思われます。

 

この本では、197か国には

含まれない、いわゆる「地域」と

呼ばれている「台湾」等の料理や、

中国等幾つかの国に関しては、

国内の複数の地方からの料理を

紹介していますので、

合計で、300の料理について

学ぶ事が出来ます。

 

ですので、中華料理、韓国料理等の

既に「エキスパート」が無数にいる

超メジャーなテーマでは無く、

もうちょっと希少価値があり、

心の琴線に触れる面白いものを

見つけてみたいと思います。

 

その他、「伝統工芸品」や

伝統芸能」も、深堀するテーマ

としては、非常に興味深いです。

 

これらに関しても、

ハワイの「アロハシャツ」とか、

スペインの「フラメンコ」の様な

メジャーなもの以外に目を向けて

みたいと思っています。

 

例えば、以前インドネシア

働いていた時には、

伝統的な衣装である「バティック」の

シャツを着る事も多かったのですが、

非常に奥が深い世界ですので、

今となっては、当時もっと深く

学んでおけば良かったかなと

少し後悔しております。

 

 
 

或いは、伝統芸能としては、

トルコの「ベリーダンス」等も

興味深いテーマだと思います。

 

日本でも、最近は「ベリーダンス」

を習われている女性は多いと

思いますが、私の場合、

当然ながら、踊るつもりは無く、

歴史とか、ショーの構成とか、

踊りの意味とか、有名な踊り手さん

とか、そういう事に関心があります。

 

イスタンブールで働いていた時、

日本からのお客様を接待する為、

何度もベリーダンスが観れる

レストランに行ったのですが、

その頃は、ビジネス上の会食

という事もあって、

「早く終わらないかなあ」と

思って観ていたのが正直なところです。

 

このレストランは、世界各国からの

観光客がほとんどなので、

テーブル毎に、お客さんの国の

小さな旗が立てられていて、

ショーの最後の方になると、

その日のお客さんの国籍に合わせて、

幾つかの国の有名な歌を

歌ってくれるのですが、

日本人に関しては、何故か、

童謡の「春が来た」でした。

 

しかも、日本人は歌がうまい、

カラオケが好きと思われているのか、

春が来た」の時には、

日本人のテーブルから誰かが

ステージに強制連行されて、

大観衆の前で一緒に歌わされるのです。

 

あいにく、日本から出張で

来た人たちは、恥ずかしがって、

ステージに行くのを拒むので、

犠牲になるのは、いつも私の役目。

 

今だったら、スマホで動画を撮られて、

YouTubeに投稿されて、

運が良ければ、まさかの歌手デビューも

あるのかも知れませんが、

当時はデジカメもインターネット

もありませんし、レストラン側から

ギャラも払われませんので、

全くのタダ働きでした。

 

(記事のレストランとは別の店・時期の写真です)