【ラクちんソックスのレビュー】
「地面に足がつく感触を厚底シューズ
履いてるのに感じる」
え??
すごくびっくりしました。反対に言えば、
「厚底シューズが地面に足がつく感触が少ない」って感覚は、みんな解ってるものなんでしょうか?解ってないと思っていました。
●年々減っていく、小指球への圧
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2012年、緊急野外調査を始めました。
今になって思えば、走り終わった後に知らん奴がきて・・・
「靴を脱いで見せて欲しい!」とか言い出したら・・・
さぞ変な奴だと思ったでしょうね(笑)
それでも、
体裁なんて構ってられないほど、2012年はシンスプリントが増えた悔しい年でした。
それまでは、“シンスプリント”なんて一般には知られていない用語で、
月間500kmくらい走ってる人に、希に出る症状だったのに、
中学生や高校生が「シンスプが痛い」と略語で来ほど、内スネの痛みを訴える子が増えました。
連日、栃木だの長野だの、遠くから患者が来る毎日。
いくら何でもおかしいだろ?
そんな訳で、原因を究明する必要を感じたわけです。
昭和生まれのランナーには解っていただけると思うのですが、
昔のシューズって、よく拇指球のところに穴が空きましたよね?
これは、一人の実業団ランナーが履きつぶした、歴代ライトレーサーのインソール。
(左から古いモデル・2007年~2010年頃)
年々、小指球かかる圧が減っています。
走り方が変わったのではなく、靴の形状が変わっていったからです。
●小指球に圧がかからない。
ナイキフリーやアディゼロが出たとき、その流れは加速しました。
靴の素材が柔らかくなったからです。
小指球に圧がかからないと
足の荷重は小指球から拇指球に移動して、つま先の向きを変えます。
この足の裏が行う運動を“あおり運動”といいます。
地面を蹴れない理由
小指球に圧がかからないと、つま先が外を向いたままになるので、地面を蹴ることができません。
足首が内側に倒れ込むことを防ぐために、年々アーチサポートが厚くなっていったのもこの頃でした。
独自に研究した結果、日本の医療で行われている “内側を上げるアーチサポート”とは全く反対のインソールを作りました。(2013年作成)
倒れ込む足首、低下するアーチに対して、
小指側を加圧することによって、足首を倒れ込みを防ぐ手法を開発したワケですが・・・
それから10年が経過し、
シューズがもっと柔らかくなって、ソールが厚くなったら、膝ごと捻るようになりました。
シューズが柔らかくなりすぎて、インソールでは対応しきれなくなりました。
走っていて、足が捻れていれば、足は壊れる。
この理屈を、医療がぜんぜん理解しようとしないから、
本気でやろうとしないから、
市民ランナー達と作り始めたのがラクちんソックスです。
まだ開発が始まったばかりで、出来がよくないのは解ってますが、
解ってくれる人が一人でもいれば、
「今できていないから 辞める」ってモノでもないと思ってます。