神から人へ。
神から人へ、教えて残せよ、神のため。
神のためとて人のため。
この人類の明日のため。
さにて本日、何を問いたし。
(神界、霊界で起きたことが、現界でも起こるということですが、そのことについてお教え下さい。また、神様にも明日のことはお分かりにならないとのことでしたが、本当でしょうか)
では教えん。
そなたもようやく進歩して、なかなかよき問い、準備せり。
先ず、始め、神界霊界、そこにて起こり、終わりしことの地上に起こる。
そもまた一つの真実なれど、神界 霊界 現界と、次元も仕組みも、異なる世界。
現界、この世を司(つかさど)るは、原因結果、循環、陰陽。
それらがこの世を回し動かし、さにて事象は現れて、この世の物質世界に現る。
なれど神界、霊界は、物質なくて、魂のみの、想念のみの世界にあれば、あの世に起こることの全てと、この世に現ることとの差異は、自ずと生じ、同じにあらず。
なればあの世に起こりても、この世に起こらぬことも多し。
また逆に、あの世に起こらず、この世に現る、そもまた多き現象世界よ。
この世に起こる物質現象、全ては神の仕組みにあるなり。
なれど、あやまち、間違うなかれ。
あの世を動かす仕組みと異なり、あの世の全てを定めらるるは、スの神一人の神なれど、この世の現象、事象を回すは、スの神一人の力にあらず。
四十八(よとや)の神々それぞれが、任され、託され、預けられ、その神々の思いに委ねて、この世を動かすものなれば。
なれど仕組みは一つなり。法則一つ。原理は一つ。真理は一つ、ただスの神のみ。
なれば明日のこの世に起こる、現象事象は、神にも分からず。
全ての神の総意によりて、決められ、定まり、動いてゆかん。
なれど人にもいろいろありて、そを導くも多くの神々。
神の思いもそれぞれなれば、根本大本一つにあれど、ときに狂いも乱れも生じん。
神の願わぬことも起こらん。
神の計らぬ間違いあるらん。
なれど全ては仕組み、法則。
神とてそれを、破る能(あた)わず。
なれば神にも苦悩あり。
苦悩の末に決めし結論。
そが今の世の立て替え直しよ。
全てを戻して、浄め直し、再び零から始めるべきか。
それともこの世を残し続けて、同じ魂、神々使い、始めの清き魂残して、残りし者のみ使いてゆくか。
苦しき選択、結論は出ず。
ただ見守りて、この後決めん。
しばしの猶予と、決断延ばされ、人の努力を待ちてゆかるる。
なれば今このときを逃すなよ。
一人を救えよ、一人を助けよ。
それにて最期は延ばされ、待たれん。
神の選択、まだ決められず。
なれど希望は託されん。
人の努力と純なる奉仕。
それにて神は安らげられん。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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