一人の清き魂に、全てを委ねて、任せてゆかん。
一人なれども、一人にあらず。
一人はやがて万人に、全人類にも及びてゆきなん。
神は希望を捨てざるを。
一人の昇華に全てを賭(と)さん。
切なるまでの思い、祈りよ。
そを聞け。受け取れ。読み取れよ。
人の明日の世、未来世界は、神にも決められ、定める能わず。
全ては人の努力と精進。
それに委ねて、見守るなれば、休まず働き、助けてゆけよ。
独り己の精進になし。
全てを救う道と通じん。
神の御心よく汲み取りて、明日の世界を拓(ひら)いてゆけよ。
それのみ祈る神の心よ。
神は無能の神ならず。
なれど全てを人に委ねて、それにて向上進歩を待つなり。
そが神の愛、神意ならずや。
神の力で、光で救い、この世を変えるに意味ありや。
人の努力で浄めゆくこそ、人の務めよ。喜びなれよ。
神の御心一つで決まり、全てが定まり、進みゆくなら、人の努力に意味ありや。
神の思いの深さを知れよ。
人へ預ける、愛の深さよ。
神は見捨てず、守りておらるる。
なれば人たち、安心されよ。
心安らげ、努力に励めよ。
真の魂救いてゆかん。
神の仕組みは非情にあらず。
救うべき霊(たま)、消すべき霊(たま)と、自(おの)ずと分かたれ、保たれゆかん。
神の経綸、間違いあらず。
なれど狂うも、ときにあり。
この世の物質、文明、科学、何が災(わざわ)い、心を乱すか。
なれど、そもまた正されゆかん。
人の救いは、悟りのみ。
不幸災難、そこから悟らば、必ず仕組みは、働き助けん。
神の経綸 絶対なれど、早い遅いの違いはあるらん。
なれど違いに意味もなし。
大切なるは、最期の経綸、この世の立て替え直しの程度よ。
きつき禊ぎか、軽き禊ぎか。
或いは全てを滅ぼすか。
神にも明日は読めぬもの。
なれど、神には、どちらも同じ。
全ての総合、統合なれば。
全てで一つの宇宙なれば。
一つ一つの些事(さじ)に意味なし。
それのみ囚わる狭さは捨てよ。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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