前回は1990年の自転車界を探りましたが、実は言うほどバブルではありませんでしたね。バブルの象徴の様に言われた「ジュリアナ東京」は、実はバブル崩壊後の1991年からのスタートだった事はその時の話にも出ました……
故に「崩壊後の方がバブリーでは?」とも思われるので、同年の自転車界を振り返ってみましょう。
もはや伝説となりつつある、3連勝・シクロウネの広告……お金が掛かっていそうなカラーです。同ショップは5ページにも渡る広告を出されていました。やはりバブルなのでしょうか……
そんな事より、この手に持ったファニーバイク。ショーでも見た事があり、フォーククラウン裏に付けられた「デュラエースAXの二次加工」っぷりには驚かされました。まだ小ロットのアルマイトが難しいと言われた時代にショップレベルでのパープルアルマイトにも驚きました。ただし、このファニーは、1980年代に作られた記憶があります。バブルの遥か前ですな。
おっ、名車ヤマサンです。こんな凝ったキャリアを作っていたんですね。デザインが素晴らしい。
この記事はバブル崩壊を物語るのでしょうか……今では記事はおろか、話題にもならなそうな"当たり前"の事ですな。
そうそう、自転車界は空前のマウンテンブームで、広告の殆どがこの調子であります。マウンテンバブルですな。
「徹子の部屋」のキヨさん版でしょうか……これはちょっと面白そうです。改めて探りましょう。
そういえば「カタカナ職業」なんて言いました。友人の親父さんは、日曜大工を「今日はサンデーカーペンターだ」などと、プライベートまでカタカナにしてました。日曜大工は仕事ぢゃねぇ~し。親父さん元気かな?
服部セイコーが輸入元だったルックです。フラッグシップはKG96……プライスは389,000円とやはりバブリーとなっておりまして「とりあえず一番高いのくれ」という買い方もされたかもしれませんね。
この丸石エンペラーもビックリプライスの700,000円となってます。Cレコにカムシンのメーカー車ですヨ、これは。
アマンダさんのカーボンピラー達ですが、一番左はスーパーレコードをベースにするというバブリーっぷり……やはり恐るべし千葉さんでした。
さてさて、やはり言うほどのバブル臭がしないような気がしますが如何でしょう。ただ、景気は良さそうな空気はありますな。
次回は1992年を探ってみましょう。世間は冷静になっているのでしょうか?そして自転車界は………