気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ -24ページ目

気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

先日、ラズパイ3でC#言語で書いた自作アプリでLEDを発光させるところまでできたという記事を投稿しました。
先に書いたとおり、実はそれを実現するには結構苦労しました。
ちなみにラズパイ1を入手した約1年半前にLinuxベースのRaspbianで同じようなことを行ったときには、まったくつまづくことなくすべてが意図したとおりに動作しました。(記事はこちら

やはり、Raspbianの例であれば「ラズパイマガジン」を含めて非常にわかりやすくて親切な書籍やWebコンテンツが大量に出回っており、それらに従って実行すればまず間違いはないのですが、Windows 10 IoTの記事となると非常に少ないのです。

さらに、ラズパイ2用のWindows 10 IoTならば正式リリース版があるので、これから説明するようなトリッキーなことは必要ないのですが、ラズパイ3では現在正式リリース版がないため、ひとひねり必要なのです。
具体的には、インサイダープレビュー版を使うしかないのですが、インサイダープレビューのインストールは正式版のインストールと同じ方法では、自分が試した限りではできませんでした。


なのでここでは、ラズパイ3でWindows 10 IoTを使って自作アプリを実行させてみたい方の参考になるよう、その手順をできるだけ簡潔に紹介したいと思います。

1.PC側に、「IoT Core ダッシュボード」をインストールします。
このダッシュボードが今後重要な役割を果たします。ラズパイ用のWindows 10 IoTのOSのインストールも、アプリの配置時の対象デバイスの確認も、ダッシュボードで行います。
インストールは以下のURLから、"Get IoT Core Dashboard" をクリックして行います。
https://developer.microsoft.com/en-us/windows/iot/Downloads.htm

2.ラズパイ3用に、Windows 10 IoTのFFUイメージを入手します。
実は自分もFFUイメージというファイルを知らなかったのですが、拡張子.FFUのファイルに、OSのインストールイメージが入っており、これを入手してSDカードに展開することで、OSをインストールした形になります。
https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsiot
なるべく、最新のビルドが入っているFFUファイルを入手するのがいいと思います。
(現時点では14366が最新ビルドとなっています)
FFUファイルの入手ですが、まず以下のサイトでWindows 10 IoTのインサイダープレビューをダウンロードして、PCにインストールするのですが、まずダウンロードするとISOファイルの形になっていますので、ここからMSIファイルを抽出します。抽出するといっても簡単で、ISOファイルをダブルクリックするとディスクが仮想マウントされた形となって中が見えるようになりますので、普通にファイルのコピーをする形で中に入っているMSIファイルをローカルにコピーします。
MSIをダブルクリックすると、PC上にインストールが開始されますのでインストールします。もちろん、ここではWindows 10 IoT本体がインストールされているわけではありません。
インストールが終了すると、通常
C:\Program Files (x86)\Microsoft IoT\FFU\RaspberryPi2
の下に、FFUファイルが生成されます。これが、欲しかったFFUファイルです。
パスをメモしておくか、ファイルごとわかりやすい場所にコピーしても大丈夫です。


3.#2で用意したFFUイメージを、SDカードに展開します。
(PCに、8GB以上のフォーマット済みマイクロSDカードを接続してください)
FFUの展開には、コマンドラインツールを使うか、#1でインストールしたダッシュボードを使います。
ここではダッシュボードを使う方法でやってみます。
下の図のように、まずは左ペインの「新しいデバイスのセットアップ」を選び、そして次にデバイスの種類を「カスタム」にします。ここでRasberry Pai 3や2にしても先に準備したFFUを使うことはできませんので注意が必要です。そして、参照をクリックして#2で用意したFFUのパスを入力します。

これでインストールを選択すると、SDにOSがセットアップされます。意外と時間がかかり、たぶん5分くらいかかると思います。

4.#3で作成したSDカードをラズパイにさして、その他周辺機器もさして、ラズパイを起動します。
このとき、ネットワークには有線LANを使用して接続するのが無難です。
もちろんラズパイ3にはWifi接続機能があり、Windows 10 IoTの数少ない設定項目からWifiを有効にできるのですが、ルーターの設定などによっては、PCからホームネットワーク内でラズパイが見えない場合もあるようです。

5.今度はPC側で、ラズパイがネット経由で認識できているか確認します。
まず、#1でインストールしたダッシュボードを起動し、「自分のデバイス」をクリックして、ラズパイが表示されることを確認します。

6.次にPC側でVisual Studio 2015を起動します。そしてUWPのアプリを作成します。



アプリはさしあたり、Hello Worldのような実験的なものでいいと思います。


7.ソリューション構成をRelease、対象CPUをARM、配置の対象をリモートコンピューターにします。
すると、リモートコンピューターを特定するためにダイアログが表示されるので、自動検出にしてラズパイを選択します。



8.F5キーを押してビルド・配置を実行すると・・・
エラー等問題がなければ、まるでWindows PC上でストアアプリを実行しているかのように、ラズパイ上で実行できるはずです。


先の記事で、ラズパイ3をカミさんにプレゼントしてもらったことを書きました。

ラズパイ3でやってみたかったこと、それは何といってもWindows 10 IoTの活用です。



実は、ラズパイを使う上での定番OSは、Windowsではなく、Linux系のディストリビューションであるRaspbianです。

しかしながら、ラズパイ2以降からはWindows IoTに対応しており、OSにWindows カーネルを持ったものを選ぶことができるようになりました。

しかも、Windows 10 IoTはプラットフォームがUWP (ユニバーサル ウインドウズ プラットフォーム)ですので、1本のプログラムでPC、Phone、ラズパイ上で動作させることができるということです。

これは、実験しないわけにはいきません。。ということで、ラズパイ2か3が欲しかったのでした。

ちなみに、ラズパイ2と3の違いは、Wifi対応とBluetooth対応、そしてCPUの基本性能の向上です。
ラズパイ2や1でもUSB端子にWifiモジュールを接続したりすれば、対応させられますが、ラズパイ3ならば最初から入っていて便利です。

CPUとしては、64ビットのクアッドコアになりました。(ラズパイ2は32ビットのデュアルコアでした。)
性能的には単純にラズパイ2の1.5倍、ラズパイ1の10倍と公表されています。


さて、ラズパイ3でWindows 10 IoTを動作させる、ということですが、イメージしていたものとかなり違っていました。
第一に、Windows 10 IoTのOSは、それだけでは正直なにもできません。
Webブラウザがついているわけでもなければファイルを見たりすることもOSインストールだけではできず、基本的には土台だけなのです。

使うためには、PCとLANで接続して、PC側でVisual Studio 2015を使用してアプリを作り、それをPCから配置して初めて、自作アプリがラズパイ上で動作します。

Raspbianならば、それだけで多数のツールが同梱されており、当然のようにアプリごとにウインドウが開いて、まるでPCのように使えますので(というかラズパイは性能上はもともと小型PCです)、わざわざ他のPCと同期させないと自分のアプリを作ることができない、ということがないのです。


それでも、使い慣れたC#言語で、使い慣れたVS2015を使って、しかもPCと共通のクラスで書けるというのは素晴らしいです。


そして、一番やりたかった、C#言語でラズパイの入出力ポートを制御して、まずはLEDの発光を制御することに成功しました。


コードはこんな感じです。事前にIoTのライブラリ参照を追加して、プログラムの先頭に
Using Windows.devices.Gpio;
を追記しています。



ただ、これをやるためには先にも書いたとおり、PCとLANで接続している状態にしなければならず、またそもそもWindows 10 IoTをラズパイ3に入れるのは簡単ではありませんでした。(まだ正式リリース版がでておらず、インサイダープレビューしかない)
なので、「ちょっとラズパイで遊んでみる」という目的であれば、圧倒的にRaspbian OSのほうがいいとおもいます。
しかし、UWPを活用したい、そしてPCのVS2015環境を活用して、ソースコードもTFSなどにチェックインして本格的に開発したいということであれば、Windows 10 IoTに分があると思います。

・・今日は時間がないので書けませんでしたが、では具体的にどうやってWindows 10 IoTをインストールし、そしてLED発光のプログラムを書いて配置するまで行うのか、後日また書きたいと思います。
誕生日のプレゼントとして、カミさんがラズパイ3をプレゼントしてくれました。



実はこのラズパイ3、すっごく欲しかったものの一つでしたが、これについては一切カミさんとは(というか誰とも)話をしていませんでした。
そもそも彼女が、このラズパイ3というものの存在を知っているかどうかさえも定かではありませんでした。
したがってこのプレゼントは、完璧なサプライズになりました。

自分はプレゼントに関しては、「事前確認」をする派です。
つまり、あらかじめプレゼントを贈る人が、もらう人に対して何が欲しいかを聞いておき、それに合わせてプレゼントを用意するのが確実である、と思っています。
それならば失敗が少ない半面、サプライズはあまりありません。

一方カミさんは、プレゼントは贈る相手には聞かないで選ぶ派だと思います。
それで今回も一切プレゼントに関する話をすることなく、それゆえ大きなサプライズとなり、見事に喜ばせてくれました。

やはり、プレゼントの原則は、彼女のように、相手に聞かずに選ぶのが正しいと思います。
それによって、どれほど相手の好みを理解しているかを証明することになり、相手を喜ばすことにつながるのだと思います。

もっとも、自分のようにもともとセンスが悪く、相手の好みを読む力に欠ける人間にとっては、自分だけで選ぶとだいたい失敗するので(笑)、ちょっと敷居が高いのですが。。
理想的には、「プレゼントに何が欲しいか」を直接聞くのではなく、「今何に興味があるか」とか「今困っていることはないか」など、相手の事情を理解する質問に徹して聞いておき、そこから必要なものや喜んでもらえるものをNarrow downして特定し行くというプロセスを通すのがよさそうですね。


なお、ラズパイ3そのものの話に関しては、また別の記事を投稿したいと思います。

分譲マンションに住む上で避けて通れないのが、「マンション理事会」の役員当番が回ってくる、ということだと思います。
しかしながら、だいたい誰もが嫌がる役目だと思います(笑)

ところが実際には、マンションの理事会の存在は、むしろ住民のために設けられたシステムといえるかと思います。

そもそもマンションには多くの「共有部分」があり、それらのメンテナンスや修理・交換のマネージメントは結構大変な業務なのですが、それを実際に行っているのはマンションの管理会社になります。

ただ、そのマネージメント業務を完全に管理会社に任せきりにしてしまうと、たとえば共有部分のどこかに故障した部分が有ったとして、修理するべきかいっそのこと交換するべきか迷うような場合、修理か交換かの判断に住民側の意見は反映されず、管理会社の一存で決まることになってしまいます。

そうなると、管理会社の判断で、住民が損をするような決定もできてしまいます。
上記のような、修理するのか交換するのかを判断する場合、管理会社の関連会社の儲けが大きくなるからという理由で全交換することに決めることもできるわけで、そしてその支払いの負担は住民側に回ってくることになってしまいます。

・・そういった問題を防ぐために、マンションの運営に関して住民側で介入し、何か判断が必要な場合には必ず管理会社は理事会の同意を得る、といった形にするというのがマンション理事会の存在理由である、と考えられます。


したがって、自分もそうですが、マンションに住んでいる住民は、マンション理事会に参加することを軽視しないで、面倒くさがらないで、参加するべきだろうと思います。

もっとも、マンションの理事会の役員といっても、(マンションによる差異はあるかも知れませんが)通常それほど大変ではないかと思います。

というもの、大変な部分は基本的には管理会社の方で行ってくれて、どうしても判断が必要な部分についてのみ、意見を求められるという形式ですので、日々の管理業務を実際に行うわけではないからです。

そして、管理会社もとてもよく頑張ってくれる場合が多いと思います。
なぜなら、その「管理会社」をどこに依頼するかは、住民側が決めることが出来ますので、もしも今の管理会社の対応がダメなようであれば、住民の過半数以上の合意をもって変更可能です。
したがって、管理会社側もしっかり満足してもらえるサービスを提供しないと仕事をなくしてしまいますので、一生懸命やってくれるのが普通だと思います。


なお、一戸建てに住んでいる方は、こういった理事会がどうこうということを考える必要はありませんが、逆に自分の家屋のことは、その周辺も含めて全部自分たちだけで管理しなければなりません。
家屋というのは長く住んでいれば住んでいるほど、そこここに修理が必要な部分や交換が必要な部分がでてきますが、そういう部分の管理を、マンションならば共有部分は管理会社がやってくれますが、一戸建ての場合は自分たちで行うので、大変だと思います。

もちろんその分、マンションの場合必須となる管理会社の契約料がごっそり浮きますし、また、ちょっとした修理ならば業者に依頼せずに週末に自分たちの手で行うといったことをして、費用を抑えることができるかと思います。

また、賃貸マンションの場合は、そういった管理のことを考える必要は基本的にまったくありません。
ただ、実際には賃貸マンションの管理も結局管理会社がおこなっているか、もしくは規模が小さい場合にはオーナーが自ら行っているわけですが、その管理費用は入居者負担であり、修繕に必要な費用も家賃に上乗せされており、そしてあらゆる判断(共有部分の問題に関して修理するかどうかなど)に対して介入することは基本的にはできません(オーナーが自分の一存で決定)ので、結局は一長一短だとおもいます。


さて、前置きが長くなりましたが(笑)、本年度はとうとう自分はそのマンション理事会の役員当番が回ってきてしまいました。
とりあえず、二ヶ月に一回くらいの土日を使った定例会議に参加しなければならないので、負担と言えば負担ですが、この間第一回の定例会に参加した限りでは、あまり嫌な会ではありませんでした。

嫌でなかった理由は、上記の通り、管理会社側がすごく頑張って準備をしてくれていたので進行が楽で早かったということと、もう一つは理事会の他の役員の方がいい人達だったということでした。

とりあえず、来年の3月までの任期の間、きっちりと任務を遂行したいところです。
イチロー選手が日米通算4257安打を達成し、一方でピート・ローズ氏が「日米通算」という概念を認めない、というような発言をされているかと思います。

この、ピート・ローズ氏の発言をはじめ時々話題になる「日米通算という概念は是か非か?」について検証しても、ほとんど意味はないと思います。関連するパラメーターが多すぎるからです。


むしろ、ここで注目すべきは、二人の偉大な選手の「視点」の違いかと思います。

イチロー選手は、この記録に対して、周囲が祝福してくれたことは感謝しているけれどもその記録自体はあまり意識していないというようなコメントをしていると思います。
つまり、彼の目線には、日米通算がどうだとか、後何本で誰を抜くとか、そういう「周囲との比較」に関することは入っておらず、ひたすら、自分自身がどこまで行けるか、どこまでやれるか、という「自己との戦い」に目が向いているかと思います。

一方でピート・ローズ氏は完全に「他との比較」で物事を語っていると思います。
誰と比較して自分の記録が上だとか下だとか、計測方法はどうだとか、そういう「他人との戦い」に目が向いているように思われます。

もっとも、数十年前に引退し、今や75歳となったピート・ローズ氏は、自己の成長という観点で物事を見ることはもはや・・・であって、上記のような発言をしてしまうのもしょうがないのかも知れません。

しかしやっぱり、正直に言えば、器が小さい発言と思ってしまいます。
仮に日米通算というカウントの仕方自体に否定的であったとしても、別のコメントの仕方もあるかと思います。
イチロー選手の達成した記録は本当に素晴らしい。もっとも記録という観点では、私の時代と今とでは、あらゆる面で違いが多すぎるため、私の記録とイチロー選手の記録を単純比較することに意味はないと思うが、それにしても彼の記録は素晴らしい。
などといったようなコメントをしたならば、改めてピート・ローズ氏の偉大さを再認識しことと思いますが。。


一方で、ピート・ローズ氏のことを考慮して、これほどの偉大な記録を達成しながら全く浮かれていないイチロー選手の態度には、改めて学ぶべきところが多いと思いました。

彼を引っ張っているのは「記録を達成するモチベーション」ではおそらく無く、いかにして自身の調子を維持するか、いかにして今以上に成長していくか、といった自身との戦いの中にあるのではないかと思います。


自分も、彼を見習って、他と比較して自分の方が上だの下だのという器の小さい尺度ではなく自分自身が継続的に成長していくために何をするべきか、という部分に常に集中して考えて行動できるような人間になれるよう、努力したいですね。
自分たちが学生だった頃、「新聞奨学生」と呼ばれる制度がありました。

要するに新聞配達をしながら学校に通うことで、新聞社側が学費を負担してくれるという制度で、理論上親の負担を一切かけることなく進学することができるという制度です。

新聞配達のバイトとしてのお金はもちろんもらうことができ、住む場所も新聞屋の二階などに住み込むことができて、そしてそれとは別に学費を支払ってくれるのですから、生活費も含めて一切仕送りなどはなくとも学校に通いながら生活することができます。
「家が貧しいから進学できない」というような問題を即解決できる、一見大変学生側に有利なシステムです。

しかし、世の中そんなにうまい話があるわけはなく、その新聞奨学生制度には大きな落とし穴がありました。

それは、実質上、途中で辞めることができない、というものです。

どういうことかというと、たとえば4年制大学に入学して新聞奨学生になった場合、卒業するまでの4年間、新聞配達を最後まで続けてはじめて、新聞社側が負担してくれた学費を返済する義務がなくなります。

もしも、たとえば3年目に辛くなって新聞配達を辞めるとすると、残りの在学期間の学費が自己負担になるのは当然ですが、それだけではなく、過去にさかのぼって、1年目・二年目に支払われた学費分も、返済しなければならなくなるのです。

ところが、そもそも新聞奨学生になるような人というのは学費を払えないからなるのであって、途中で辞めてもそんな学費を払えるわけもない。。というのが普通です。

するとどうするかというと、学校の方を辞めて、新聞配達は続ける、という選択肢しかなくなってきます。

新聞社側としては、本人が学校に行っているかどうかは実はさほど重要ではなく、新聞配達を続けていることが重要ですので、学校を辞めても新聞社側からとがめられることはありません。

そうして学校だけ辞めて、新聞配達を続けて、その先どうなるかといいますと、選択肢は2つです。

1つは、本来卒業する予定だった年まで新聞配達を続け、終わったところで晴れて新聞配達を辞めることです。
この場合、問題は就職です。
単純に、大学中退・専門学校中退でその後数年間新聞屋勤務と履歴書に書くことになりますので、まあ何もしないでブラブラと数年間を過ごすよりはいいかもしれませんが、高卒後ストレートに就職するほうが有利だと思います。

もう一つの選択肢は、そのまま新聞屋さんの従業員になってしまうということです。

・・実は、新聞社の狙いは、(自分が学生時代だった当時は、)そこにありました。
つまり、新聞奨学生という形で新聞屋に関わりを持ってもらい、そしてそのまま新聞屋さんの従業員になってもらうことで、当時全国的に慢性的に深刻だった新聞屋さんの従業員不足を補おうというのが本当の主旨だったようです。

そもそも、新聞配達員の仕事というのは激務です。
毎朝3:30に起床し、300件以上の家に新聞を配達するとだいたい準備も含めて3時間くらいはかかります。
それから学校に行って、今度は夕刊の配達です。夕刊のほうが新聞自体が薄く、また朝刊のみとっている家には配らないため配達のスピードは速くなりますが、それでも2時間くらいはかかるものです。
そして配達が終わると、翌朝のチラシの折り込みを作る作業があります。
さらに週末の日中は休めるかといえば、今度は集金がありますので、特に月末は一日中外回りです。

一方で学校の方も、当然試験があったり(理系の場合には)実習があったり、(大学の場合は)ゼミがあったりと忙しく、新聞配達をしながら続けるのは非常に厳しいものだと思います。

実際に、自分が働いていた新聞店でも、何人かの同僚(新聞奨学生)は途中で学校に行かなくなってしまい、日中は部屋でずっと寝ているようになってしまいました。
そして翌年正式に退学し、するとやっぱり、店長から、社員として新聞販売員にならないかと声を掛けられておりました。


と、ここまではウン十年前の思い出話なのですが(笑)、自分のポイントは、今ではどうなのか?ということです。
当時は慢性的に新聞配達員の数が足りず、業界の大きな問題になっていたわけですが、今は事情が違うと考えられます。

理由は、新聞を取る人が確実に減っているということです。

新聞発行部数が減っている理由をここで詳細に説明する必要はないと思いますが、ネットによるニュース配信や、スマホによる手軽な閲覧が可能になった背景が主な原因と言われています。

今はまだそれでも、やっぱり新聞紙でないと読んだ気がしないという方も少なからずいらっしゃったり、そもそもネットやスマホを導入されない高齢者の方々が新聞を取り続けているので、いきなり新聞がなくなることはないようですが、部数が減っているのは否定できないと思います。

となると、我々の時代のように、配達員不足という問題も少ないのでは・・と思ってちょっと調べたのですが、現実は、予想とは違っておりました。

現在も、配達員不足は深刻な問題のようです。

結局、新しく配達員になる人が圧倒的に少ないため、昔からやっている人だけで続けざるを得ない状況があるようですが、そういう人たちもかなり高齢になってしまい、朝3:30に起きて物理的に配達を行うという行為が難しくなり、結果実際に配達ができる人が足りていない、という現実があるようです。

そして、今でも新聞奨学生という制度は存在するようです。


しかし、それを人に勧められかと言われると・・実は自分は新聞奨学生を勧めたい人ではあります。
理由は、あれほど自身を鍛えられる環境はなかなかなく、また、学校で勉強するということの意義と深く向き合える機会になるからです。
「すぐ働くのが嫌だったので、なんとなく進学して親のすねをかじって4年間学生やって、とりあえず卒業だけしておいた」というような話をよく聞きますが、正直に言えばそういう話には腹が立ちます。

ただ、卒業までもたずに挫折してしまうと、そのことがトラウマになってしまう可能性があり、そして、もたない人が決して少なくない世界ですので、気軽に勧められない方法であるのも事実です。

絶対に最後まで続けるという強い意志と、新しいことを学ぶことに対して強い意欲がある人には、勧められるかもしれませんね。
うちの会社の社長(日本支社としての社長)となると、経済界的にもかなりの有名人ですし、マネージャー(管理職)の人たちならばまだしも、我々平社員が直接関与することは、職種にもよりますが、普通はまずありません。

社長室は、そもそもちょっと入りにくいセクションの大部屋の中に、さらに別室として設けられており、入り口付近には社長専属の秘書(うちの会社では「秘書」という言い方はしませんが、一般に言われている秘書に相当する仕事をされている方)がいらっしゃり、もしも社長に用があるのであればまずはその秘書の方を通す必要があります。

おそらく社長自身は、歴代どの社長もそうだったに違いありませんが、非常にオープンなマインドの方ばかりで、社長室を閉鎖的な空間にしようという意識はなく、ぜひ気軽に立ち寄って、現場の声を聞かせてほしいと思っていらっしゃったに違いありませんが、現実にはなかなか近寄れる部屋ではないかと思います。

実際、自分も15年以上この会社で働いてきて、社長室に入ったことはこれまで一度もありませんでした。


ところが、今回たまたま、うちの会社の中でもキーパーソンと言える二人と自分を含めた3人に、社長からちょっとしたプロジェクトを依頼され、その詳細をうかがうために直接社長と話す必要が生じ、その一度も入ったことのなかった社長室に入ったのでした。

※ちなみにそのプロジェクトというのは、当然ここに書くことはできませんが、別にシークレットな内容のものでもなければ特殊な業務でもありません。


そうして入室した社長部屋の中は。。。

いたって普通でした(笑)
部屋の中には社長の座るデスクと、それとは別に少人数で会議ができるサイズの設備があり、我々はそのスペースで社長と話をすることになります。

漫画やドラマの世界でよく出てくるような、パターゴルフの練習用の設備があるわけでもなければ、悪趣味な高級オブジェが並んでいるわけでもなく、仕事の効率をよく考えられた空間となっていました。

我々が何か社長に対して説明する際に説明しやすいように、その会議スペースには大型のモニタが2つ用意されており、例えばメインのスライドを一台目のモニタに表示しながら、その背景となっているメールスレッドをもう一つのモニタで見せるといったことも簡単です。

ちなみに社長室の壁はすべて透明ガラスになっており基本的には丸見えです。
また、中に社長以外いない、もしくは電話などをしているわけではないときには部屋のドアは開いているようです。
つまり、物理的には極めてオープンな空間となっていると思います。我々社員がそういう意識を持っているかどうかはともかくとしてですが。


なお、それから約一週間後、そのプロジェクトの流れで、今度は会長部屋にて会長からお話を伺いました。
部屋の構造は社長室とほとんど同じでした。

会長はさらに有名な人で、いわゆる経済界の大物といえる存在の方ですので、直接お話ができただけでも大変貴重な経験でした。


上記のプロジェクトに関しては、今週役員の方々の参加される会議で我々は説明をしなければなりませんが、役員の方々は甘くはなく、非常に鋭く、地頭の極めて良い方ばかりなので、予想できないような質問に答えられるかがいまから心配です。
しかも話は日本語になったり英語になったりクルクルと入れ替わるので、さらに混乱したりします。。

まあ、自分は今回はメインで話さない予定なので、まだいいのですが、それでも自分たちのチームの業務に関連する部分の質問に関しては当然答えなくてはならないので、やっぱり心配です。

それでも、経験としては貴重なものになると思われるので、こういう機会を生かしていきたいところです。
先の記事で、今回6年ぶりにデスクトップPCを作ったことを書きましたが、ここではその構成パーツをどのような観点で選択し、決めたかを書き残したいと思います。

1.CPU
CPUの選択は、まずインテル製かAMD製かというところから決めると思います。
ちょうど10年くらい前は、AMD製の方がコストパフォーマンスも良くて個人的には好きでしたが、プロセスルールもインテル製のほうが上であり、今は特に理由がなければインテル製を選ぶのが無難かと思います。

次の選択はCore iシリーズか、Pentiumか、Celeronか、というところですが、昔のPentiumやCeleronを知っている人はあまりいい印象を持っていない方もいるかもしれませんが、今はCore iシリーズと基本的に同じ構造であり、単にコア数が少なかったりキャッシュが少なかったりするだけですので、「Core iシリーズの廉価版」と考えるべきです。
したがってひたすら安価なPCを目指すなら、PentiumやCeleronはとてもお勧めですが、コア数が2、スレッド数2、キャッシュ3MBということでやはりCore iシリーズにはちょっと及びません。
大雑把に言うと、以下のような違いがあります。

Celeron:2コア2スレッド。キャッシュ2MB。
Pentium:2コア2スレッド。キャッシュ3MB。
Core i3:2コア4スレッド。キャッシュ3~4MB。
Core i5:4コア4スレッド。キャッシュ6MB。
Core i7:4コア8スレッド。キャッシュ8MB。

個人的にはハイパースレッディングというテクノロジー(1つのコアをあたかも2つのコアがあるように見せる技術)をあまり信用しておりませんので、Core i3はあまり好きではありません。
また、Core i5とi7は価格差が大きいことが多いので、自分はCore i5を選びました。

そして、同じCore i5の中でも、プロセッサー番号の最後に、「T」がついているものと「K」がついているもの、なにもついていないものがあります。
Tがついているのは省電力型でTDPが35W、Kがついているのはクロックが高めでさらにクロックアップに強いとされているモデルですがTDPが91Wと高く、無印はTDPが65Wです。

個人的には省電力型のTが好きなのですが、実際の消費電力を概算で計算すると、CPUの価格差のもとをとるには長年毎日長時間使う必要があるという結果になったため、結局無印を選びました。

最後はクロックですが、2.2GHzから3.5GHzまで選択肢がありますが、個人的にはあまりクロックには目くじらをたてて気にしてはおりません。
一応、3GHz以上である3モデル(6500か6600か6600K)のどれかならば十二分に速いと思われたのですが、お店で見たところ、6500と6600の価格差が何百円の差だったため、6600にしました。

というわけで、CPUは、インテル製Core i5 6600です。

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2. メモリ
次はメモリです。
最初の選択肢は何といっても容量でしょう。
個人的な感覚では、4GBがスタンダード。8GBがある程度のヘビーユーザー向け。16GBが仮想PCなども動かすレベルのユーザー向けと思っています。
まあ8GBでもいいのですが、16GBにしても1万円以下で買えるということで16GBにしました。

次の選択肢は、DDR3かDDR4かというところです。
名前の通りDDR4の方が高性能であり、理論上DDR3の倍の転送速度を実現できます。
ただ、昔と違ってメモリアクセスのスピードが、体感速度に出るほどの違いは今ではないため、DDR4にしても実はあまりわからないもののようですが、それでもやっぱりDDR4は欲しいところです。

ちなみに、「今回は8GBを一枚差しておいて、一年後くらいに別途8GBをもう一枚差して16GBにしよう」といった方法はリスクがあります。
メモリアクセスにはタイミングがあり、2枚のメモリが違うタイミングでリードライトを行うとすると、タイミングが合わずウエイトが発生しまくりになり、遅くなる原因になるからです。
増設するとしても、2枚単位で増設するべきだと思います。

自分の場合は結局、以下の16GB(8GB×2枚)を購入しました。





3.SSD
さて、最も体感速度に影響すると言えるのが、外部記憶装置の選択になると思います。
まず第一に、HDDにするかSSDにするか、という問題があります。
単純に、スピード重視ならSSD、容量重視ならHDDになると思います。(※ノートPC、特にモバイルノートの場合はよほどのことがない限りSSDを選ぶべきでしょうけれど、デスクトップの場合は持ち運びによる振動はほとんど考えなくてもよいため、HDDでもよいかと思います)

お金があれば、SSDとHDDのハイブリッド構成にするのがベストですが、今回はまずはSSDを選ぶことにします。
後でデータをストアするためのHDDを増設することは簡単ですし、500GB程度の容量があれば、とりあえずはいけると思っています。

さて、SSDにはいくつかの選択肢があります。
普通にSATAインターフェイスを使う、従来型のものと、SSD等の高速デバイス用の高速インターフェイスであるM.2などを使って接続するタイプのものがあります。

実は、SSDのスピードはHDDに比べて極めて速くすることができるため、SATAの規格を越えるハイスピードなSSDが生産できる今の時代には、SATAは遅いインターフェイスになってしまいました。
そのために、M.2のような独自のインターフェイスで超高速アクセスを実現するSSDが出ております。

ただやはり、M.2対応のSSDはお値段もはるので、とりあえずはSATA接続のSSDを選択しておき、ただしマザーボードの方は一応M.2にも対応できるものを選んでおいて、M.2対応SSDが安くなって来たら交換するという柔軟性は持つことにしました。

次に容量ですが、SSDの代表的な容量は128GB、256GB、512GBの3種類かと思います。
個人的にはノートPC用には256GBを使っているのですが、ちょっと少ない気味かな、と思っていますので、ここは512GBクラスを選びます。





4.マザーボード
さて、CPUとメモリと外部記憶装置(SSD)が決まると、今度はそれを受けるマザーボードを選ぶことになります。
マザーを選んでからそれに対応するCPUやメモリを選ぶという方法もありますが、それは昔の、多数のPCIのボードやISAのボードを差していた時代のやり方であり、今は目標とする性能、すなわちCPUとRAM、SSDをどれにするか決めてから考えたほうが制限が少なくなるのでいいと思います。

さて、マザーボード選びの最初のポイントは、チップセットを何にするか、です。
インテル製Core iシリーズを選択する場合、今のチップセットの選択肢は大きく3つあります。
Z170 か H170 か B150 です。Z170が最も高性能でB150が最も安価です。

Z170とH170の違いは実は少なくて、オーバークロックへの対応と、マルチGPUのためのPCI Expressレーン分割ということなので、自分の場合はZ170はいらなさそうです。

一方、廉価版のB150は悪くなく、主な違いはRAIDの非対応などですので自分の場合はB150でもよかったのですが、現実的にはメモリのDDR4に対応していないマザーが多いようで、そこだけが問題でした。

それで結局、H170チップセットを使ったマザーで選びました。

チップセットが決まるとかなり絞り込めるのですが、自分の場合は後はM.2インターフェイスが一応ついていることと、DDR4対応であることに気を付けて、あとはコストパフォーマンスが良ければいいという気持ちで探しました。

結果、以下のASUSさんのマザーを選択しました。

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5. 電源ユニット
最後は電源ユニットです。
電源を選ぶ重要ポイントは2点で、対応ワット数と、80PLUSという変換効率の規格のどのレベルまで対応しているか、というところになると思います。

まずワット数ですが、外付けGPUを使わないで、CPUのTDPが65W程度のものを使うのであれば、500Wは実はいりません。
しかし、将来的に何か増設することを考慮して、500Wを選択しました。

そして、変換効率の規格ですが、現在のPC用電源はほとんどが80PLUSという規格でランク付けされていると思います。
80PLUSスタンダードというのが、負荷率20%、50%、100%の各点において、いずれも80%以上の交流>直流への変換効率をもつというものですが、これはもはや当たり前になっております。

現在では、80PLUSブロンズから、80PLUSシルバー、80PLUSゴールド、80PLUSプラチナといった上位の変換効率を保証するものが出ています。

もちろんプラチナやゴールドの方がいいに決まっているのですが、ブロンズのそれに比べて倍くらいの値段がしたりします。
まあブロンズも悪くないだろうという直感的な理由から、以下を選択しました。





こうして選択したパーツを使って、まずはマザー+CPU+CPUクーラー+RAM+電源で、初期動作を確認します。
最初からケースには組み付けません。

初期テストで問題なくCPUもメモリも認識されていたら、いよいよケースに組み付けます。
面倒なのは、Pownerスイッチなどの細かいジャンパの接続です。
また、フロントUSBやフロントオーディオ用のケーブルの接続も細かいので大変だと思います。

幸い、今回はほとんど引っかかるところもなく、すんなりとOSのインストールができました。
現在は、仮想環境の構築などをしています。
現在うちには、デスクトップPCとしては、5~6年くらい前に作成した、第2世代くらいのCore i5を使用したマシンがあります。

10年以上前と違って、5~6年前のPCは、基本的な使い方ならばそれほど問題ないというのが常識的な見解だと思います。
自分も、その5~6年前のPCを当面使い続けるつもりでした。

しかし、結局今回新規に作ってしまったのですが、そのきっかけはHDDの増設をしようとしたことに起因しています。

実はそのデスクトップPCは、いまだにWindows 7のままだったのですが、さすがに7月29日までにはWindows 10にしようと思っていました。
しかし、互換性の問題など、いきなりWindows 10にするにはリスクがあると思ったため、Windows 7とWindows 10のデュアルブート環境にしようと思ったのでした。

それで、Windows10のインストール用にHDDを増設しようとしてお店をいくつか見てみると。。

今ではHDDの規格はほとんどがSATA3になっており、うちのPCのマザーはSATA2までしか対応できていないので、動かないのです。

一応、SATA3のインターフェイスを購入して追加すれば、延命させることはできると思いますが、そういうことをするくらいなら、いっそのことマザーボードごと交換したほうがいいだろうと思いました。

もともと今使っているデスクトップPCは非常に遅くなっておりました。
たぶんOSをクリーンインストールすればかなり復活すると思われますが、もう6年も使っているということもあり、また、電源もちょっとおかしくてたまに一発で起動しなくて一度リセットボタンを押すと起動することがあるという問題があるため、ケース・キーボード・マウスを除くPC本体を総交換することにしました。


さて、今回のコンセプトは、一般(ゲーム以外)・ビジネス用途で十分に速いマシンです。

実は、現在世間一般には、デスクトップPC、特に自作PCの主な用途はPC用ゲームです。
PS4やWiiといったゲーム専用機よりもはるかに高性能なPCで、超ヘビーなゲームを大画面でプレイするというのが主なゴールとなっているようです。
特にグラフィックボードなど信じられないスペックで、一般にCPUよりも高い計算性能を持ち、消費電力もCPUを上回る場合が多いようです。

しかし自分の場合は、PCでゲームをやろうと思っているわけではないため、そもそもグラフィックボードもいりません。(CPUに内蔵されているGPUも、普通の使い方ならもちろんのこと、軽めのゲームであればいけるくらいの性能を持っています。

とはいえ、今使っているノートPCよりはずっと格上、という性能にはしたいと思いました。
なお、だいたい普通のノートPC(モバイル用)の最高スペックが、デスクトップPCのローエンドのちょっといいくらい(下の上くらい)というのが現在の相場だと思います。

そこで選んだパーツは以下の通りです。
・CPUはCore i5の6600 (コア数4、スレッド数4、クロック3.3GHz/最大3.9GHz、キャッシュ6MB)
・RAMはDDR4の16GB(8GB×2)
・SSDはCricialの500GB
・マザーボードはASUSのH170-PRO
・電源は 玄人志向社製の500W、80PLUSブロンズのもの

各パーツの詳細については、(ほとんど自分の記録のためですが)別の記事にしたいと思います。
先の「アカギ」の記事に関連して、かねてから思ってきた疑問に関する記事を投稿します。

その疑問とは、なぜ麻雀漫画や麻雀映画は、常にヤクザが絡んでいたり、裏社会に通じる話だったり、「負けたら指を切り落とす」といったような恐ろしい話が多いのか、ということです。

もっと言えば、なぜそもそも「麻雀」というものの社会的イメージは「賭博」とか「やくざ」とか、ひたすら悪いことばかりなのか、ということです。


麻雀というゲームを客観的に見ると、極めて高度な思考を要求されるゲームであることがわかると思います。
基本的に麻雀というゲームはベイズ確率に基づくゲームです。つまり、最初は伏せられている情報が多いのですが進むにつれて捨牌などの見える情報が増えていき、最終的には見えない情報の方が少なくなっていくという性質を持っています。
そのダイナミックに変動する情報量の中から、最も確率が高いことを即座に考えるのは極めてむつかしいことです。

また、パズルのような要素も高く、それを瞬時に読み解くのは相当な頭の回転が必要です。
例えば以下のメンチンの聴牌、何待ちなのかすぐにわかりますか?

1112345666888

(答えは1,2,3,4,5,6,7の7面待ちです)

確かに「運」の要素が混じっているゲームではあるものの、回数を重ねれば確実に、確率論に基づいた打ち方をしている人の勝率が上がります。
ちなみに天和がでる確率は、約0.0003%です。

つまり、麻雀とは本来、賭博だとか裏社会だとか、汚れた世界の中で使われるべきものではなく、高度な思考力・計算力のぶつかり合いで成り立つ、崇高なゲームでしかるべきなのではないかと思います。


ではなぜ、これまで麻雀は、裏社会の賭博ややくざの争いに使用されてきたのでしょうか。

それはおそらく、第一に役作りの美しさがあるのではないでしょうか。
得点の高い役を含んだ手は、見るだけでも興奮するものだと思います。
やくざの皆様も、美しい手役を見て盛り上がってきたのではないでしょうか。

第二に、得点のつき方にあると思います。
得点が1ハンつくごとに倍になり、マンガン以上でも4千点単位で積みあがっていくので、高い手を上がり切れば、大きく負けているときでもいわゆる「一発逆転」の可能性が残されているところが、ギャンブルとしての相性の良さを生み出しているのではないかと思います。
やくざな人たちが好きそうなルールだと思います。

第三に、一回や二回の勝負であれば、あまり頭を使ってベイズ確率に基づいた計算をしなくても、運よく勝てる可能性があり、やくざの遊びにはちょうどいいということがあるのではないでしょうか。
※前述のように、回数を大量に重ねていくと最終的には確率論を元に効率重視で打つ人の勝率がトップになるものです。


ただ、30年程度前から事情はだいぶ変わったようです。

昔はいわゆる全自動雀卓というものが存在しなかったため、牌は手積みだったわけですが、手積みだと裏の世界では自分の山を覚えておくのは常識だそうです。
六間積みをはじめとする裏技のオンパレードとなり、そうなるとどんなに普通の打ち方で強い人でも絶対に勝てません。
つまり、全自動雀卓のなかった時代の裏社会の麻雀とは、裏技・イカサマのぶつかり合いであり、結局いかに器用に裏技を使えるかが勝負となる、本来のベイズ確率の麻雀とはほぼ関係ないゲームだったという事情があったようです。

今では裏の勝負でも、基本的には全自動雀卓が使われるようで、そういった裏技勝負はほとんどできなくなってしまったようです。


さらにここ数年で、より事情が変わったと言われています。
以前は麻雀を打つ場所は基本的には雀荘で、実質金銭を賭ける場であったようですが、今ではネット麻雀が浸透し、雀荘に行かなくても対戦できるようになりました。当然、金銭を賭ける必要はなく、純粋に競技として麻雀を打つことができます

また、勝間和代さんのような、表社会で成功している人がプロ麻雀の競技に参加したりしていることも、麻雀というもののイメージを変えることに貢献しているのではないかと思います。


いずれにしても、本当の競技としての麻雀がさらに見直され、賭博の材料としてではなく頭のゲームとして、健全な形で浸透していったらいいと思います。