たいせつ
“ずっと彼氏が欲しいと思ってたんでしょ?”
…と、Tさんに言われたのですが。
そこで少し、首を傾げる。
どちらかといえば、
そう思う時期を過ぎたくらいにTさんに出会ったんじゃないだろうか。
これまでの場合。
『彼氏』という関係を求めようとすると、
手の平を返したように、いきなり居なくなる。
それか、
はぐらかして論点をすり替えて、
曖昧な関係のままで居続けようとする。
この二手に、すっぱりキレイに分かれました。
これまでの人達は。
だから、
わたしにとって『彼氏』という言葉を出すことは
使うことで今の状況を一変させる、
そんなジョーカーみたいな扱いだった。
安易に使うには、あまりにリスクが大きいもので。
同時に。
『彼氏』に求めるべきものが一体何なのかも
望んでは否定されてゆくうちに、
だんだんと分からなくなっていった。
彼氏って、
毎日連絡を欠かさない人?
抱き締めてくれる人?
好きと言ってくれる人?
キスする?
身体を重ねる?
同じ事をしたけど、誰も彼氏にはならなかったよ。
だから、
Tさんに惹かれ始めてからも
彼を必要としていたのは確かだけれど
一体どんな扱い、として彼を要しているのか。
それが自分でも把握出来ないでいた。
『彼氏』として彼を求めるのなら
今までと同じ道を辿るかも知れない、と。
それ相応の覚悟はしなければと思っていたし。
けれど、そんなリスクを侵してまで
わたしはTさんが『彼氏』になる事にこだわってはいなかった。
得るか失うかの道よりも
得られないけれど失いもしない道、を選ぶ方が安全。
それくらい、大事にしたいと思う人だった。
結果、
“テツカは俺を必要としてる”
と感じ取ったTさんが歩み寄ってくれたことで、
今の関係があるのですが。
Tさんを欲しい、と
そう思ったのは間違いないけれど
必ずしも『彼氏』の枠に拘ったわけでは、ない。
『彼氏』が何なのか
求めるべきものが一体何なのかと、
ずっと独りで生きていくのかと、
そう悩み続けた、過去のわたしへ。
彼氏ってね。
とてもとても、
優しくて暖かい存在だよ。
安定剤であって、起爆剤でもある。
自分が強くなれるきっかけになる。
そして、
一年前の今日のわたしへ。
今日、とても素敵な人に会えます。
きっと驚くんじゃないかな。
その驚きと期待は、
裏切られることはないから。安心して。
これから辛い事大変な事がたくさん起こるでしょうが、
それに負けずにその出会いを、大事に大事に育んで下さい。
きっと、いいことが待ってるから。
日曜の朝
***
彼氏だとか
彼女だとか
呼び合わないけれど、君が好きだ
謎々が解けないまま
ずっとずっと魅力的だった
彼氏だとか
彼女だとか
呼び合わないほうが、僕は好きだ
謎々が解けないまま
ずっとずっと魅力的だった
(日曜の朝/宇多田ヒカル)
***
宇多田ヒカルのNEWアルバム「ULTRA BLUE」から。
彼女ならではの歌詞が秀逸。
聞きながら、色々考えさせられてしまった。
抜粋したのは一部分ですが、他の部分もとても良いです。
“恋人と呼び合わないけれど、君が好き。”
呼び合えない、のではなくて。
呼び合わない。
恋人になると言う選択肢を敢えて選ばない。
だからこその、この言葉。
“恋人と呼び合わないほうが、僕は好き。”
恋人、と言う枠に入らない事で、得るメリット。
自分の自由と、秘密を確保出来て。
相手のそれを知ることが出来ない、そのもどかしさ。面白さ。
わたしもTさんに出会う以前は、
この歌詞をなぞった立場に、ずっと居た気がする。
恋人と呼び合える相手ではなかった。
けれど、その相手が好きだった。
そして、
恋人と呼び合う立場、そこに進むことを
わたしは望んでいなかったのかも知れない。
歩み出すのが怖かったのか
曖昧な関係のまま、安穏としていたかったのか
今は、分からないけれど。
相手に少しずつ近付いて、寄り添って、
知らない部分を一つ一つ解き明かしていく、謎解き。
解けない謎々は、魅力的。
いつまでも好奇心を刺激し続ける。
けれど、今のわたしには
謎々を解いていく事も
解き明かした先に見つけた答えも、
どちらも同じくらい魅力的なもの。
でも、不思議なことに
謎々は解いても解いても、次々出てくる。
解けない謎は無いかも知れないけれど、
謎を解き尽くすことも、きっと無いのかも知れない。
このアルバム、お薦めです。
焼いた餅を妬く。
前記事の延長になりますが。
Tさんにその事を相談した後、
その元同僚から着たメールを見せたのですね。
連絡は殆どメールだったし
口で言うよりも、見せた方が早いと思って。
補足すると、
元同僚は30代男性、既婚者・子なし。
だから何だって話。
一通目のメールを開いた画面で、Tさんに渡す。
さあさ、勝手に御覧なさい。
左ボタンで次のメールに移るから。と。
そこには長文メールが数件。
と言っても、
元々そんなに親密な仲でも無いので
文体は堅めで、あくまでも業務的な内容のみ。
しばしTさんは黙読。
時々、ボタンを押している音がポチポチ。
「○○って何?」
と、外部の人には分かりにくい言葉を聞きつつ
元同僚からのメールを読み終えた彼。
携帯をわたしに返してから、
「けっ」
と吐き捨てて、
ベッドに潜り込んで背中を向けるTさん。
これは何事。
「何なに?どうしたん?」
声を掛けてもフテ寝。
「( ´_ゝ`)フーン」とか言っちゃってますけど。
嫌でも返事が出来るように、
布団を引っぺがして、ベッドに上がり込み。彼の背中に寄り添う。
(以前だったら気が引けて、こんな事出来なかったと思いますが)
もう一度「どうしたん?」と聞いてみると。
「知らん男とメールばっかりしてるし」
「そっちの人とくっ付けば」
「もうサヨナラやな」
殿、ご立腹。
と言うか、ヤキモチ?
いや、いやいやいや。
いくらTさんとメールしてないからって
それとこれは別問題でしょうが。
ワガママか。
「そんなヤツに、テツカを任せてええのかな…」(←仕事の話)
と、Tさんも心配してくれているようです。
まぁ、何とかなるでしょう。
ならなきゃ困るが。
それにしても、
メールに焼餅を妬いたTさん。
かわええ。。(←アホ)
ブログに書かずに居られませんでしたとさ。
分岐点
身の周りが激変しそうな予感。
テツカです。
きっかけは、以前の職場の元同僚から着た1通のメール。
その内容に目を疑ったのはホント。
掻い摘んで言うと。
その元同僚の方が、
会社からとある大きなプロジェクトを任され
それを一緒に進める人材を探しているらしく。
白羽の矢がたったのが、わたし。
既に退職しているのにも係わらず、寝耳に水とはこの事。
この話に乗るかどうか、ずっと悩んでおりました。
悪い話ではない。
一般的に、21歳の小娘に声が掛かるようなものではない。
これはチャンスだろうか。
けれど、期待と同じくらい不安もあり。
わたしで良いのか。
求められる能力が備わっているのか怪しい。
そして、何よりも今の職場はどうするか。
そうしてTさんへ相談を持ちかけた。
メールが着てから、2日後くらいの事だったかな。
その話を聞いてすぐに相談しなかったのは、
まず自分の中で問題点を噛み砕いて
自分なりの曖昧な結論を見つけてからでないと、
本当はそう思っていなくても
周りの意見に流されてしまう可能性があったから。
彼は、わたし特有の
選択肢にグダグダと優柔不断に迷う癖、にも気長に付き合い。
彼なりのアドバイスもしてくれた。
以下、彼の言葉。
退屈だと思える仕事でも、
それを貰える報酬と引き換えにして
退屈な時間も仕事のうち、と割り切ることが出来るなら、
今のままでも構わないと思う。
それはそれで、安定した良い職場だと思うよ。
でも
仕事として割り切れなくて、
現状に満足出来ないで居るままなら
今の状況が、
安定して、報酬も満更でもなくても
その仕事で費やす時間は無駄じゃないか。
わたしはその、最後の言葉にとても共感した。
ほんの少し前のわたしが、
ただ求めていたのは安定。
収入も仕事も勤怠も、安定感を求めていた。
けれど、実際にその「安定」の枠に入ってみたら
贅沢な話になるけれど、あまりにも物足らなくなってしまって。
「その時間は無駄。」
心にガツンときた。
そう言ったわたしに、彼もにやり。
じゃあ、進む道は決まったでしょ。
もうグダグダ悩む必要はない。
挑戦してみれば良いよ。
疲れた時でも、挫けて落ち込んだ時も
俺の前では、仕事モードじゃないテツカに戻っていいから。
頭撫でて「よく頑張った」って言ってやる。
この会話をした翌日、
会社でお世話になってる先輩に、話を切り出した。
嫌な顔せず、
「やりたい事が見つかって良かった。頑張ってみるべき」、と。
色んなものを見聞きしてきた
人生の先輩だから言える、大らかな言葉だと思った。
あちらの仕事が動き出すのは来月下旬。
それまで残された期間、今の仕事を全うしよう。
出来る限り情報と知識を集めて、次の仕事に備えよう。
自分の進む道が、
ようやく見つかったのかも知れない。
どうだろう?
夢見がちな現実主義者
わたしがずっと、欲しかったもの。
叶えたいと思う夢。
敢えて辛辣な言葉で書くけれど、
彼はそれを持っていない。
夢を実現する力も、今の彼には無い。
持っていたとしても、それはあまりにも不十分で。
わたしがそれを求めるべきではなくて。
それが、
一年経って、分かったこと。
夢を見たかったわたしには、
これが結構な衝撃だったと言っても、過言じゃない。
彼は、現実主義者だ。
だから、
持っている、と見栄を張ったりしない。
今は無いけど何とかなる、と楽観的に言わない。
ただ述べるのは客観的で現時的な言葉。
俺は持っていないから
「持っている」人を見つけて、その人から貰いなさい。
何度もそう言われて、
彼からそれを貰いたかったわたしは、
その度に奈落に落ちる。心を砕かれる。
だけど分かってる。
わたしの望みだけを見るならば、彼の言葉は正しい。
けれど、気持ちは冷めない。
嫌いになるはずも無い。
だって、
わたしはどうしても彼からそれを貰いたいから。
別の誰かなんて、いらない。
だから。
嘘でもいいから。
先延ばしにしてもいいから。
否定しないで。
曖昧でもいいから、頷いて。
わたしの夢を、
打ち砕いてしまうような事は言わないで。
そう思う、ここ最近。
ささやかだけど、
叶えたいことを見つけて。
自分の行き着きたい場所が見えた気がして。
その為に今、頑張ってる。
今のわたしはそうなんだと思う。
彼は、気付いてないのかな。
わたしの独りよがりな夢だから。